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【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

日本を感じる器

2009-11-04 20:45:45 | 趣味の器(壺)~その他


   今日は何もない空が戻って来ました。快晴。
  それにしても昨日の寒かったこと!

   昼間は、まだ動いていましたからそれほどでもなかったのですが、
  夜は震え上がりました。

   昨日の天気予報では、今日の朝はまだまだ寒いけれど、日中は暖かくなると・・。
  昼間は確かにそうでしたが、それでも日が落ちるとやはり寒く感じられます。
  昨夜よりは若干、ましですが・・。

   こんな時こそ、(先日も引用しましたが) 『アンの世界』 の、
  こちらの表現がぴったりのような気がします。

   「今日は 『身を切る風と暗き空』 だわ」 ・・・ 略 ・・・
  あまり寒いので居間の暖炉に火を入れた。
  陽気な炎は外の外の寒さに対して大活躍だった。・・・略・・・

                                        【「アンの娘リラ」 第33章】

   こちらは暗き空でもなければ、『アンの世界』 では口癖にもなっています、
  嫌な月の11月でもありません。ただ暖炉だけは羨ましくてたまりませんが・・。
  
   しかしながら、暖炉談義に花を咲かせていたのは、つい昨日のような気がしますのに・・。
  もうそんな季節を迎えたのですね。感慨を覚えます。



   さて又々、目にも鮮やかな
  “朱” の登場です。

   最近、漆器に目覚めた私ですが、
  これまで頭から手入れが面倒だと
  思い込んでいましたし、
  使うと言えば、せいぜいお正月位。

   でも、そうではないのですね。
  ここでも、勝手な思い込みが、
  ありました。

   「漆のお皿にサラダを載せて
  みて下さい。いつものサラダがぐっと優雅になりますよ」


   ~とは、お皿を求めた販売店のHPでの言葉。
  そんなこんなで・・今日御紹介の漆器も又々、お皿です。

   【先日】 のお皿、写真では少々赤っぽく写っていましたが、
  本来は落ち着いた朱色。「古代朱」 という塗りだそうです。

   それに比べますと、今日のお皿は見るからに朱色。
  その上、金箔を使っていますので、華やかです。
  そうそう、こちらのお皿も椿皿【高台(足)が付いている】ですね。
  
   お昼に、おむすびを載せて頂いたのですが、
  いつものおむすびも、何だか高級なおむすびにも感じられ・・。
  器の持つ効果って、素晴らしいですね。
  
   このお皿、「うるし工芸 米永」となっています。
  金箔と言いますと、やはり加賀の国金沢ですね。
  
    今日は、金木犀の木を
   思い切りザクザク切りました。
  
    木を切るって、
   爽快で・・何だか好きなのです。
   手っ取り早い、ストレス解消。

    ふと気が付くと・・。
   こんな紫の夕闇が迫っていました。
   秋ですね!          

緋色への憧憬

2009-10-29 16:53:53 | 趣味の器(壺)~その他


   早朝こそ、こんな雲の多い空
  ですが、その後は昨日同様、
  秋晴れとなりました。

   おまけに日中は、
  汗ばむほどの陽気。

   こんな日は、朝早くから
  蝶や蜂などの小さな来客の
  多いこと!

