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【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

旬の器

2010-01-25 17:20:17 | 趣味の器(壺)~その他


   一旦は日の出を見た今日の空。
  今日は、早くも冬空に逆戻りの
  寒い一日となりました。

   それにしても今朝の寒かった事!
  やはり・・と言いますか、
  居間の気温は10度。

   急いで薪を暖炉に入れ、
  パチパチという音と、
  そこで温めたミルクで
  やっと一息着きました。
  ~なんて、言ってみたいです。

   さて、冒頭の写真。
  仲良く二つ並んでいますね。

   大きい方は、巷でも話題に
  なっている 「タジン鍋」 です。

   昨日、日産の販売店に
  車検のため車を持って
  行きましたら頂きました。

   これは以前から欲しいと
  思っていましたので、
  嬉しかったです。

   野菜などの持つ水分だけで調理出来るというすぐれもの。
  北アフリカは、モロッコ伝統の調理器具だそうですね。
  水が貴重な砂漠地帯ならではの鍋との事で、納得です。






   

   頂いた物は、電子レンジ専用でしたが、豚肉や野菜を適宜入れ、
  3、4分レンジでチンすれば、簡単お鍋の出来上がりという訳です。
  何より手軽で、簡単なのがいいですね。

   ところで、この形、
  何かに似ていると取り出したのが、
  こちらのお香立てです。(上の写真右)

   似た者同志とは、
  本当に良く言ったものですね。

   そう言えば最近、
  お香は線香ばかりです。

   久し振りに円錐形の
  それを使う事に。

   線香に比べて燃焼時間は
  短いけれど、濃厚な森林の香りが広がります。

   お香と言いますと・・日常生活に、
  ふんだんに取り入れたのが平安貴族ですね。

   【先日】 のエリザベス1世の “香りの間” は16世紀ですから、
  平安貴族の時代は、その半分の世紀。

   彼(彼女)らの優雅さを見習って、
  たまにはお香三昧もいいですね。

和に出会うほっこり時間

2010-01-15 16:00:06 | 趣味の器(壺)~その他


   今日も、昨日とほぼ同様の
  朝を迎えました。

   起床時の気温は9度。
  今朝も10度を下回っています。

   しかしながら日中は幾分、
  暖かくなりました。
  
   どうやら寒さの峠は、
  越えたようです。

   “庭は凍りついた雪で
  銀色になり月の下で静かに真っ白であった。
  その全ての上に、見たところ死と悲しみのような葉のない木が
  立っていた。けれどもそれは見たところだけだった。
  命の血は木々の心の中にある。
  やがて、青い葉とピンクの花の花嫁姿で自分たちを装うだろう。”

                                    【「エミリーの求めるもの」 第16章】

   それにしても、これだけの寒さでしたのに、とうとう雪にはお目にかかれずじまいです。
  『アンの世界』 の冬とは、やはり相当な隔たりがあるようです。
  それでも夜の木の描写には、共感出来るところが多分にありますけれど・・。

   そうそう、視線の先にあるカンナ。
  つい先日までは緑の葉っぱでしたのに、この寒波で、流石(さすが)に萎れて来ました。
  今は茶色になって、その時の面影は全くありません。

   さて、今日の寛ぎタイム。
  いつもの珈琲ではなく甘酒で。
  
   昨日、生協から届きました。
  となれば、今日も “和” ですね。

   甘酒って、一口、口に含んだ
  だけで何だか懐かしい味がします。

   それに何よりこの季節、
  有り難いですね。
  身体の中から温まります。

   ところで、こちらの菓子皿、
  お気に入りです。
  
   これまで 2度ばかり登場してはいますが、いずれもチラリ程度。
  という訳で今日は、じっくりと。
  
   ただ、このお皿、実家にあった物で、どちらの産地の焼物か分かりません。
  最近の物でない事は確かですけれど・・。 
  そして、カップは 【2度目の登場】 です。
  
