爺のつぶやき

後期高齢者で知識や話題に乏しい田舎ジジイですが、
見たり聞いたりその日の出来事をつぶやいています。

農薬混入事件で思う

2014-01-31 13:27:07 | あれこれ
2008年中国製の冷凍餃子に殺虫剤「メタミドホス」が混入した事件があった。
その男は「待遇に不満があった」と言っていた。
今回の冷凍食品に農薬「マラチオン」を混入した49歳の男も「待遇改善でやった」という。



中国餃子事件のとき日本ではこういう事件はおきないと言っていたが同じようなことが起きてしまったのである。



日本では国際化といって小泉政権の「構造改革」以降非正規がどんどん増えて新たな貧困層が生まれている。
秋葉原の無差別殺人事件も契約社員であった。
わがマチに進出してきた企業もほとんどが契約社員かパート従業員である。
会社にとっては、労働力としてその方が安い賃金で使えるし、不要になればクビが切れる。



今回の49歳の男は冷遇されていることに対し会社にダメージを与えるために事件を起こしたらしいが、「こんな大事になるとは思っていなかった」と話している
たしかに時給900円では家族を養っていくことは難しい。


アグリフーズ社長は「危機対応能力に欠陥があった対策を着実に実行してまいりたい」と釈明したが、雇用実態が事件を引き起こしているという認識がない。


政府は派遣期間を現行3年から無期限に変更することを決定した。
つまりこれは3年たったら正社員になる道を閉ざされた。


いま待遇や賃金に会社に不満を持っている人たちが多い。
さらに追い打ちをかけるように消費税が上がる。


今回の農薬混入事件で、企業が雇用関係や待遇を改善しない限りこのような事件再び起きるような気がしてならない。



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