   “暖かな、黄金色の雲の
  浮かぶ心愉しい午後であった。・・・・・”
         【「アンの娘リラ」 第1章】



    上記の記述そのままの
  こんな午後は、
  私だけの東屋(あずまや)に直行です。

   この秋、2度目の戸外。
  前回は、いつでしたでしょう・・?
  ただテーブルは、今日は大きな壺の上で。

   あの時は、蚊がまだまだいましたのに、
  今は、もういません。

   暖かいのは同じですが、こんな所にも、
  季節の移り変わりを感じます。
  もうすぐ 11月ですものね。

   さて今日は、昨日の漆器に食物を
  入れてみました。

   春慶塗りの菓子器には 「柿の葉寿司」、
  お皿には、「みたらし団子」 を。
  
   となれば、
  今日は渋い日本茶にしましょうか。

   ところで漆器と言えば、
  “和” の典型ですね。

   和と言えば、
  静かで落ち着いた色調ですね。

   特に・・昨日の写真では、
  目にも鮮やかに “朱色” が、
  飛び込んで来て・・。

   それは、意外にも、
  肉眼で見るのとは全く違ったもので、
  思わず、たじろいでしまった程。

   そんな、ある意味派手な色ですのに、
  周りにしっくりと馴染んでいて、
  決して邪魔にならない・・。
  新しい発見でした。

   それどころか、思わぬ元気まで頂く始末です。折しも季節は秋。
  もう少ししますと紅葉も始まりますし、旬の色、季節の色にも思えます。
  
   そして、これ程日本を感じる器もありませんね。
  同時に、陶器にはない温もりも・・。又一つ、好きな物が増えてしまいました。   

緋色のテーブルの華

2009-10-28 18:12:18 | 趣味の器(壺)~その他


   昨日の男性的な空とは一転、
  今朝の空は、ちょっともやった、
  ほんのり桜色の春のような空。

   それは今のこの時間も
  変わりません。
  雲、一つありませんが・・。

   おまけに暖かく、
  ふと季節を忘れそうでした。

   季節・・と言えば、もうすぐ11月。
  既にお歳暮商戦は始まっていますし、
  11月に入れば早くも、クリスマスモード。

   なぜ人は先に先にと、こんなにも急ぐのでしょう。  
  せめて心の中だけでも、ゆったりした時間を楽しみたいものです。

【左:春慶塗の菓子器・右:漆(うるし)塗装】


   さて昨日は、お隣の市に住む、
  友人宅へ行って来ました。
  彼女の家は、マンションの18階。

   今時、高層マンションは普通
  ですから、
  この位の階で驚く事はないでしょう。

   私は別段、高所恐怖症という
  訳ではありません。

   それでも、なぜか雲の上を歩いて
  いるような、ふわふわ感は否めません。

   地に足が着いていないような・・。
  これでは到底、マンション暮らしは望めませんね。

   アラッ・・? 今日は、そんな事をお伝えしたかったのではありません。
  料理に欠かす事の出来ない、大切な器の事でした。

   彼女は料理の達人ですが、もう一つ、そのアイデアが素晴らしいのです。
  昨日の昼食に、手作りの散らし寿司を用意してくれたのですが、
  その盛られていた器が、飛騨高山のお土産だという春慶塗(しゅんけいぬり)の菓子器。

   「まぁ、綺麗!」 「素敵!」 なんて言いながら、頂いたのは良いのですが、
  頂く事に夢中で写真を撮る事など、すっかり忘れる始末。
  尤も今に始まった事ではなく、彼女の所では常にそうなのですが・・。

   その上、私の頭の中を占領していたのは、“私も同じ物を持っている!” という事だけ。
  同じような菓子器に心当たりがあったのです。
  その思いが写真を撮る事さえ、忘れさせていたのかも知れません。

   そうそう、その菓子器に盛られた散らし寿司、
  白い瀬戸物に盛ったものとは違った美味しさを感じたものです。
  勿論、本来のお菓子を入れても最高でしょうけれど。

   そんなこんなで、今日は朝から家中探すこと、探すこと! 
  おまけに冒頭の写真の、思わぬ副産物? (皿)も現れて、ホクホク顔です。

   でも、お碗は出て来ません。残るは、階段下の開かずの間。
  ただ、蓋付きの碗ですので邪魔になりますし、急いで探す事もない・・と諦めました。
  いいえ、そんな事を言ってはいけませんね。漆塗りの蓋付き・・。
  
   吸い物など熱いうちが美味しいものは、お椀に盛ってすぐ蓋をしてして置くと、
  ちょっと蒸されたようになるせいか、そうでないものより遥かに美味しく頂けるそうです。
  
   私は、これまで漆器という物には、ほとんど興味を持って来ませんでした。
  でも、木で作って、何度も何度も漆を塗った器。大切にしたいものです。

   最後に、写真の色の訂正です。
  お皿の色は、冒頭の写真では奥の重ねた物の色に近い気がします。
  上から3枚目の写真、春慶塗の菓子器(左)は、飴色。右は、もう少し暗めの赤色です。 