   大きくて、たっぷり入りますから、珈琲だけでなく、
  今日のような甘酒や生姜湯などを頂くのにも、大層重宝しています。

   いずれにしても・・時を重ねたもの、人の手になるもの、
  様々なものに思いを馳せながら、温もりと質感を感じ、心安らぐひと時です。    

ちょっと小粋にクリスマス

2009-12-24 17:23:17 | 趣味の器(壺)~その他


     クリスマスイブの今日も、快晴の空で明けました。
    朝は、かなり冷え込みましたが、日中は過ごしやすい天気に。

     こちらは毎年の事ですが、「グリーン・クリスマス」 です。
    本当は今夜こそ、『アンの世界』 のように、
    雪になると嬉しいのですが・・その気配は、更々ありません。

     “炉辺荘の人々は空しく雪を待ち臨んだ。
    ・・・ 略 ・・・ だんだんと午後の時間が経って行き、
    みんなが雪なしの、すすだらけの 『緑』 のクリスマス でも
    仕方がないと諦めかけた時、誰かが窓の外を見た。
    すると羽根のように大きな白いものが降って来たのが
    目に入った。
    「雪だ! 雪だ! 雪だよ! 
    やっぱりホワイト・クリスマスだね、
    母さん」 とジェムが叫んだ。・・・”
      
                              【「炉辺荘のアン」 第13章】

   さて、今日はクリスマス・イブ。
  蝋燭を灯し、ケーキを頂いた後は、
  ワインタイムなんていかがでしょう。
  いいえ、ワインの方が先かも。

   ワイグラスと言えば、硝子ですが、
  偶にはこんな陶製の物もいいですね。
  こちらはの器は、「古伊万里」 です。

   硝子の物とは違って、
  舌にまろやかな味わいになるとか。

   さあ、大急ぎで
  夕食の準備をしなければ・・。        

普段着の漆器

2009-12-13 18:05:55 | 趣味の器(壺)~その他
   昨日同様のスッキリしない天気が続いています。
  どんよりした空。いかにも冬空と言った感じです。

   今朝は、ちょっぴり寒さを感じましたが、
  それでも居間の温度は 15度。
  これでも平年よりは相当暖かいですね。

   昨夜などは、同じ居間の温度は 18度もあり、
  ストーブを点けてもすぐ消す始末。何とも暖かい 12月です。


   さて昨日は陶器でしたが、
  今日は又々、漆器の話題を。

   写真の小鉢は、ハナエ・モリの
  「CHIKI CHIC(しっきシック)」
  として商品化されているものです。

   漆器の文字に、何も考えず、
  実家から持ち帰った物ですが、
  「ウレタン塗装」 との事。

   この事については、木工作家で
  いらっしゃる、【工房 Miya】 さんが
  詳しく述べていらっしゃいますので、そちらをどうぞ。

   ウレタン塗装ですが、この小鉢の材質は木製。
  良くあるプラスチック様ではなく、木の持つ質感はありますので、
  素人目には全く分かりません。








   



   一方こちらは、ご覧の通り弁当箱です。
  こちらは正真正銘の漆塗り。

   押入れの中を探していて、見つけました。
  自分でもその存在はすっかり忘却。
  
  と言うより、全然興味がありませんでしたから即、
  押入れ行き・・となったのでしょう。

   それが変われば変わるもので、今では春になったら・・
  リラ版 「お化けの森 」 にでも、お弁当を持って行こうかな・・
  ~なんて。

   “・・・祖母の箱を開けるのは大層面白かった。
  中には美しい硝子製品や、瀬戸物類が入っていた。
  祖母の物であった白と金の正餐用食器類一式、
  脚の細い台付きコップ、
  あらゆる種類の風雅な美しい皿などがあった。”

                             【「丘の家のジェーン」 18.】

   今の私が同様の心境です。
  実家の物置きの箱の中に限らず、我家のそれも・・
  ちょっとした宝箱? を開けるような気持ち。

   趣味や好みなども、若い頃とは随分、
  変わって来ましたから。

   ところで、先日も記しましたが西村玲子の同じ本に、
  この 「漆器」 の事を書いた件(くだり)があります。
  
   魯山人 も、「器は料理の着物」
  ~と仰っていらっしゃいましたものね。以下に記して置きます。





 





