鈍いなまくら刀で社会を斬る!

デザイン・サッカー・世の中など思ったことを(出来るだけ)冷静に、(極力)論理的に

ベルギー戦の3点目は山口蛍説ではなく本田CK説が有力です

2018年07月03日 21時47分28秒 | サッカー
ベルギーの最後の高速カウンターについて、山口蛍犯人説が流れていますが、
犯人は本田のCKです。
簡単に中に放り込んだCK。点を取って決めたいという気持ちは理解出来ますが
定石ではあんなことは絶対にしません。

日本は2点を立て続けにとられて選手もベンチも混乱していました。
相手に交代選手も入ってきており、日本側も(遅れた)交代があり、ベンチも
含めた整理が必要でした。
ですので、時間をつくって、延長戦にかけるというのが定石となります。

一気に勝負をつけようという気持ちはわかります。しかし相手は明らかに格上です。
試合の最終盤の時点で格上の相手に2点追いつかれてのCKです。
どう考えても、延長に持ち込むことが最優先で、一番避けるべきは
相手にロスタイムでの3点目を与えることです。しかし、自分達自身を必要以上に
高く評価していた為、最悪の選択をし、最悪の結果となりました。
4年間の努力が水泡に帰しました。

これを結果論だという人もいるかも知れません。

そのとおりで、既に結果は出ていますので結果論です。
しかし結果が出た後に因果関係をたどり、次の日本サッカーの20年に
活かせる何か見つけなければなりません。
「感動をありがとう」や外国メディアに「ベストゲーム」と褒められて
敗戦の原因を有耶無耶にしてしまってはいけないのです。

日本のサッカー向上の為には、なぜあの時に勝負に行こうとしたのか、
ベンチの指示はあったのかなかったのか、「おっさんジャパン」と揶揄された
ベテラン達がゲームの流れを読んで、ここは時間を稼いで延長にかけよう
と思わなかったのか。

これを明確にしておかなければなりません。
日本に足りないものは「マリーシア」ですに、
2点とった時点でやるべきことを書きましたが、現実的に考えて
サッカーというゲームでは、圧倒的格下の日本が先制するということは起こるわけです。
それは今回の大会で起こった様々な格上・格下対決を見ても明らかです。
その時に、奇跡的に取った1点をどうやって守り抜くか。

当然、引いて守る体躯や超高度な組織力は日本チームにはありません。
そうなると、攻めるフリして守るしかないわけです。
そういう時にこそ、ボールポゼッション。ポゼッションサッカーを
やって時間を消費するのです。

何故、そういう戦いが出来なかったのか。

また、ボール回しをして相手が取りに来た時に電光石火のカウンターを
実現するために、浅野的な選手(浅野ではない。あくまで「浅野的」)を
選んでいなかったことにより、逃げ切る戦術の選択肢を選べなくしてしまったこと。

GKを最後まで調子が上がらなかった川島を最初の2試合使ったことで、中村と交代させる
タイミングを逸してしまい、結局、川島と心中することになってしまったこと。

他にも、西野監督のベルギー戦での選手交代の遅さ。
そして、オープンで正直な戦いしか出来ない、純粋さ、無邪気さ、ある種の幼稚さ。

サッカー協会は、これらの点を含んだハリルと西野の両ジャパンの旅の結末を
総括しなければいけません。

マスコミは、サッカー協会の総括を徹底的に分析し、我々市井の人々も、論理的に
分析をしていきましょう。特に戦術部分は日本は遅れているのでそこの総括と今後
どうするかは重要です。

海外の元選手や評論家が、日本の試合を褒めているのは、前近代的(は大げさですが)な
古き良きフットボールを日本がしているからです。

ワールドカップという戦術でガチガチになる戦いをする国がほとんどの中、正々堂々と
オープンで戦ったことを一周回って褒めているという感じです。

ここの感覚は勘違いしてはいけません。
表層的な「日本スゴイですねー」ではない、ということを肝に命じなければなりません。
なにより、今大会で1勝しか出来なかったという現実を直視する必要があるのです。

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
今頃になって読ませてもらいました (とんび)
2018-07-12 10:09:54
本田のCK説・・・
その前のPKを引きずったCKでした。
あんな中途半端に蹴ってどうする・・あれが敗因と私も身内と話しておりました。
その他の御分析には、なるほどなるほどと理解納得いたしました。
返信する
失礼・・ (とんび)
2018-07-12 10:11:16
PKではなくFKでした。
返信する

コメントを投稿