薔薇の花咲くティーカップ

2009-07-10 17:06:17 | 趣味の器(壺)~その他


     雨こそ降っていませんが、鬱陶しい梅雨空で明けました。
    今日も不快指数、100%です。

     おまけに、ちょっと街まで・・なんて思っていましたのに、
    出掛ける間際になって雨が降り出し・・。

     途端に、アンの言う所の “室内と戸外の優劣” は、
    室内に大きく傾く始末です。

     とは言え、雨が上がれば出掛けようと思ったり、又やめたり・・。
    そんな風に振り子は、大きく右に左に傾きながら・・結局、家にいる事に。

     「今日はおとなしやかな家庭的な喜びに浸る気がしませんわ。
    一人になって、自由に、野生的になってみたいの。・・・」

                                          【「アンの愛情」 第25章】

     家にいて、家庭的な喜びになど浸る気は、更々ありませんが、
    かと言って、こんなお天気の日に、自由に野生的に・・という、気分にもなりません。
    兎にも角にも、大いに出鼻をくじかれた事だけは確かのようです。





   さて、↑ のティーカップ、
  叔母から貰って来たものです。

   淡いピンクの薔薇のカップは、
  「ナルミ製」。気に入りました。

   カップの外側と受け皿に、
  小さな薔薇が散らしてありますが、
  やはり開いている薔薇です。

   それこそ、蕾の薔薇 を期待
  したものですが・・なかなかですね。

   そして硝子のカップは、「アルコロック製」。
  写真ではそんな風に見えませんが、細かいカットが綺麗です。
  シンプルで、機能的なカップ。フランスの日常使いのカップのようです。

   お土産は又々、佐川醤油店の 「甘露醤油」 です。もう病みつきになりました。
  そして、「大島味噌」。こちらも美味しくて、2袋求めてしまいました。   

   いかにも自然の味噌・・と言った感じの、粒の荒い麦味噌です。
  (袋に描かれていますように、白い金魚の形をした島が、周防大島です)    

厳かに、華やかに人生の開幕ベル

2009-06-16 18:58:18 | 趣味の器(壺)~その他
「セージ」


   梅雨に入って雨が降りません。
  今日も、いいお天気!

   今年は、いつまで経っても肌寒い・・
  なんて、つい何日か前まで申して
  おりましたが、ここに来て、
  やっと本来の気温になって来ました。

   とは言え、蒸し暑いのは苦手です。
  (当然ですが)

   それでも今の所、朝晩は、
  ぐっと過ごしやすくなっています。

   そうそう昨夜は、休む前、親しげな三日月を東の空に見ました。
  夜空に、お月様を見ると・・なぜか、ほっとします。ましてや、こんな三日月は特に・・。

   今日(16日)は、「下弦の月」 なのですね。
  ただ今日は午後から所により雷雨とか。今の所、その気配はありませんが・・。

   ~なんて、暢気(のんき)な記事を書き込んでいた私です。その後、俄かに暗くなり・・。
  時刻は、午後4時過ぎ頃だったでしょうか。雷と強烈な雨。豪雨です。

   おまけに雹(ひょう)まで降る始末。それは何とも凄まじいものでした。
  その豪雨が治まったのは、午後6時。延々と2時間も・・。
  去年くらいから感じている事なのですが、まるでスコールです。

   ところで一昨日は、結婚披露宴に
  よばれて来ました。

   ハワイアンに彩られた式。
  そして憧れの 「ジューン・ブライド」。
  
   レストランを借り切って、
  仲人さんもいない、今風の結婚式です。

   「オードリー」 というニックネームの
  彼女は、とても華奢で、どう見ても
  10代にしか見えません。(実年齢は29歳)

   その彼女が、白い螺旋状の階段を
  ウェディングドレスの裾を引きずりながら
  降りて来た時には、思わず溜息。
   
   そう言えば、アンも・・。
  グリーン・ゲイブルスの、手織の絨毯を
  敷き詰めた古い階段を降りて来たものでした。

   “―― 霞のようなヴェールを被り、腕に一杯薔薇を抱え、
  ほっそりした姿で、眼を輝かせたグリーン・ゲイブルス最初の
  花嫁であった。
                          【「アンの夢の家」 第1章】   





    ↑ このお花、披露宴の最後に
   出口の所で、「お花をあげましょう」 と
   新郎さんに言われ、
   頂いて来ました。ラッキー!!