 ・・・ 略 ・・・「杏」 というお店、何度か出掛けて、
その美味しさとセンスの良さに感激している。
 器の扱いが上手で、私達の生活のヒントになる。
【中 略】
ごまだれの器は漆の平皿。ポン酢の方は古伊万里。
 こんな風に陶器と漆のバランスがとてもいい。
そうだわ、私も漆をしまいこんだままにしないで、
ドンドン使って行く事にしよう。・・・ 略 ・・・

 漆器を特別に考えず、食卓の彩りに使いたい、
陶器や硝子の硬質感を和らげ、
温もりを感じさせる漆器。
 常に使う事によって持ち味が出るのは
漆器とて同じ事。
煮物にも、菓子盆や果物、
麺類なども上等に見えてしまう。
そう言えば、それにぴったりの漆器が
どこかにあったはず・・・。
         「 ちょっと憧れ、こんな暮らし方」~西村 玲子 】 

目と心のご馳走

2009-12-12 16:15:16 | 趣味の器(壺)~その他


   昨日の雨は上がりましたが、起床時の空は、スッキリという訳には行きません。
  ただ外壁工事のためシートが掛けられていますので、それを通しての空ですが・・。
  それでも午前10時頃には一度は、太陽も顔を覗かせたものです。

   それにしても今、“籠の鳥” 状態。
  いつものように、ちょっと庭に出て花を愛(め)でる・・という事も出来ません。

   先日も記しましたが、普段の何気ない事・・いつものように。
  それが普通に出来る事がどれだけ有り難くて、癒やされていた事か、早くも感じています。
  これしきの事で・・なんて言われそうですが・・。



     さて、昨日は珈琲がこぼれていますのに・・
    気になりながらも、カップの写真をそのまま掲載。

     普段でしたら早速、撮り直すのですが、なぜかめんどうくさくて。
    でも、やはり今日も同じカップで、もう一度 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』
    開店です。(昨日の写真は、入れ替えました)
    となれば・・。

   今日は、お茶請けのお皿に注目する事に致しましょう。
  取り出したのは、↑ のお皿。相変わらずの土物です。

   今年は長かった紅葉のシーズン。でも、もうそろそろ終わりですね。
  その旬の木、紅葉の絵柄にしてみました。ふと・・。

   新型肺炎や何やかやで慌ただしく、明け暮れた今年の秋。
  それもいつの間にか、12月も半ばにさしかかろうとしていますのに、紅葉だなんて・・。
  そればかりか・・後 20日もしないうちに今年も終わりなのですね。
  
   やはり季節の流れはゆっくり・・いいえ、曖昧になっているのでしょうか・・。
  時間の流れだけは、超特急ですのに。~なんて事を思ったりして。

   さて、昨日も記し、タイトルにもちゃっかり頂戴してしまった、谷崎潤一郎の「陰鬱の美」
  彼の著書 「陰鬱礼賛」 より以下に抜粋してみます。
  
   一口に 「和」 と言いますが、そもそも “和とは何か・・” が、
  おぼろげながらにも分かるのではないでしょうか。     


 


 なまじな事をするよりは、あの在来の乳白ガラスの
浅いシェードを附けて、球をムキ出しに見せて置く方が、
自然で、素朴な気持ちもする。

 およそストーヴと名のつくもので日本座敷に調和するような
形態のものは一つもない。

 或る程度の薄暗さと、徹底的に清潔である事と、
蚊のうなりさえ耳につくような静かさとが、必須の条件なのである。
 美というものは常に生活の実際から発達するもので、
暗い部屋に住む事を余儀なくされた我々の先祖は、
いつしか陰鬱のうちに美を発見し、
やがては美の目的に添うように陰鬱を利用するに至った。
                  【「陰鬱礼賛」 より~谷崎潤一郎】

土と焔の癒やし

2009-12-04 15:45:55 | 趣味の器(壺)~その他




   昨日の雨は上がり、
  “空気がピカピカ
  光っているわ”

  
   そんな朝になりました。
  それにしても暖かい!

