【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

人生の水先案内

2007-02-11 19:01:57 | 音聴箱
   今日はこんな空で
  明けました。

   雲は、いつもより
  多目ですが、青空も見え、
  概ね晴れのいいお天気に
  なりました。

   もう春と見まがう
  陽射しもあり、相変わらず
  暖かい休日の中日です。

   ところで一昨日のレコードに
  話は戻りますが、納戸に置いてある
  プレーヤー、使えるには
  使えるのですが・・・。

   何分狭い部屋ゆえに、音響効果の
  悪い事は勿論の事、その上、
  暖冬とは言え、じっとしていると、
  思ったより冷えた事もあり、
  結局、早々に根を上げる羽目になりました。



   この我慢のなさ・・。
  我ながら嫌気がさして来ます。
  
   どうやら癒やされるのも
  楽ではないという事なのでしょうね。

   そうそう、その曲とは
  シューベルトの 『冬の旅』 です。
  歌手は、ディートリッヒ・フィッシャー・ディスカウ。

   この曲は、31歳で亡くなったシューベルトが、
  死の直前に書いた物として有名ですが、
  同時に私の大好きな曲でもあります。

   歌曲の旋律の美しさも然る事ながら、
  伴奏も殊の外、美しいですし、じんと心に沁みます。

   青年の孤独な心を歌い上げてもいますが、
  なぜか アン の住む荒涼とした
  冬の世界をも連想してなりません。

   ほとんど短調で占められていますので、
  暗いと言えばそうなのですが、落ち込んでいる時など、
  この曲を聴いて涙を流すと、妙にさっぱりするから不思議です。

   折しも今日の新聞に、“浮かび上がる冬の情景” として、
  この 『冬の旅』 と、『冬の日の幻想』 を副題に持つ、
  チャイコフスキーの 『交響曲第1番』 を取り上げていました。

   生憎、こちらの曲はレコードは持っていますが、
  CDは持っていません。

   昨日の 『冬ソナ』 ではありませんが、
  冬のイメージって、なぜだかロマンティックで素敵です。

   私も寒い冬は嫌だけれど、
  イメージとしての冬は好きなのです。??

   こういう曲は、その時々の心の在り様によって、
  感じ方は様々ですが、昔は、聴き流していたそれが、
  年を経ると妙に心に響いたりするものです。
  曲と共に、その頃の思い出までもが、蘇って来たり・・・。

   余談ですが、鮎川哲也の推理小説には、
  レコードの事がよく出て来ます。
  『沈黙の函』 でしたっけ・・。

   蝋で動く蓄音機とか・・推理と共に、
  その面でも興味をそそられたものでした。
  今でも、とても懐かしく思い出されます。