深夜のトワイライトEXP． EF65PF

　４月３日、敦賀から松山へ24系トワイライト・エクスプレス編成を使用した団体臨時列車が運転されました。
　敦賀までの回送と敦賀から京都までの客扱い運転はEF81トワイライト色が牽引しました。これだと、走る時刻は違うもののふだんのトワとそう変わりはありません。ところが、京都から松山までの9029レはＪＲ西日本のEF65PFが牽引します。しかも、トワイライト・エクスプレスのヘッドマーク付きです。検査などで網干工場へ入出場する際にトワイライトの客車をPFが引くことはあります。しかし、乗客を乗せてHMまで付けて走るケースはそうそうないので、ぜひ撮影したいと思いました。

　ダイヤを調べると、京都に22時20分に着き、カマ替えのため32分間停車します。時間的には十分です。しかし、京都駅の発着番線はおそらく７番線。編成の両数などから、8番線からのバルブ撮影はできない可能性があります。
　その次に停車するのは山崎で23時4分から11分までの7分間。そして大阪駅の23時35分から50分までの15分間です。人が多くなると撮りにくくなるので、光源が乏しくて果たして撮影できるのか、と心配もありましたが山崎停車を狙うことにします。
　幸い仕事もまあまあの時間に終わったため21時前に帰宅することができ、夕食後、ハスキー４段と脚立をかついで出動しました。乗車した神戸行き下り普通と並走していたEF66-123の貨物が桂川駅を過ぎたあたりで急減速。あれ？と思ったら案の定、「向日町－長岡京間で線路内に人が立ち入ったとの情報で運転を見合わせます」のアナウンス。おいおい、かんべんしてよと思っていたら、間もなく「線路に立ち入った人を保護しましたので、運転を再開します」ということで、結局７分遅れて山崎に到着。ポイントの西谷踏切へ行く余裕がなくなるか、とやきもきしましたが、なんとか事なきを得ました。

　西谷にはすでに10人近い方々が来ておられます。皆さんと同じところで撮ろうかと思いましたが、遮断棒が上がると画面に入って邪魔になりそうなので、思い切って後ろに下がり、ハスキーを伸ばして脚立に上がってフェンスの上から撮ることにします。暗い中でようやくセッティングが終わったと思ったら、ゆっくりとライトが近づいてきます。高い位置の2灯なので、65に間違いありません。思った通り、踏切間近までやって来て停車してくれたので、アングルはばっちりです。

　あとはうまくバルブで写ってくれるかどうか。遮断機が深夜帯にかかわらず結構頻繁に降り、当然のことですが赤い警報シグナルが点滅するので、それが65の顔を赤く照らし出してしまいます。一方、遮断機が上がると今度は通行する人が写りこんで、しかもタバコの火や携帯電話の画面の明かりが変なスジとなってしまいます。
　結局、何カットも撮った中で満足できたのは、この１カットだけでした。トワの緑の車体はまったくわかりませんが、カマが国鉄特急色PFであることは十分わかります。ヘッドマークの色もうまく出てくれました。
　５日の松山から大阪までの返しは、西宮での長時間停車なら撮れそうですが、京都を一番電車で出かけても思うような場所で撮れるかどうか疑問です。よって、１コマとは言えここで記録することができ、よかったと思っています。

　参考に松山からの返しのダイヤは次の通りです。急きょ変更になった場合はご容赦を。また、これは個人的に私が入手したものですから、これをもとに駅や鉄道会社に問い合わせないようお願いします。なお、松山ー大阪は客扱いです。

４月５日　9030レ
三石４：４１～相生５：０５～姫路５：２４－２８～東加古川５：４２～西明石５：５５～神戸６：１３～東灘６：２０－７：４２～西宮７：５５－９：２４～塚本９：３６～大阪９：４０～４９
回9030レ
大阪９：４９～新大阪９：５３～宮原操９：５７

2009-4-3 ＪＲ山崎で　9029レ　EF65-1131号機と24系トワイライト編成
Nikon D700,Sigma APO 70-200mm F2.8 Ⅱ EX DG MACRO HSM,135mm,ISO 400
5秒,f7.1,WB:AUTO


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