    そして引き出物は、
   大好きな唐津焼。
   大切に使わせて頂きますね。   

初夏の風を感じて薔薇茶を嗜む

2009-05-29 18:05:35 | 趣味の器(壺)~その他


   今朝の空は、昨日の空とは違い、
  カラリと晴れ上がりました。

   ゴミ出しの時、仰ぎ見た北の空は、
  な~んにもありません。
  思わず、その空に向かって深呼吸。

   それにしても、サラサラと葉音を
  揺らす、風の音も心地良く、鼻腔を
  掠める緑の香りを全身で嗅いだのも
  久し振りのような気がします。

   そう言えば昨日、街に出て感じた事
  ですが、マスク姿の人、随分減っていました。

   一時など、軒並みマスク状態で、していないと却って目立つといった有様でしたもの。
  このまま、ウィルスが静かに・・さり気なく消え去ってくれる事を願うばかりです。
  新型肺炎で明け暮れした5月も後、僅かですね。

   さて、冒頭の写真。金魚草の花びらが、空中浮遊していました。
  以前も、【紅葉の葉っぱ】 で同様の事がありましたが、その時は・・。

   木と木の間に張り巡らされていた蜘蛛の巣に、
  葉っぱが、単に引っ掛かっていただけの事です。でも今回は・・??

   どこからぶら下がっているのか全く分からない、
  1本の細~い糸に吊り下げられている状態です。
  
   しかも目を凝らしてかろうじて肉眼で見える程度の極細の糸・・。
  蜘蛛の成せる技に感服です。

   さて、こちらは1ヶ月前から
  お世話になっている、生協の
  「北海道フェア」 で求めた物です。

   まだ物珍しさもあると思うのですが、
  つい余計な物を買い込んでしまいます。

   先週は厚岸(あっけし)の
  「牡蠣醤油」とホワイトチョコレートを。

   こちらは、ミルクたっぷりのクッキー。
  モンドセレクション金賞に輝いた
  品だそうですね。

    この後、早速頂いてみたのですが、
   本当に舌にとろけそうな
   濃厚なミルク味のクッキーです。

    薔薇の芳醇な香りと、このクッキーの
   相性は抜群のようです。午後になって・・。
  
    朝の爽やかな風は、ちょっぴり湿度を
   含んだ、初夏の風・・となったようです。

    おまけに少々風が強く、全開にした
   窓からは容赦なく入り込んで来ます。

    だからこそ、無性にこのお茶の味が
   心に沁みるのかも知れません。

    そうそう、このカップ、硝子では
   ありませんが、中の薔薇の模様が透けて
   見えます。薔薇茶ならではですね。    

薫風に抱かれて

2009-05-26 18:21:58 | 趣味の器(壺)~その他


     今日は朝から晴れ渡りました。
    昨日も冷えましたが、今朝も居間の温度は20度を下回っていました。

     とは言え、快適な気候には違いありません。
    尤も午後には、その気温も昨日よりは上がりましたが・・。

     今日も視線の先には、両手を広げて咲き誇っている、
    ローズゼラニウムが見えます。

     この花は蚊を寄せ付けないそうですが、蜂は例外のようで、
    今も花芽に止まったり、離れたり・・を繰り返しています。

     どこかに蜂の巣でもあったら嫌だな・・なんて、思ったものですが、
    『アンの世界』 の次のような文章を読んで、
    ちょっとばかり安心しました。
    それにしても、百花繚乱という言葉が、ぴったりの光景ですね。

