鈍いなまくら刀で社会を斬る!

デザイン・サッカー・世の中など思ったことを(出来るだけ)冷静に、(極力)論理的に

数学は論理的というより抽象的

2018年12月06日 23時01分37秒 | デザイン
数学/算数ですが、これは論理的に考えることを学んでいると思っている人がいますが、
違います。
数学は抽象的に物事を考える、ってことを学んでいるのです。

数学でも当然、論理的に考えることも要求されますが、
それ以上に数学の最大の特徴は、抽象的に事象を操作する術を学ぶということです。

当たり前ですが国語や美術とかでも論理的に考えることを要求されますよね。
物語文を自由に読んで、最後に「どう思いましたか?」って質問して
適当な(とまでは言いませんが)感想を書かせるというのが小学生の国語で多いせいで、
国語は自由に感想を書くものだと思っている人が多いかも知れません。

国語は文章の基本的構造を理解した上で、書いてあることを勝手に自分の気持ちを入れずに
そのまま理解するという作業を学ぶことが本来の趣旨になります。そのよう方法というか
作法を体得した上で、感想や意見を戦わせたり共有したりする、ということが本当なのです。
この趣旨とそれを達成するための方法を小学校の時から教わらずに育ってしまうので、
大学生になって論文を書くときに苦労したり、非論理的な言説ばかりする大人が増えるのです。

論文を書く時、第2章に書く既往研究、先行研究や先行論文を読めない。
読んだとしてもそれを勝手に解釈して批判をしてしまう。
第2章には、言っていることをそのまま理解してそれをまとめればいいだけですが、
それが出来ない人がとても多いです。

話がそれましたが、数学/算数の抽象的に考えるということが一番発揮されるのは
プログラミングです。

プログラミングも個別具体的な事象やリアルに起こっている事象を抽象化して
コンピュータが処理できる構造に置き換えていく作業になります。

そして、何か新しいことを考える、イノベーションと言われている作業も
まさにこの抽象的に考える作業が重要になってきます。

個別具体的な事象を観察し、理解し、それを抽象化して考え、
個別具体的なな事象に戻すための仕組みを考える。

つまり、個別具体的な事業の因果関係を抜き出し、それを仕組み化して
誰が行ってもその因果関係を利用できるようにカタチにする、これがデザインであり
イノベーションのコア部分になるのです。

なんか思いもよらず、本質的な議論になりそうなのでとりあえずこんな感じで〜す!







1 コメント

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Unknown (Unknown)
2019-03-14 23:31:43
よく考えてるね。
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