田中眞紀子(シンガー・ソング・ライター)

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静かなる贅沢

2008-09-26 23:35:28 | Weblog
9月25日 西荻窪ターニング

廣瀬康子 with 坂井ライ


始まってすぐ、これ聴いたら帰ろ!と思った。
次の日が仕事ってこともあったんだけど、この後、何にも聴きたくないと思ったからだ。

康子ちゃんがライさんを‘ナンパ’して出来たデュオらしいが、‘結婚’しちゃえば!(笑)ってくらい‘お似合い’の音のカップル。
ライさんが座ってギターを弾いているのを、初めて見た気がするな。
抑えが効いているのにゴージャスで、康子ちゃんのガットギターと実に巧妙に絡まって、気取りはないが上品な、大人のサウンドに仕上がっていた。
先日の稲葉浩&高木克は、音楽の力と言葉の力の‘拮抗’だったが、康子&ライは音楽の力と言葉の力の‘融合”だったな。
康子ちゃんのシニカルな歌詞に、いつもより温かみを感じたりもして、後一時間くらい聴いていたかった。
康子ちゃんもまた、自分の身体と生活から言葉が滲み出ていて、青木マリに続いて人生を歩む大人の女の歌を聴かされ、まさにベッドでゴロゴロしている憂鬱な齢40のお嬢ちゃんの私は、またまた置いてけぼりを喰らうのであった。


西荻窪ターニングは初めて行った。
雰囲気も音も悪くないとは思うけど、アコースティックの音作りとしては、どうなのかしら。きょっと疑問が… いや私、よくは分かってないんですけど。
どっちかっていうとロック系な気がしたので、このデュオならアピアやアローンの音で聴きたいかなと思った。
この超ベテランコンビに、オーディション受けろとか言うかしら?(笑)
それと、こんな感じの坂井ライの歌を聴いてみたいとも思った。


諸々。

その1

小屋に入ってすぐ、歌っていた男の子。
曲の感じも歌詞の感じも、自分のブログでこの私に向かって`行間を読め’とのたまった松浦キノコによく似てて、年も少し上くらいらしく、この年代は当たり年かもね、なんて大人3人で話したのであった。


その2

2組目のピアノとベースのデュオ。
アンちゃんのベースみたいなやつで、弓も弾いてて、そもそも、弓が違うんじゃないかしらぁ、持ち方が違うんだわ。
悪いけど、エレピ弾きながら歌っていた女の子そっちのけで、ベースの人を凝視してしまうのであった。


その3

袖にフリルの黒いミニワンピに赤っぽい紫色のタイツ。
今日もカワイイ康子ちゃんであったが、終わって出てきて、
「チバ大三みたいでしょ」
ま、まぁね。