田中眞紀子(シンガー・ソング・ライター)

ピアノの弾き語りで活躍する田中眞紀子のブログサイト。ホームページはブックマークから。

大阪ツアー2日目

2010-12-04 13:06:51 | Weblog
12月2日(木)


朝、動物園一番商店街の入り口にある、意外にも本格的なサイフォンでコーヒーを立てている喫茶店があり、モーニングを食す。
美味いコーヒーが370円。モーニングはトーストと玉子で380円。これは安い。
従業員はワイシャツにネクタイだが、お客さんはおばちゃんやおじちゃんで、朝っぱらからヘビーな会話が飛び交っていた。

朝早ければ多少安全かと思い、界隈を散歩。
この辺、つまりは新世界だったのだ。
天王寺動物園やら相当立派な美術館の周りを歩いたが、おじちゃんばっかり。
ガッツで通天閣のふもとまで。
うーん、チャリンコに乗ったおじちゃんばっかり~!
そして何故か動いてないジェットコースターが。つぶれちゃった巨大なゴースト遊園地である。
うーん、、、こわ…

`面白い´土産を買ってホテルに戻った。



佐渡山さんと、金城さんという、今回の大阪イベントの企画の方と一緒に、MASAちゃんの車で箕面に向かう。
中学校の人権教育の授業の一貫としてのコンサートをやるのだ。現地で京都在住の大城俊信さんという三線の弾き語りの方と合流。

えらく寒い体育館で、私は「米兵達のイラク」を、全校生徒500人の前で歌っちまった。
どう思われたんだろうね。
そのうち佐渡山さんのところに、このコンサートの感想文が送られてくるらしい。
ひぇ~!

しかもNHKの取材が入っていて、NHKのドキュメンタリー番組のパクり曲をNHKの前で歌っちまったよ(笑)。
ひぇ~!
勿論申告しておいたけど。

コンサートの後、皆で校長室にお呼ばれして、校長先生、教頭先生と企画した先生との懇談会。
ひぇ~!
笑いに厳しい大阪では、校長先生は校長先生なので冗談は言わない事になっているそうだが、教頭先生は15分に1度面白い事を言わないとならないらしく、スベると生徒の不評をかうらしい。
大変だな、大阪は…

コンサートが終わって外に出てぼぉーっとしてると、子供建ちに手を振られたり挨拶されたり。
そうか、全校生徒に見られてるわけだ。
参ったなぁと思いながら、せっせと「ありがとー!」とか「さよならー!」とかご挨拶。何しろすれ違う子みんなにしなければならず、なかなか大変な作業であった。


コンサートの中心は「人類館事件」である。
100年前に大阪であった万博で、生身のアイヌ人とか朝鮮人を展示し、その中に琉球人も展示されたのだが、それを見た沖縄の人が「琉球民族は大和民族と同じなんだから、一緒にするな」と新聞に投書した、という事があり、君、これをどう思う?という佐渡山の曲。
朝見た動物園や美術館は、その事件の年に作られたんだそうだ。


帰りの車中から、御堂筋の、今が盛りの銀杏並木の紅葉が素晴らしい様を見る事が出来た。



晩飯は新世界で。
どうも朝より夜の方が、おじちゃんは少ないようだ。
オレはカレーがいいと言う佐渡山さん、コンビニでカレーを買ってホテルに帰るという。そうはさせじと、無理やり引っ張って新世界に連れ込んだ。
私の`大阪で店に入って食事をする´という、今回の旅の絶対的な目的を達成させるのは、今夜しかチャンスがないのである!

普通は串カツとお好み焼きを一緒にやってる店はないんだそうだが、両方ある店を発見!そこには串カツのカレーフォンデュまであり、ご飯を頼んでカレーも食することができた。お肉がNGのMASAちゃんも野菜の串カツを食せた。
後日、地元の方にちらっと話したら、そんな店はあかんで!って感じ。私もきっとそうなんだろうと思った。
しかしながら、まだまだステージを共にしていかねばならない我々3ピースの平和と安定の維持にとって、実に完璧な晩飯を堪能したのである。