   そして車庫の前には例の如く、
  真っ赤な “落葉の華” が一杯!!
  勿論、庭の至る所にも・・。

   でも、自然の織り成すその紋様に
  思わず見惚(と)れてしまったものです。

   このまま、そっとして置きたい・・。
  濡れていると、お掃除しにくいですもの・・。
  
   ~なんて、勝手に理由を付けて、ついつい先延ばしにしています。
  でも、先程から北風(エミリー言う所のガミガミおばさん)が出て来ました。
  “落葉の舞い” が始まると、困りますものね。おばさん? にも怒られそう・・。   

   巷では街路樹などにも、落葉が嫌だから、
  全て針葉樹に・・という声があるそうですね。でも私は反対です。

   広葉樹も地球にとっては、絶対に必要なものですから。
  広葉樹にも針葉樹にも、ちゃんと役割分担がありますものね。



   さて、癒やされるもの・・と言いますと、何も硝子や蝋燭ばかりではありません。
  私の愛してやまないものに、大小様々な壺があります。

   それは、丸かったり、四角だったり、はたまた形が歪(いびつ)なものだったり。
  形だけではなく、その色合いにも心、惹かれます。
  
   そこには、作者の息遣いのようなものも感じられ・・。
  これも、土と焔から出来上がるものですね。

   我家は玄関を入りますと、そんな壺が所狭しと並べられているものですから、
  「こちら、お店?」 なんて、時々言われる事があります。
  
   「ええ、そうよ~何を差し上げましょう・・?」
  “時代屋の女房” よろしく、そんな冗談を言ってみたり。
  でも、それぞれに思い入れがあって、私の宝物。

   そうそう、壺の活用術。
  花入れは当然ですが、私は物入れにも。

   台所近くの壺には、スーパーの袋を入れたり、雑多な物を。
  口の広いものは、マガジンラックに。ひと際大きなものは、珈琲テーブルに。
  尤も、これは既に 【紹介済み】 ですね。

    ところで、
   こちらは、すぐ目の前の里山です。

    こんな風に鮮やかな色になって、
   もうどれくらい経つでしょう・・。
   
    夕方になればなる程、
   その色を濃くしますね。          

自分色の時間

2009-11-26 18:32:18 | 趣味の器(壺)~その他
【京都堀川通りの銀杏並木】



   こんな風に快晴の空で明けました。
  おまけに昨日同様、暖かい!

   小春日和が、
  まさにピッタリの1日となりました。

   こうなりますと、日溜りは暑い位。
  ふと、カレンダーに目が留まりました。

   気が付けば、
  11月も後数日を残すのみなのですね。

   一瞬、この季節とこの気候が一致
  しなくて、とまどう私がいます。

   一方、「11月は嫌な月ね・・」 が定番の 『アンの世界』
  そこにも例外は、あるようです。

   “・・・11月や 12月になっても日光は輝き、
  紫色のもやが立ち込める気持ちの良い日があった。
   そのような日には港は真夏のように楽しげに踊り、煌めき、
  湾は柔らかな青を称え、優しくなるので、
  嵐や強風は遠い過去の夢に過ぎないように思われた。”

                                        【「アンの夢の家」 第14章】



   さて、今日のような日には、
  概して家の中より戸外の方が
  暖かいものです。

   丁度、いい具合に生協から
  柿の葉寿司が届きましたので、
  外での食事と致しましょうか・・。

   恐らく時期的に言っても、
  今年は、今日が最後でしょうから。

   そうそう、写真の茶托。
  押入れを整理していましたら、
  箱のまま出て来ました。
   
   自分自身、すっかり忘れています。
  その上使うのはいつも同じ物ばかり。
  どうしようもありませんね。

   「会津塗」 です。湯呑は、「備前焼」。
  そして今日も、ランチョンマットは、
  帯を利用。
  
   この会津塗、歴史は相当古いようです。
  生産が始まったのは、
  天正18年(1590)。

   寛永20年(1643)には、
  保科正之公が会津に入り、
  山田右膳を漆器奉行として堅牢美麗な漆器の生産に格段の努力を重ね、
  その研究改良が続けられたと言います。

   明治以降は漆器の形状、意匠にも改善工夫を凝らし、加飾につては色粉蒔絵、
  朱磨き、消金粉蒔絵等、多彩な技法と名工の出現により、会津絵が完成され、
  生活工芸品として力強い生産が続けられているそうです。~以上、栞より抜粋

