すぐ近くになのに、
長いこと行ってなかった「松花堂」(しょうかどう)
松花堂昭乗、ゆかりの地にある庭園・美術館です。
松花堂弁当ぐらいしか、その名を知らないのですが。
暑くて人も少ないかなと思い、ふらりと。
竹と椿が多い庭園です。
西の片隅にある「女郎花塚」から。
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■「女郎花塚(おみなえしづか)」
こんなお話があるのです。
時は平安時代。
この辺りに住む小野頼風と深い仲となった都の女性が
男の足が遠のいたのを悲しみ
この地を訪れてみると、男はすでに他の女と暮らしておりました。
悲観のあまり泪川に身を投げ
やがて脱ぎ捨てた山吹重ねの衣の跡から咲いたのが「女郎花」
男がこの花の元に寄ると
花は、恨んだ風情をたたえながら嫌うようになびきます。
それを見た男は、自責の念にかられ
同じように川に身を投げてしまうのです。
人々はこれを哀れみ、二人の塚を築きました。
二人の霊は冥土で邪鬼に責められ
女は剣山の頂きで日々を送り
男は山を登ろうとしたが、剣の刃で身を
刺し通され、磐石で骨を砕かれるという地獄をさまよいます。
この二人の亡霊がこの塚から現れて旅僧に回向を乞い
そのおかげで結ばれた、という物語です。
謡曲「女郎花」
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ちょうどその花が咲いていました。
細身のさびしげな姿。
そんなに怨念がこもっているようには
とても見えません。
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【女郎花】(オミナエシ) オミナエシ科
秋の七草のひとつ。
どうしてこの花にそんな哀しい物語が綴られたのか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/97/11456d2486c3bbb2b143096d34ebc267.jpg)
恋に死ぬ二人の情念が燃えさかるような炎暑。
が、わたしはそんな思いにひたるどころでは
ありませんでした。
ただただ、薮蚊を追い払うのに
忙しくしておりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/8a/095e6d225d16cdca0e82d2c0654d171c.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/ee/fd03ee2f48bc8da36253d565bc403e9a.jpg)
明日も、松花堂、続きます。
(写真500枚も撮りました‥)
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