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南イタリア紀行(第7日-1/2)

2011年05月16日 | Weblog
ナポリは風景が美しいことに加え、街の中にも綺麗な建物や広場、街路などが沢山あります。
下の写真は有名な二つの城です。(左:卵城、卵城の右後方に見える島はカプリ島、右:ヌオーヴォ城)


朝の散歩に出た時には、ヴェスビオ山を背景にサンタルチア港の写真を撮りました。


卵城の前の海岸通りにはカフェやレストランが並び、大勢の客で賑わっていました。


以上はガイドブック的な写真ですが、ガイドブックには決して載らない光景をいくつか紹介します。
観光客が通る比較的広い通りにも、長年補修されていない古いアパートや、遺跡のように見える廃墟があったりします。


この日が日曜日だったからか、町の中心に近い道路上で、蚤の市(?)が開かれていました。
並んでいるものは靴や衣類が多いように見えましたが、中には使い古したように見える日用品などもありました。
この様子を見たイタリア人の現地ガイドが、「あの人たちはイタリア人ではありません。不法移民です。」と苦々しそうに言っていたのが印象的でした。
最近もニュースになっているように、イタリアは北アフリカなどからの不法移民・難民に手を焼いているようです。


ナポリと言えば、ごみ問題が有名になりましたが、新聞やテレビで見たほどではないにしても、今も街のあちらこちらでごみの山を見かけました。市の中心部に近く、観光客も多く通る道路でさえこの有様ですから、裏通りなどはもっと酷いのかもしれません。
未だにごみ問題が片付かないのは、ごみ処理に関わる裏社会の勢力(カモッラ)が最新式のごみ処理施設の建設に反対しているからだとか、更に裏社会と政治家が結託しているからだとか聞きました。


一瞬ごみの山に見えたのですが、その上で人が動いている場所がありました。写真をよく見ると女性が横たわっているのが分かります。ごみの山に見えましたが、テントのように見える部分もありますから、ここが彼女の生活の拠点なのかも知れません。


ナポリの名誉のために付記すれば、かつての南イタリア特にナポリは治安が悪く、ツアー客は旅行社から厳重に注意されたようですが、最近は随分改善されたとのことです。