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南イタリア紀行(第5日)

2011年05月06日 | Weblog
出発前にホテルの庭を散歩したところ、隣の畑にサクランボの花が咲いていました。車窓からもサクランボ畑が沢山見えましたが、この付近はサクランボの産地とのことでした。


マテーラへ向かう途中、道路脇に自生するサボテンを見つけました。旅行中、各地でサボテンを見ましたが、南イタリアではこの実を食用にするそうです。


アルベロベッロから約1.5時間でマテーラに着きました。ここには“サッシ”と呼ばれる洞窟住宅が密集している地域があります。


洞窟住宅と言っても、その多くはトルコのカッパドキアで見たような洞窟とは違い、山の斜面に張り付いた石造り住宅のように見えました。
この辺りは、かつては「イタリアの恥部」とまで言われた貧しい地区だったようですが、世界遺産に指定されてからは観光地として脚光を浴びているようです。
下は観光客向けに公開されているサッシの内部の写真です。


比較的綺麗な一角と、半ば崩れかけた場所が混じり合っていますが、よく見ると修復中の家もありますし、明らかに自然の岩石をくりぬいたような所もあります。


場所によっては文字通り洞窟住宅に近いように見える一帯もありますが、人影は見えず、現在も住人がいるのかどうか分かりませんでした。何れにしても貧しい地域であることは間違いないと思います。


昼食後にレストランを出たら、怪しい雲行きの下でマテーラの写真を撮ることができました。(幸い、雨は降りませんでした)


その後バスで3.5時間かけてナポリへ向かい、夕方ナポリへ着きましたが、途中には意外に広々とした風景が広がる一帯もあり、菜の花が咲いていました。同行者の多くが、富良野のようだと言っていました。


ナポリの郊外では、ヴェスビオ山がよく見えました。
現在の標高は1,281mですが、その昔は2,000mとも3,000mとも言われる富士山のような山だったそうです。それが、西暦79年の大噴火やその後の噴火で今の形になったと言われています。1944年には付近の村が埋まった噴火が起きていますから、今も危険な山のようです。実際、フニクリ・フニクラで有名な登山電車は、1990年に再開しましたが、現在は閉鎖されています。


ナポリから18時過ぎの船でカプリ島へ渡り、ホテルへ向かいました。