●甘いかくれんぼ。

散歩道、上からふってくるツクツクボウシの声。
そして、ひろがる葛原から、またあの甘い香りが。

【葛】（クズ）マメ科
お花がつきはじめました。
葉の陰で咲いているから、目立たないけど
香りでその存在はちゃんとお見通し。

▼これ全部クズです。




▼葉をかき分けると








▼蕾。




▼自由自在のこのツルで、たとえ高い木の上にも上り行き、
すっかりクズ葉でおおいます。




風で葉がひるがえると、白い葉裏が見えることから
「裏見草」（うらみぐさ）とも呼ばれ、
これを「恨み」にかけた和歌もあるとか。
今は、生活に利用されないので、
ずいぶんのさばり、恨みをかっているようです。


京さんが、葛を詠んだ歌を
書いてくださいました。
もったいないので、ここに転記させていただきます。

葉かくれににほふ真葛の花も見む
　　裏吹きかへせ月のした風　　村田春海

　　　（葉に隠れて見えないけど甘く匂う花を見たいから　風よ、葉を返しておくれ)

秋風の吹きうらがへす葛の葉の
　うらみてもなほうらめしきかな　　平定文

　　　　(アノ人の心変わりを恨むわ）




大きな字では書けませんが、
本日、なかなか仕事の合間にブログさぼりができなくて、
遅くなりました。
さて、また仕事に戻ります。ナイショナイショ。

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