   話は戻りますが、この茶托、椿の絵柄ですし、これからの季節に重宝しそうです。
  色は、黒に見えますが実際は、チョコレート色。落ち着いた色合いになっています。
  
   しかしながら・・茶托一つで気分、変わるものですね。
  ちょっぴり優雅な気分になりました。     

枯葉色に際立つ一輪の薔薇

2009-11-22 18:17:18 | 趣味の器(壺)~その他


   起床時こそ、こんな空でしたが、
  時間の経過と共に、
  真珠色の空から灰色の空に・・。

   午後 3時頃からは、
  とうとう冷たい雨になりました。

   こんな日は、日射しがない分、
  薄ら寒く感じられます。
  当然の事ながら・・・

   “・・・その日は灰色の雲と
  霧で陰気に明けたが、
  しかし、華やかな緋色と黄金 で終わった・・・”

                                        【「アンの夢の家」 第9章】

   どうやら期待空しく、冷たい雨で終わるようです。
  “華やかな緋色と黄金” で終わる事を願っていたのですが・・。

 


     ところで、冒頭の写真。裏庭で拾った柿の葉です。
    この裏庭、実は野の花の宝庫です。
    「菫」 を初め、「捩花(ネジバナ)」、「海老草」、「ドクダミ」 等など・・。
  
     その上、今の季節は落ち葉も。
    でも、落ち葉の掃除をしていても、思わずその手を止められるのが、常なのです。
    その色の美しさ!

     つい先日、“パレットの中の色”
    ~なんて申しましたが、どうしてどうして・・。

     パレットの中には、ない色も滲んでいて、魅了させられます。
    柿色、飴色、チョコレート色、珈琲色、辛し色、橙色・・
    こんな風に、思い付くまま、色の名前を考えるのも愉しくて。
  
     ついついゴミ袋には入れないで、持ち帰ってしまいます。
    尤も、持ち帰ると言っても、そこからそこなのですが・・。
    でも、自然の醸(かも)し出す色って、何と素敵なのでしょう。

     さて、庭に白い薔薇が咲きましたので壺に。
    折角ですから、白薔薇を描いてある壺に挿しました。単純ですね。

     九谷焼だと思うのですが、自信はありません。
    ただ九谷焼は、こうした土物にも金箔使いが施されています。

     よく見えませんが、薔薇の縁取りは金箔使いになっています。
    もう一つ、同じような壺で椿の絵が描いてある、
    九谷焼の壺を持っているのですが、よく似ていますので、
    そうではないかと・・思った次第です。


 



     白薔薇を描いた壺は、「九谷焼」 ではなく、
    「清水焼」 である事が判明しました。
    ここにお詫びと訂正をさせて頂きます。(’09.12.04)
 

漆黒の風趣

2009-11-12 18:30:18 | 趣味の器(壺)~その他
【オキザリス】


   昨日の雨は秋雨と言うには大層、
  暖かい雨でした。

   今朝も、その余韻を十分残した、
  暖かい朝となりました。

   しかしながら、
  昨日の雨と、夕方からの北風で、
  1歩外に出ますと落ち葉が一杯。
  
   朝の貴重な時間、清掃で、
  思わぬ時間を取られてしまいました。

   でも雨上がりの朝の恒例の言葉、
  “空気がピカピカ光っているわ”  
  今日も健在です。



   さて、今日も漆器の登場です。と言っても、探していた器ではありません。
  例の階段下、物をどけるのがめんどうで、実家から貰って来ました。

   「漆器なんて、これまで見向きもしなかったじゃないの・・」
  ~なんて、母に呆れられ、からかわれながら・・。
  
   私の持っている碗は、黒と朱の物ですが、こちらは黒一色。
  輪島塗です。今日は、これに善哉を・・。

   この漆器、私も以前は扱いがめんどうな気がして、
  ほとんど使った事はありません。でも、それは誤解である事を知りました。

   時間をかけて丹念に塗り重ねられた漆器は頻繁に使ってこそ、
  色艶も深め、そこに載せる料理も映えるのだとか。

   確かに陶磁器や硝子器にはない、持つ手に伝わって来る心地良い温もり。
  絹のように滑らかな肌触りは、漆器ならでは・・でしょう。
  優雅さと優美さを兼ね備えたそれは、美しい物だけが持つ、趣がありますものね。