   “・・・早咲きの古風な黄色い 「薔薇」 の繁みは、
  もう花盛りであり、「ケシ」 の影がそちこちで踊っていた。
   石垣は真紅の蕾の葉鞘ようしょうを星のように散りばめた
  「野薔薇」の繁みで窒息しそうになっていた。
   薄いレモン色の 「百合」 とクリーム色の 「水仙」 が
  隅に咲いていた。
  「リボングラス」、「薄荷はっか」、「けまんそう」、「葉げいとう」、
  「よもぎ」、「牡丹」、「スウィートバーム」、「スウィートメイ」、
  「アメリカ撫子」 などがあり、
  満足しきったビロードのような がブンブン唸っていた。”

                                        【「丘の家のジェーン」 17.】



     さて、誰もいなくなった静かな朝は、
    少々遅い朝食を、庭に運ぶ事に致しましょうか・・。
    幸い野村紅葉(ノムラモミジ)の下は、午前中は日陰です。

     早速、テーブルクロスを掛け、普段はあまりしないのですが、
    薔薇の絵柄の大皿に、あり合わせの物を載せて。
    ちょっと模様、見えにくいですね。(ピンクの薔薇が3輪)

     時折、遠くで聞こえる鶯の声と、「チュン、チュン・・」、
    「チ、チ、チッ・・・」 と囀(さえず)る小鳥の声を BGM に
    頂く食事は室内で頂くより、どれだけ美味しく感じる事でしょう。

     飲み物は、ローズヒップ+生姜+ルイボスティー。
    そして牛乳には、コラーゲンの粉末と、きな粉入り。これで結構満腹です。

     つい今しがた、近所の友人の所へ普通のゼラニウムと、
    ハーブのローズゼラニウムの束を籠に入れて持って行って来ました。
    代わりに私は、ローズマリーを頂いて来て・・。

     彼女の所は、大きな鉢にローズマリーを植えているのですが、
    ローズマリーが育ち過ぎ、鉢を突き破って地面に根を下ろしたとの事。

     今では、全く動かないそうです。その束を抱えて帰って来たせいか、
    手や洋服にローズマリーの移り香・・。素敵な香りに気持ちも爽快です。

暮らしの中のエッセンス

2009-05-24 22:51:40 | 趣味の器(壺)~その他


     昨日のような快晴とまでは行きませんが、
    今日も概ね晴れの天気になりました。

     と言っても、午後3時頃までの事。
    その頃から空は俄かに暗くなり、遠くで雷ゴロゴロ・・。

     夕立ちの気配です。しかもこの季節に。
    それは、いかにも激しい夕立ちになりそうでしたが、
    それだけで終わりました。ちょっぴり肩透かし? の気分。

     今日は、ボランティアで参加(演奏)しようと思っていた、イベントは、
    例のインフルエンザで中止になり、ちょっぴり手持無沙汰です。

     それならば、溜まっている家事などやればいいのですが、
    それもままならず? 時間だけが通り過ぎて行きます。



     さて、そんなこんなで、ぽっかり空いた時間。
    となれば私は、いつものように? 想像の国へ・・。

     容易にその世界に入り込むためには、
    やはり薔薇茶がいいですね。
    それも、とびきり熱い・・。

     こんな時は、それこそ私はいそいそと動きます。
    パパッと庭からお花を採って来て、花瓶に挿し、今日のテーブルクロスを決め、
    ちょっとしたセッティング。そうそう、蝋燭も忘れません。

     “まるで、ジェーン だわ・・”
    ~なんて。でも、結構楽しい作業ではあります。

   “―― ジェーンは、ミード夫人のように、
  食卓に紅白のテーブル掛けを広げ、
  父が店屋から買って来た皿を並べた。
   食卓を飾るのに、荒れた庭へ出て、
  ケマンソウと百合で、花束をこしらえた。
   花を挿すものがないので、どこからか錆びた古い缶を
  見つけて来て、それをトランクから探し出した緑色の絹の
  スカーフでくるみ、―― ミニーおばさんから貰った高価な絹の
  スカーフだった。―― それに花を活けた。”

                                       【「丘の家のジェーン」16.】

   未だに蝋燭を灯したり・・こんな事をしているものですから、アン ではないけれど、
  もうすっかり 「老いた月」 という気さえして来ます。まだ5月という若い月ですのに・・。

