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東芝凋落の象徴か?

2024年07月16日 | Weblog
猛暑の季節を迎えエアコンは欠かせませんが、扇風機の出番もそれなりにあります。
今の扇風機は殆どリモコン付きですが、その操作性の良し悪しは使い勝手に直結します。

昨年、それまで10年以上使用したリビング用の扇風機を買い換えたのですが、リモコンの性能に不満があり、その前年に買って書斎で使用していた安物(?)の扇風機と入れ替えました。
昨年、書斎では我慢して新しい扇風機を使っていたのですが、今日は東芝扇風機のリモコンの使い勝手が何故悪いのか、その原因を考えてみました。

昨年買った扇風機は東芝製、その前年に買ったのはユアサ製です。ただ東芝とは言っても、実は中国資本の傘下に入った「東芝ライフスタイル」の製品です。
扇風機本体の仕様・性能は両方ほぼ同等で、リモコンはどちらも赤外線式だと思われます。

東芝のリモコンの何が不満かというと、動作範囲が狭いのです。
取扱い説明書には以下のように記載されています。

これを見ると、水平方向の動作範囲は3m以内において60°(左右30°)以内となっていますが、垂直方向の動作範囲は書いてありません。説明図では本体の設置面と同じ平面内で左右30° のように受け取れます。
実際に試したところ、斜め45° くらい上からリモコンを向けても、リモコンの送信部を本体の受信部(受光部)に向ければ動作はしました。
ところが、リモコンを水平状態に保持したまま、上方斜め約30°以内で操作しても反応しないのです。
事務用の椅子に座ったまま1~2m先の床に置いた扇風機を操作する場合、リモコンは水平に近いまま本体方向に向けるのが自然な動作のように思います。リモコンの発信部(発光部)の位置を意識して斜め下の受光部に向ければ動作はしますが、イライラしてしまいしまいます。

一方ユアサ製の扇風機のリモコンの動作範囲にストレスを感じることはありません。
扇風機本体の前面は勿論、極端な場合、後ろ側でリモコンを操作しても反応する場合が多いのです。
デザイン的にはユアサ製はやや劣りますが、価格は半額程度だったと思います。

両方のリモコンの操作性の違いはどこからくるのか考えてみました。
下の写真を見ればその違いがある程度解ります。

受光部の位置と受光部の形状が違います。
東芝製は架台部の側面(垂直面)に沿って受光面があります。横方向は大きな曲面ですが。縦方向は垂直です。

それに対して、ユアサ製は架台上面に受光部がありますから、斜め上方向からの受光も容易です。
また、受光面はやや半球に近い形状ですから、平面より広い方向からの光を受信できる筈です。
ただ1方向からの受光量は小さくなりますから、良いことばかりではないと思いますが、両製品の使用感は全く違います。

あの東芝がこのようなお粗末な製品を販売していることに本当に失望しました。
試作段階で実際の使用シーンに即してテストしていれば、操作性の悪さは容易に認識できた筈です。

10年(?)ほど前、川崎にある「東芝未来科学館」を見学したことがあります。
そこには東芝が日本で初めて製品化した商品を展示しているブースがあり、同社の栄光の歴史を知ることができました。
最近の東芝には暗いイメージばかりが付きまとっていますが、あの施設が今どうなっているのか知りたくて、HPを探してみました。

そこには同社の栄枯盛衰を実感させる「お知らせ」がありました。
東芝未来科学館は6月29日に公開を終了していたのです。設立は63年前だそうです。

確かあの時、同社が日本で最初に発売した製品の中には扇風機もあったことを思い出し、探してみると次の説明と写真がありました。

東芝の凋落が日本全体の凋落の一コマではないことを祈るばかりです。


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