塩ビ製の中敷きは適度な強度と弾力があって良いけど欠点が2つある。1つは厚いこと。厚さが3mmもあるのでピッタリの靴だと圧迫感が強くて使えない。2つ目はいきなりパキンと割れることだ。そこで塩ビの中敷きを使いつつ次の素材を探してた。
考えたのは曲げても元に戻る鋼。ゼンマイの材料のような鋼である。樹脂よりも薄いし割れることはまず無い。しかしそんのは近くのホームセンターになんて売ってない。売ってたとしてもそういう材料は大量に買わないといけなそうだ。
そんな時は東急ハンズ。けっこう色々な材料がある。行ってみたら求める物に近い物はあった。ただ幅が狭いのと板が薄いので簡単に曲がってしまいそう。でも折角なので買ってきた。
さすがの東急ハンズもドンピシャな物は無かった
板は長さ1mもあるのでクルクルって巻いて貰った。家に帰ってそれを解いた時、鋸を叩いたような音がした。そこで閃いたのが鋸の歯。工作で使う両刃の鋸は幅が広い。山梨の別荘に切れ味が落ちたのがまだ捨てずにあった。それから足型のを切り出した。
鋸の刃は求めていた鋼である
それをバーナーで焼きを戻して曲げ、再び焼入れ。焼き入りは熱したのを水の中に突っ込むだけ。そうやって作ったのがこれ。だけど簡単に曲がってしまう。板の厚さが0.6mmなので1mmくらいないとダメっぽい。でもこの中敷きの重さが49.2gあるから1mm厚だと重さが100gくらいになってしまう。それよりもそんな厚い両刃鋸の刃が探しても見当たらない。
曲げても元に戻るけど曲りやす過ぎる