田中眞紀子(シンガー・ソング・ライター)

ピアノの弾き語りで活躍する田中眞紀子のブログサイト。ホームページはブックマークから。

‘元気’のありがたさ

2011-05-26 03:26:43 | Weblog
「肩こり体操」というぺラ紙を渡され、ビタミン剤を処方された。
それだけだ…

栄東さん、さすが!
大当たり!!



整形外科なんてもんには行った事がないし、何されるか分かんないし、病院は嫌いだし。
行きたくないが、このまま放っておくのも不安だし、しんどいし、仕方なく見てもらった。
痺れの症状を話し、首のレントゲンを撮る。
仕事は何かと聞かれ、テレオペと、それからピアノも弾く、と言ったら、
「ピアノ、弾けるんですか?」
と怪訝そうに言われた。
やっぱりピアノが弾けてはいけないらしい。

もっと詳しく調べたいならMRIを撮れというが、私の希望でって事は、さほどの必然はないって訳だ。
で、それとは関係ない問題が判明したが、それもまた如何ともしがたく。

つまりは、放っておくしかないって事である。

とりあえず大きな問題はないという結論は出たがしかし、全身のだるさはかなりキツくて、医者に行ったのに何にもしてくれないっつうのは、どういうことだ?
そう言っちゃなんだが、けっこう我慢して頑張ってピアノ弾いてるんだぞっ、こんにゃろっっ!
だから医者は嫌いなのだっ!!

つまりは、自分で解決策を練らなければならないって事である。



その大病院の最寄りの駅の近くをうろつたら、マッサージもしてくれるという小奇麗な接骨院を発見。
思い切って、飛び込んでみた。
ドアを開けると、小さなロビーには誰もいないのだが、診療室らしき奥から、
「いらっしゃいませ~!」
の大合唱!

居酒屋じゃないですよ、接骨院です。

受付をのぞくと、4、5人の‘従業員’さんが
「いらっしゃいませ~!!」

ただでさえ、これまた入ったことのない接骨院なるものにビビっているのに、こんな居酒屋みたいなお出迎えをされたのでは、ついうっかり踵を返してしまいそうになるではないかっ!
しかし負けてはならぬ。
目指せ自己解決!!

受付の‘お兄さん’に症状を話すと、保険がきくから「電気を通せ」みたいな事を言うので、嫌だからマッサージだけやってみてくれとオーダーし、診療室らしきに通された。

ちょっと太めの槇原敬之みたいな先生が、先の大病院の仏頂面の医者とは大違いの、びっくりするような愛想の良さで症状を聞いてくれて、10分強マッサージをしてくれた。
この手のマッサージも初めて経験するが、背面をやってもらっただけで、相当楽になった。
最後に問題の腕から手にかけて。
これは非常に痛かった!(笑)

マッサージ中も、この先生をはじめ従業員さんたちは、「お疲れ様でした~!」「ありがとうございました~!」の大合唱を怠らない。
「ここの雰囲気に馴染んで、リラックスして下さいね♪」と先生はおっしゃるのだが、なんというか、感じが良い、を少し通り過ぎてしまっている気がするが。

しかしながら、病院を出たら、入った時とは大違いの身体の軽さ!
朝食の時は、座椅子に身体がはまり込んでしまうような重さだったのに…
あぁ、これにみんな病みつきになっちゃうのね。
さっさとこれにしとけば良かったな。

まだ少々、部分的なだるさが残るので、あと何回かやってもらおうかと。
不思議なもので、凄くラジオ体操なんかがしてみたくなっちゃう気分の晴れ具合である。
「ストレッチなんかの運動は、ちゃんとして下さいね♪」と、マッキー先生にも言われたしね。





その夜、知人のやまさんの訃報を知った。
マイミクさんの日記のコメントに、よく辛口な事を書いていた。
社会の不正に対し、辛辣な、骨のある姿勢をいつも見せていた人、という印象が強い。
私のファンだと言ってくれた。
数年前、川上テルちゃんの企画ライブで、無善寺でお目にかかったのが最後だった。
その時、やまさんのライブに間に合わず聞けなかったのが、今となっては悔やまれる。
亡くなるような年齢ではなかったはずであったが。
ご病気であることは、存じ上げなかった。
ご冥福をお祈りするばかりである。


‘元気’の有難さを、かみ締める。