【雨に濡れた 「ギルバートの薔薇」】
すさまじい雷鳴の轟きで目覚めたのは、何時頃だったでしょう・・。
午前4時台だとは思うのですが、夢うつつ。
カーテンの隙間からは白い稲光。
それでもその後、もう1度眠りの世界へ。完全に目覚めたのは、午前6時過ぎ。
雨は一旦上がりましたが又、降り出し・・午前10時頃までゴロゴロ。
気温の方も雨と共に一気に下降。
これからの季節は、「ひと雨、1度」 と言いますが、昨日より7度近く下がっています。
そうそう昨夜はお月さま、殊の外美しかったですね。
宵の口は雲間から出たり入ったり・・。
それはそれで幻想的でしたがその後、銀色に光る、神々しいまでの気高さと美しさ。
そんなお月様を見るにつけ、自然の有り難さを痛感したものです。
そして月夜に薔薇は開き・・。
月明りに照らされた薔薇の美しさには格別なものがありますね。
さて再三申していますが、三島由紀夫作 『豊饒の海』(全4巻)は、2巻まで読了。
その後、アガサ・クリスティーでお口直し・・も、いつもの事です。
ここで本来なら、第3巻 「暁の寺」 に進むつもりでした。でも、ちょっと寄り道。
渡辺純一の 『エ・アロール』(フランス語で「それがどうしたの」)
を見つけてしまいましたから。パラ、パラとめくっていましたら・・。
どうやら銀座のど真ん中に、
「ヴィラ・エ・アロール」 という名の老人施設を作った、医師の物語らしいのです。
ある意味、今一番ホットな話題でもありますものね。おまけに読みやすいこと!
~なんて言い訳かも知れません。
言うまでもなく 『豊饒の海』 は、1、2巻共、悲劇的な結末を迎えて終わります。
となりますと3巻も・・?
三島由紀夫の研ぎ澄まされた精神と言いますか・・少々、息苦しくて。
もう少し時間を空けようかな・・と。いみじくも、アン が言っています。
「・・・ 略 ・・・いつか、ハミルトン教授が仰っているのを聞いたけど、
悲しい結末 は 天才 でなければ書こうとしてはいけないんですって、
ところがあたしは、天才どころじゃないんですもの」
【「アンの愛情」 第11章】
三島由紀夫は天才ですものね。
しかも、この小説を書き上げてから自裁したという事もあり、
主人公への自分自身の投影がある気がしてなりません。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます