マックンのメモ日記

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韓流がアジア開拓の先兵になっており、日本のお株を奪っている!

2013-08-07 13:18:55 | 芸術(音楽など)・文化・歴史
韓流ブームが韓国製品のアジア市場開拓の先兵になっています。中でもミャンマーやラオスを韓国のドラマや音楽、ファッションが席巻していると言います。韓流コンテンツでイメージが高まり、同国製品の販売も急拡大しているのです。追い込まれた日本は販売手法や著作権の在り方を見直すなど巻き返しに懸命です。

ミャンマーの地上波放送で流れるドラマの大半が韓国ドラマで、その放送時間は1日6時間以上に及ぶとされていて、テレビ局の運営会社によると、同社が放送するドラマ5本のうち4本が韓国ドラマだそうです。それも視聴者からの要望が強く本数が増えたのだと言います。

ラオスの首都ビエンチャンにあるショッピングモールの3階に小規模なCD・DVD販売店が所狭しと並んでいて、モール内には韓国の歌手、PSY(サイ)のヒット曲「江南スタイル」が大音響で響いていたそうです。店の棚にずらりと並ぶのはビニールのパッケイジに入った「宮廷女官チャングムの誓い」や「IRIS」など100作品以上の韓国ドラマや映画などがあるそうです。店員は「タイや中国の映画・ドラマも置いているが韓国が1番人気」と話しているそうです。それでは日本のドラマや映画ないという事でしょうか?

2000年以降、「韓流ブーム」は日本を含むアジア各国で急速に広まりました。フィリピンのテレビ局が夜10時台に放送する韓国ドラマの視聴率は約15%の高水準と言い、各国で韓国音楽の人気も続いています。国連貿易開発会議によると、韓国のAV(音響・映像)関連サービスの輸出額は11年に2.7億ドルで日本(0.9億ドル)の約3倍あったそうです。1998年以来、韓国が国策として進めたコンテンツ振興策が花開き、輸出額は10年間で10倍以上に拡大したのです。

その影響はコンテンツの分野を超えて広がっていて、ドラマや映画には韓国製の家電製品や自動車、化粧品などが広告として大きく映し出され、韓国製品への憧れを誘っているのです。さらにドラマや音楽により韓国の食やファッションに興味を持ち、韓国系チェーン店へと足を運ぶ消費者も増えているそうです。韓国輸出入銀行の調査では、韓国コンテンツの輸出が100ドル伸びると、同国製品の輸出も412ドル伸びる効果があると言います。

ヤンゴンでは「最高のテレビはサムスン製」と、家電店で尋ねるとこんな答えが返ってきたそうです。またヤンゴン市内に5月にオープンした韓国ロッテ系の「ロッテリア」に集まる若者は、シャツなど西欧風ファッションを「韓国風」と表現するそうです。ラオスのビエンチャンでも「質の高いのは韓国製品」との評価が定着し、現代自動車の販売が急速に伸びているのです。

マニラ在住の大学生は多い月で2000ペソ(約4500)ほど韓国の化粧品を購入すると言い、日本の化粧品は「質は良いが高すぎる」と言います。東南アジアの若者は自分たちの手の届かない日本製品よりも、ドラマなどで見慣れている身近な韓国製品に夢を求めているのです。かつてアジアで「クール」と言われたのは日本企業の製品であり、トヨタ、ソニー、ホンダ、など日本企業の名前は製品の代名詞にもなっていたのです。

しかしその地位も韓流の勢いに押されつつあり、マーケティング専門誌(キャンペーン・アジア・パシフィック)のブランド調査では12年にサムスンがソニーを抜きアジアの頂点に立ったのです。日本人としては寂しい話ですが、これが現実なのです。かつてのクールジャパンは東南アジアでは音楽でもドラマでも家電製品でも頂点の座から滑り落ち、代わって台頭したのは隣国韓国だったのです。

日本企業も現地のニーズに合った製品を、現地の若者でも手の届く価格で売らなければ高嶺の花で終わってしまうのです。そして最終的には日本の文化に憧れを抱かれるような文化を発信することが、物を売るにも役に立つという事を韓国は教えてくれています。日本のテレビがどこもお笑い芸人の番組になってから久しいのですが、これでは残念ですが、とても韓国に太刀打ちできるようなものは作れないでしょう。