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日大にダビド・シルバはいるか(スペインvsポルトガル)

2018年06月17日 18時28分40秒 | サッカー
スペイン対ポルトガルすごかったですね。

ポルトガルのスーパーカウンター。
おしっこ漏らしそうな迫力でした。

ロナウドの最後のFKは、決めて欲しいところで決める
スーパーヒーロー出現!でした。

スペインには一人、ヴィッセル神戸の選手がいましたが
彼はいいセンスしてましたね。
でも、消える時間も多くて、これがバルセロナから神戸に引っ越しする
理由かと、ちょっと悲しくもなりましたが。

その中でぶっちぎり凄かったのは、スペイン代表の
ダビド・シルバでした。
あのハゲすごい。

3人くらいハゲがいるんじゃないかと思うくらい、
常に「正しい」ポジションにいました。

グラウディオラがバレンシアから引っこ抜いただけあります。
シティに行くとハゲになるのか、グラウディオラが引っこ抜いたのか
俳優くらいカッコよかったのに毛が無くなって、プレーも磨かれた気もします。

常にいて欲しい場所にいて、彼がいることで、必ず数的優位がつくれている。
守りでは、(ポルトガルからすれば)常に邪魔なところにいる。
本当にロジカルで頭の良い選手だと思います。

あまり知らない人のために言うと、乾と同じポジションにいる選手で、
身長も年齢も同じくらい。
乾が意識しているか知らないけど、乾のロールモデルになる選手です。

前回のパラグアイ戦で現出した乾と宇佐美との圧倒的な差は、ダビド・シルバが
ポルトガル戦で見せたものと同じ、正しいポジションをとれているか、です。

宇佐美は持ち前のセンスだけで来てしまって、考えていない。
感覚ではサッカーは出来ません。
何も「ポジショナルプレー」という理論を勉強する必要はありません。
乾もダビド・シルバも勉強していません。グラウディオラは当然していますが。

練習で何度も「ポジショナルプレー」理論に基づいた練習を繰り返して
動きを体に染み込ませ、言われたとおりの動きを出来るようにします。
宇佐美はアホなので、そこで終わり。多くの日本選手もそう。

ダビド・シルバと乾は、その動きを抽象化して原則的理論を頭に入れています。
なので本来の(論文的な)理論は知らなくても、現実世界で応用問題が出た瞬間に
抽象化されている原則に当てはめて考える、同時に体を動かすことが出来るのです。

y=f(x)

という簡単な関数があります。

yは従属変数
xは独立変数
fは定数とか常数とかいいます

xの独立変数はインプット
yは従属変数はアウトプット
そのあいだにあるものがシステム(ブラックボックス)。

自分が置かれている環境を把握(インプット)し、
自分の中にあるフットボール専用ブラックボックスに入れて解析、
自分の身体を動かしてプレー(結果=アウトプット)しています。

正しい環境認識をし、
正しい理論に情報を入れて出し、
正しく身体を動かす。

この作業をダビド・シルバは高い次元で出来ている。
そして乾もそれを追いかけ、厳しい環境で自分を試している。
宇佐美は変わらずセンスだけでプレイしている。

宇佐美を批判するのが目的ではないのですが、宇佐美的な選手が日本の大部分の
選手かと思い、ダビド・シルバと乾と宇佐美とを比べてガッカリしているところです。

これは選手側が問題なのではなく、教える側の問題なので選手を批判するのも
間違っている、ということには言及しておく必要があるでしょう。
とにかく、小さいころから理論を教え、自分で考えさせるクセをつけさせるしか
ないのですが、これがスポーツを軍隊が発祥の体育として考えている
日本人には難しい。

まとめると、日大にはダビド・シルバはいないということですね。











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