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「美人スパイの仕掛ける甘い罠」ハニートラップ

2019-05-22 10:52:27 | もしかしたら彼女はスパイ
 前回はハニー(蜂蜜)という言葉の日本語が状況によって「ハネ」となったり、「ハニー」となる例をご紹介しました。ハネムーン(新婚生活)とハニートラップ(男心をとろかす甘いささやきで、国家機密や企業秘密を盗みにくる美人スパイのわな)について書いたものです。だが新婚生活は読者のほとんどの方がはっきりしたイメージをお持ちでしょうが、美人スパイの危険な罠については、いまひとつ「現実感に乏しい」と感じられたのではないでしょうか? もっと具体的に「起こりうる危険」として問題提起すべきでした。

 ハンサムで若いころから女性にもてたであろう国会議員が、総理大臣になりました。マスコミの一部には、女性に対する彼の自信過剰を危険と見て、警鐘を鳴らす者もありました。日本を仮想敵国と見る大国が、ハニートラップを放っているという噂が流れていました。「ハンサム総理よ、そういう危険な美女は身辺に近づけないで下さい。日本国の安全がかかっていろ問題ですからーー」といった警告やら「お願い」が何度かメディアに登場しました。しかし大半の読者や視聴者には、まさか日本のトップにいる人が、そんな危ない橋を渡る恐れはないだろうと楽観していました。いや、そこまで考えが及ぶ人はごくわずかで、心あるマスコミが警鐘を鳴らしていることすら理解していませんでした。
 国の「安全保障」についての驚くべき感性の鈍さでした。

 少数派の懸念は的中しました。彼は某国の人妻と恋に落ちたそうです。これはかなり確度の高い情報です。この人の夫が慰謝料を請求しているという情報も、信憑性(しんぴょうせい)の高いものだったと思います。あまりにもデリケートで、重大なスキャンダルですから、これを記事にするというのは、ジャーナリスト生命にも関わる問題でした。大きな話題にもならず、この話はいつのまにか終息しました。世界は核兵器だけでなく、目に見えぬ危険がいっぱいです。「ハニートラップなんてものは俺には関係ないや」と思わず、お互いにもっと目を光らせていたいものです。

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