   そうそう又、この漆器には強い抗菌効果、24時間で大腸菌が死滅するそうです。
  美しいだけでなく、奥に秘めたこんな強さも併せ持っているのですね。

   ところで、漆黒しっこくの髪”なんて、女性の美しい黒髪の事を言いますね。
  尤も染めるのが当然になっている現代では、この言葉は死語になりつつあるのでしょうか。
  
   まさに字の如く・・漆を塗ったように黒く、
  艶のある髪の事を言うのですものね。漆の美しさが分かります。

器具とは言うも日々の伴侶である。
私達の生活を補佐する忠実な友達である。
 誰もそれらに頼りつつ1日を送る。
その姿には誠実な美があるではないか。
謙譲の徳が表れているではないか。
 凡てが病弱に流れがちな今日、
彼らのうちに健康の美を見る事は恵みであり、悦びである。
                           柳宋悦やなぎ・むねよし著 「民藝40年」

秋は柿色お茶時間 Ⅱ

2009-11-06 17:05:17 | 趣味の器(壺)~その他


   昨日の真珠色の空から一転して
  今日は又、雲一つない空になりました。
  日本晴れ。おまけに小春日和。

   全国的にも良いお天気のようですね。
  そして・・もう一つ気分爽快な事。

   海の向こうで、元巨人軍、
  現ヤンキースの松井選手がワールド
  シリーズで MVP を取れば、
  こちら日本シリーズも、
  ハラハラドキドキ、さよなら勝ち。

   両チームの監督、選手共々、紳士的で白熱した試合、
  連日、どちらに転んでもおかしくない、面白い試合が続いています。

   舞台は、もう一度札幌ドームへ。
  巨人が先に王手をかけましたが、果たして勝敗の行方は・・。





   今日は、ぽかぽか陽気。
  となれば外で・・という事しか
  考えられません。
 
   という訳で、昨日に引き続き、
  今日も私は、お気に入りの場所へ。

   ここは、ご覧の通り本来のテーブルを
  置いている場所とは違って、
  大きな壺の上が、その代わりです。

   ちょっとした死角になっていて、
  落ち着けます。
  尤も、あくまでも1人用ですが・・。

     今日は、ここで白玉ぜんざいを。
    それこそ、例の漆塗りのお碗で頂きたかったのですが、
    あれからまだ探し出していません。
  
     これでは、タイトルも 「柿色お茶時間」 ではなく、
    「藍色お茶時間」 ですね。

     そんな所へ、カラン、コロンと聞き覚えのある独特の足音。
    さては・・と下を見ますと、アンを自認する、ご近所の友人。
    勿論、私には気付きません。

     「○○さん!」 と声を掛け、上へ上がって来て貰いました。
    彼女は、アンを自認するだけあって、案の定と言いますか・・
    「ワ~ッ!」 なんて言ってハシャイで? います。

     そうそう、今生協では “秋の入会者キャンペーン” とかで、
    会員を募集しているそうです。彼女にも持ちかけてみました。

     「それで・・どんな人が持って来られるの・・?」 と彼女。
    「爽やかな風のような人・・」 と私。

     思わず口をついて出て来た言葉に、キャッ、キャッ笑っています。
    そんな彼女は、本当に アン そっくりです。

     彼女に言わせれば、私は ダイアナ なんだそうです。
    それは、ちょっぴりシャクですが、彼女が相手では仕方ありません。

     何せ、体重が40kgにも満たなくて、所謂(いわゆる)、華奢(きゃしゃ)。
    おまけに髪の毛は赤く(勿論、染めているのですが)短くて、
    外側にカールしているのですから。

     一方、私は髪は長く、黒。
    太ってはいませんが、彼女に比べれば一目瞭然でしょう。

     「私、買い物に行く途中だったわ・・」 と、
    お互いに思い切り喋った挙句に腰を上げましたが、彼女も又、風のように去って行きました。