【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

天才と悲しい結末

2010-09-23 16:12:16 | 心の宝石箱



【雨に濡れた 「ギルバートの薔薇」】


   すさまじい雷鳴の轟きで目覚めたのは、何時頃だったでしょう・・。
  午前4時台だとは思うのですが、夢うつつ。

   カーテンの隙間からは白い稲光。
  それでもその後、もう1度眠りの世界へ。完全に目覚めたのは、午前6時過ぎ。
  雨は一旦上がりましたが又、降り出し・・午前10時頃までゴロゴロ。

   気温の方も雨と共に一気に下降。
  これからの季節は、「ひと雨、1度」 と言いますが、昨日より7度近く下がっています。

   そうそう昨夜はお月さま、殊の外美しかったですね。
  宵の口は雲間から出たり入ったり・・。

   それはそれで幻想的でしたがその後、銀色に光る、神々しいまでの気高さと美しさ。
  そんなお月様を見るにつけ、自然の有り難さを痛感したものです。

   そして月夜に薔薇は開き・・。
  月明りに照らされた薔薇の美しさには格別なものがありますね。

 

   さて再三申していますが、三島由紀夫作 『豊饒の海』(全4巻)は、2巻まで読了。
  その後、アガサ・クリスティーでお口直し・・も、いつもの事です。

   ここで本来なら、第3巻 「暁の寺」 に進むつもりでした。でも、ちょっと寄り道。
  渡辺純一の 『エ・アロール』(フランス語で「それがどうしたの」)
  を見つけてしまいましたから。パラ、パラとめくっていましたら・・。

   どうやら銀座のど真ん中に、
  「ヴィラ・エ・アロール」 という名の老人施設を作った、医師の物語らしいのです。
  ある意味、今一番ホットな話題でもありますものね。おまけに読みやすいこと!
   
   ~なんて言い訳かも知れません。
  言うまでもなく 『豊饒の海』 は、1、2巻共、悲劇的な結末を迎えて終わります。
  となりますと3巻も・・?
  
   三島由紀夫の研ぎ澄まされた精神と言いますか・・少々、息苦しくて。
  もう少し時間を空けようかな・・と。いみじくも、アン が言っています。 

   「・・・ 略 ・・・いつか、ハミルトン教授が仰っているのを聞いたけど、
  悲しい結末天才 でなければ書こうとしてはいけないんですって、
  ところがあたしは、天才どころじゃないんですもの」

                                       【「アンの愛情」 第11章】

   三島由紀夫は天才ですものね。
  しかも、この小説を書き上げてから自裁したという事もあり、
  主人公への自分自身の投影がある気がしてなりません。 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