マックンのメモ日記

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温暖化でリンゴに異変が起きていることが世界で初めて確認!サンゴも死滅の恐れが!

2013-08-17 12:05:46 | 自然・環境問題・古生物
地球温暖化が原因で、リンゴの果実の堅さはある程度失われたが、甘みは増したという調査結果をまとめた論文が15日、英科学誌ネイチャー系オンライン科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に発表されました。

調査を行った農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所などの研究チームによると、日本国内2か所の果樹園で1970~2010年に収集されたデータを解析した結果、気候変動がリンゴの味と質感に影響を及ぼしている明らかな証拠が示されたと言います。研究チームは「そのような変化はすべて(リンゴの生育期における)開花の早期化と気温上昇に起因する可能性がある」としています。

世界のリンゴ生産量は年間約6000万トンで、全果物のうち3番目に多い果物です。地球温暖化によるリンゴの木の開花の早期化や、降雨量と気温の変化が収穫量に与える影響については、これまでの研究で明らかになっていました、しかし今回の調査の対象となった果樹園は、世界で最も人気が高い品種の2種、「ふじ」と「つがる」を生産していて、果樹園がある長野県と青森県は、それぞれ平均気温が10年ごとに0.31度と0.34度上昇しているそうです。

そして長年にわたり収集されたデータには、酸度、糖度、果実の堅さ、蜜病(リンゴの果肉内に水分の多い部分ができる病気)などの測定値が含まれていて、分析の結果、時と共に酸度、果実の堅さ、蜜病は減少した一方、糖度は増加したことが分かったのです。

今回の調査結果について、「市場でのリンゴの味と質感という特性が、長期的な視点から見ると変化しているが、消費者はその微妙な変化には気付いていないかもしれないということを示唆している」と述べています。また研究チームによると、今回の研究は、気候変動が食べ物の味と食感に与える変化を測定した世界初の研究だと言っています。

これ以外にも太平洋高気圧の影響で沖縄周辺の海面水温が上昇していることが気象庁の観測で分かりました。高い水温が続くとサンゴが白骨化して死に、生態系への影響が出る恐れがあります。沖縄周辺の広い海域で9日以降、海面水温が、外洋ではこれ以上暖かくならないとされる31度以上になったのです。その原因は太平洋高気圧に覆われて晴れ、平年より日射量が多く風も弱かったことが原因としています。

高い海面水温が続いた場合、サンゴに共生する植物プランクトン「褐虫藻」の活性も弱まって白化現象が起き、この状態が続くとサンゴの死に繋がるのです。98年には大規模なサンゴの白化現象が起きましたが、今年8月上旬の平均海面水温は平年を1度上回る30.3度となっています。今のところ石垣島周辺では大規模な白化現象は確認されていませんが、生態系に影響して魚が取れなくなれば、漁業や観光への影響も考えられ心配されています。