田中眞紀子(シンガー・ソング・ライター)

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トシさんがっ!

2007-06-16 15:27:48 | Weblog
職場を定時に出そびれたので、アピアに電話をしてみたら満員だという。
ちょいと疲れた感じだったし、2時間近い立見は辛いかなと思い、行くのは止めよっと思ったんだが。
何故か渋谷に向かうのに乗り換える駅に立つ私がいたのであった。
いいや、行っちゃえ!とアピアに行ったら、ライブは始まっていて立見だった。

福島泰樹 短歌絶叫コンサート
2daysの2日目。
この日のバックはマサさんとトシさん。
前日は、アラちゃんの日にライブがあったピアノの島田篤さんと、関西ツアーの時お世話になった岸田さんがドラムだった。やっぱり定時に出そびれて、きっしゃんのミュージシャン姿は今度にお預けに。

先週の木曜か金曜の朝、NHKラジオに福島さんは出ていて、この日のコンサートの事を言っていた。さすがNHK、渋谷でコンサートがあるとは言うのだが‘アピア’とは言わなんだ。
その時、中原中也の「サーカス」を朗読していて、あら素敵な声!と思い、、、
以前から興味があった人ではある。若い女性ピアニストにショパンを弾かせ、それをバックに短歌絶叫というライブをアピアでやってて、それを見損ねていた。
それはどちらかというと、福島さんというより、あのアピアのピアノでショパンとは!って興味だったんだけど。
いずれにしろ最近、ポエトリー指向の私としては、是非一度見なければと思っていた人なのであった。

いや、さすがの貫禄、存在感だった。音楽との絶妙なからみ加減!あれだけのミュージシャン達を背に放つ言葉は‘文字を声に出して読む事で、肉を持つ’という感じだ。
一部の最後、宮沢賢治とロシアの詩人の詩をからめた朗読は、‘妹の死を見つめる自分’と、これから戦場で‘死をむかえる自分’という‘死’を共通項に、ほとばしる‘生’を‘肉の声’であることによって‘伝える’圧巻のひとときだったと思う。
他人の詩を朗読する時、こういう形のオリジナリティの表現の仕方もあるのだと、非常に勉強にもなったし、詩の朗読でこれだけの感動を純粋に覚えたのは、始めてな気がする。

もう一つ感動がっ!
なんとあの、世界のドラマー石塚敏明がピアノを弾いたのだっ!
す、すごいわトシさん、ギターだけでなくってピアノまで弾けるなんてっ!
多分、そうそう見れるもんではないだろう。もうもう、立見でも何でもあれが見れたのは、本当に「行ってよかった」の一言である。

先日も別な事で思ったが、やはり足を使い身体を動かして得るものは大きい。
しいこちゃんもよく言ってた。
「来れば、何かあるよ」

うん、アピアに行けば、行っただけのことは何かある、必ず!

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