新年5日目の朝は、何もない晴れ渡った空で明けました。
そして早くも普段の日常が戻って来ました。
こちらは元日こそ荒れた天気になりましたが、
その後は冬日和が続いています。
ただ今日は、お昼辺りから真珠色の、いかにも冬らしい空に様変わり。
起床時の気温も、さすが年末の頃のように、14、5度まで
上がる事はありませんが、それでも10度を下回る事はありません。
その冬日和をもたらせてくれている、貴重な太陽。
いつの間にか・・それも見事に葉っぱを落とした、
木々の間からひょっこり顔を出し、照らし出され・・。
“こんな所にこんな植物が・・” と新たな発見をする事もしばしばです。
余分な物を落とし、妙にスッキリしたわが庭。
こうなれば、“アース色の冬の庭も満更ではないな・・”
~なんて、柄にもなく感慨に耽(ふけ)ってみたり。
ちょっとした、わび・さびの世界? と言えるかも知れません。
同時に自然の営みの偉大さに驚いてもいます。
常緑樹も必要だけれど、落葉樹も必要だという事でしょうね。
植物の中には強烈な日射しを嫌うものも多々あって、
そんな中でこうした木の役割は欠かせません。勿論、人間も。
夏には木々の葉っぱで守られ、冬にはその落ち葉のお陰で、
冬の穏やかで優しい太陽に当たる・・。日が当たったり当たらなかったり。
こんな穏やかで優しい太陽の恩恵を植物は好むのだとか。
ようするに葉っぱは、冬の日射しを大地に与えるために散って行き、
その落葉自身も腐葉土となって後の命を育てるために使われる、
捨て身の運命を担う・・。何だか人の命にも重なって。
さて、今年初めての詩は、今日も大好きなヘッセの詩集から。
これも感慨深い詩を見つけました。
【しおれた葉】 花はみな実になろうとし、 朝はみな夕べになろうとする。 永遠なものはこの地上にはない。 変化とあわただしい移ろいの他には。 美しい限りの夏もいつかは 秋と衰えを感じようとする。 葉よ、根気よくじっとしていよ。 風がお前を誘惑しようとしたら。 お前の戯れを戯れよ、逆らうな、 静かになすにまかせよ。 お前を折る風のままに 家路へ吹き運ばれよ。 |