JR西日本のEF81が引く4001レに引き続き、JR東日本の2021レ上野発青森行き寝台特急「あけぼの」号を撮影したのち、五能線に行ってみました。
五能線は津軽半島の付け根に位置する日本海に面した一帯に敷設された鉄道で、冬季などは特に自然の猛威にさらされることで知られています。それだけに車窓からの光景は美しく、青森・秋田にまたがり線路の後背にそびえる白神山地が世界遺産に指定されたことで、一躍観光路線としても有名になりました。
私も一度は五能線に行ってみたいと思っていましたが、こうして実現するとは思ってもいませんでした。盆休みの期間中で貨物列車の運転がほとんどなく、津軽線や奥羽本線にいても撮影したい列車がないということで、それならば魅力的な五能線へ、となったわけです。
tacos_0109さんが下調べをしてきてくださっており、またまた連れて行ってもらうだけです。まず、NHKの番組「にっぽん木造駅舎の旅」でも紹介された驫木(とどろき)駅へ。すぐそばまで日本海が迫る小さな無人駅。かつて青春18きっぷのポスターにもなったところです。
この日は小雨まじりの天候で、夏でありながらまるで冬に訪れたかの印象でした。しかし、私たち4人は写真を撮ったりホームから海を眺めたりして、京都から見たらはるか遠い北の駅でそれぞれの時間を過ごしました。
次に向かったのが、驫木駅と追良瀬駅の間の塩見崎です。この岬の断崖の上から、「リゾートしらかみ」を狙います。防風林の間の道を歩いている分にはまったく感じなかった風が、断崖の上に出たとたん、真正面から強烈に吹き付けてきます。私は辛うじて三脚を立てられましたが、メンバーの一人は風で三脚を倒されてしまいました。カメラが無事だったのが何よりです。
にび色の海に面した海岸に沿って、線路がはるか下を走ります。岬の突端からカーブを曲がって列車が出てきたところを撮ることにします。強風に耐えながら10分ほど待っていると、弘前行きの「リゾートしらかみ3号」がやって来ました。白神山地をイメージした濃緑の「ブナ」編成です。レンズをズームしながら、何枚もシャッターを切りました。
2010-8-15 JR東日本五能線 驫木-追良瀬 「リゾートしらかみ3号」
Nikon D700,AF-S NIKKOR 70-200mm F2.8G ED VRⅡ,165mm,ISO 400
1/400秒,f7.1,-0.7段,WB:曇天
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天候に恵まれなかったのが残念ですが、内容の濃い遠征でしたね。どの列車も魅力的な物ばかりで行きたくなりました。
関西人にとって東北という場所は、北海道以上にミステリアスに感じられる場所でもあり、鉄道だけでなく観光もしてみたいですね。