かぶとん 江戸・東京の歴史散歩&池上本門寺

池上本門寺をベースに江戸の歴史・文化の学びと都内散策をしています。

池上市民大学 5期・第5回講座 公式ガイド認定式・写経「宝塔偈」

2011-03-01 | 池上本門寺・池上市民大学
2011年 2月
第5期 池上市民大学 第5回講座 受講してきました。

写経での「宝塔偈」(ほうとうげ)、すこしだけど予習もしたことだし。
今日は早めに出かけた。まずは池上梅園での何回目かの観梅散策。今が見頃。
あまりゆっくりしていると、あとでおせおせになるので、頃合いをみて散策終了。集合時間までは、コーヒーとサンドイッチで小休憩。
会議・待ち合わせは5分前には到着すること、の自分へのきまり(いましめ・規則)(?)に従う。
とはいえ、大方の受講生はずっとその前に着いているようでした。

12時30分 「長栄の間」 集合。
12時半(少しすぎ) 「松涛の間」へ移動。(初訪)
「松涛の間」。なにやら格式ありげなお部屋・・・。池上本門寺の法事が執り行われる場所だそうな。普通、ここに入れる機会はないですね。

〇池上本門寺・公式ボランティアガイド認定式
受講生の一人として参列。これは、なかなかの感動もの。厳かなる式典でした。
前回にも、すこし書きましたが、今回、男性のIさん、女性のYさんのお二人が公式ガイドに認定されました。
晴れやかなお姿に、うらやましくもあり、またこれからの活動に注目、というところです。式の最後に、認定証と池上市民大学特性(名入り)の上着がお二人に手渡されました。
その後、襖一つ隔てた「松涛の次の間」で、講師の先生方、そして講座受講生全員での記念撮影。
ここもまた素晴らしい。壁の掛け軸には、日蓮御聖人像。ご年配の男性受講生が指名され、説明をされていました。(話の内容を失念。相すみません。)絵の中には法華経の経文、六万九千三八四文字が書かれている(!!)とのこと。(聞き間違いがあれば訂正をいれます。)

13時
〇写経 「宝塔偈」
まず、講師の針原さんより、写経の心構え、書写の手順についての説明がありました。
写経は、はじめての体験です。慣れないながらも、なんとか書写しおえました。礼拝。

此経難持 若暫持者 我即歓喜
諸仏亦然 如是之人 諸仏所歎
是即勇猛 是即精進 是名持戒
行頭陀者 則為疾得 無上仏道
能於来世 読持此経 是真仏子
住淳善地 仏滅度後 能解其義
是諸天人 世間之眼 於恐畏世
能須臾説 一切天人 皆応供養

しきょうなんじ にゃくざんじしゃ がそくかんぎ
しょぶつやくねん にょぜしにん しょぶつしょたん
ぜそくゆうみょう ぜそくしょうじん ぜみょうじかい
ぎょうずだしゃ そくいしっとく むじょうぶつどう
のうおらいせ どくじしきょう ぜしんぶっし
じゅうじゅんぜんじ ぶつめつどご のうげごぎ
ぜしょてんにん せけんしげん おくいせ
のうしゅゆせつ いっさいてんにん かいおうくよう

読み下し文で。
此の経は持(たも)ち難し。 若し暫(しばら)くも持(たも)つ者は 我即ち歓喜す。
諸仏も亦然(またしか)なり。 是(かく)の如きの人は 諸仏の歎(ほ)めたもう所なり。
是れ即ち勇猛(ゆうみょう)なり 是れ即ち精進なり。 是れを戒を持ち
頭陀(ずだ)を行ずる者と名(なず)く。 則ち為(こ)れ 疾(と)く無上の仏道を得たり。
能く来世に於いて 此の経を読み持たんは 是れ真の仏子
淳善の地に住するなり。 仏の滅度の後に 能く其(そ)の義を解せんは
是れ諸(もろもろ)の天人(てんにん) 世間の眼(まなこ)なり。 恐畏(くい)の世に於いて
能く須臾(しゅゆ)も説かんは 一切の天人 皆供養すべし。

〇ガイド実習準備  講師 小野紀之先生
来月、3月26日(土)の催事の話。
第4回 大田の魅力 再発見ウォーク 池上駅⇔洗足池⇔都立大学前 (大田観光協会)
この催事の、池上本門寺におけるボランティア(ガイド)(?)のお話とその準備について。
話の内容がよくわからなかったけれど、次回、3月26日(土)の講座、座学はないということなので(いつ予定が変更になったのでしょうか?)、五重塔に待機するむねの志願をした。詳細はどうなってるのかしらん(?)。
  
〇霊宝殿(霊寶殿)の拝観
学芸員の安藤さんの解説付きでの拝観でした。
今月の展示。「写経の美」と題して、兜木コレクションからの写経の名品ということでした。

16時 本日の講座、終了。


宝塔偈 法華経 見宝塔品(けんぽうとうほん)第十一の偈文(げもん)(詩句)の最後の部分。
此経難持 法華経の教えを信奉しつづけることは難しい。
此経難持坂 加藤清正公の寄進による96段の石段。名前の由来は宝塔偈 此経難持の文・字数(96字)からきている。
参考図書 『日蓮宗のお経』 双葉社



追記
当ブログの作成が延びてしまって、さて公開というときに、なにげなく目を向けたNHKのTV番組に強い衝撃を受けた。いまは感想ぬきで番組名のみ。
『クローズアップ現代 お墓に異変! 寺離れをとめろ』 3月1日(火) pm7:30 放映
さらに追記
番組名は、新聞の夕刊、TV番組欄を見て書いたのだけれど、『クローズアップ現代 岐路に立つお寺 ~問われる宗教の役割~』だったの? どっちでもよいけれど、内容の衝撃度もさりながら、最初に示された好感度のデータのこと。仏教 90%、お寺○○%、僧侶○○% 。データの出所はどこ、ということもあるけれど、情けなるほど低くて書けない。唸ってしまった。常日頃、お寺に行き来する人と、しない人の感覚の違い・差が激しすぎる。


 

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