   ゴロゴロ鳴っただけで、雨は降りませんでしたが、それ以降、ヒンヤリして来たような・・。
  そんな事も、意外に関係しているのかも知れません。        

“和” の和(なご)み

2009-04-26 18:11:08 | 趣味の器(壺)~その他


     起床時は昨日の 「銀の雨」 も上がり、快晴。
    “爽やかでいいお天気” なんて、喜んだのも束の間、
    “一体、どこから・・?” という位に雲が出て来て・・。

     同時に北風も吹き・・寒くて・・。
    この時期、ストーブの出番という有様です。

     おまけに、お天気も安定せず、お昼前にはパラパラと
    雨も・・。尤も、すぐにやみましたが又、降り・・。

     そして、極めつけは豚インフルエンザのニュース。
    一体、どうなっているのでしょう・・?

   “・・・楓林は緑が萌え始めていた。
  リラは辺りを物悲しげに眺めた。
  春は一年の喜びだと誰が言ったのかしら? 
  辛い悲しい季節だのに。
   薄紫の朝も水仙のような星も老松を渡る風も、
  皆それぞれ異なる悲しみを与える。
  この世は二度と不安から解放されないのだろうか?”

                                        【「アンの娘リラ」 第12章】

   呉々も、こんな悲しい春にならない事を祈るばかりです。



   さて、こんな事ばかり言って、
  嘆いていても詮方ありませんね。
  今日のティータイムは “和” で。

   今日の肌寒さは、オレンジの焔に
  何とも言えない温もりを感じます。

   コップと後ろの花瓶は、砥部焼です。
  花瓶は 【以前】 にも紹介しましたね。

   私は元来、土物が好きなのですが、
  この砥部焼は磁器とは思えない、
  ぼってりとした手触りが土の温かさを
  感じるようで、好きなのです。

   それに白地に藍のシンプルな模様が、
  爽やかです。

   今日は裏庭に生えていた 「ハコベ」 を
  いつも頂いている、ドクダミ茶と一緒に入れてみました。

   量がそれほど多くなかったせいか、
  ドクダミの味の方が勝っていて、ほとんど違和感はありません。
  
   「アカザ」 も沢山芽を出していますし、こうなりますと・・
  苦手な草取りが、楽しい薬草(ハーブ)摘みになってしまいそうです。

   『薬草の自然療法』 の著者が仰っているように、
  「自然は、こんな健康に良いものを沢山用意してくれて、
  何と親切で愛に満ちているのでしょう・・。」

  ~と、なりますね。

花びらデザートはいかが?

2009-03-26 17:17:17 | 趣味の器(壺)~その他


   昨日とは打って変わって、
  雲一つない空で明けました。

   春らしい淡水色の空。浅葱色。
  起床時の気温も、
  ぐっと冷え込んで12℃。

   今年の冬は居間の気温が10℃を  
  割る事がありませんでしたので、
  今朝は、真冬並みの気候と言っても
  いいのでしょうね。

   さて今日は、映画を観に・・
  ~なんて昨日まで思っていましたのに、
  何だかその気になれません。又々、戸外と室内の優劣の振子は、室内の方に。
  こんな日もありますね。

   「今日は大人しやかな家庭的な喜びに浸る気がしませんわ。
  一人になって、自由に、野生的になってみたいの。・・・」

                                        【「アンの愛情」 第25章】

   アンとは逆に・・なぜか私は、大人しやかな家庭的な喜びに浸っていたいのです。
  一人になって自由に夢想的になってみたいのです。~なんて。



   さて、庭では・・。
  薄紫色の小さな小さな花が、一気にその
  数を増やして来ました。(リラ版「風の鈴」)

   その花は大層繊細ですから、背丈が
  伸びて来ますと、ちょっとした風にも
  倒れてしまいます。そんな訳で・・。

   庭から手折って来ました。花瓶は・・。
  未使用の中国茶器をその代わりに。

   この小さな花は、どこか淋しい、可憐、
  儚げ、この器は、そんな花にピッタリです。

   これらも、小さな小さな急須にコップ。
  こんな小さな茶器で頂くお上品なお茶は
  私は頂きませんので、丁度いいかと・・。

   そして、その茶器が入っていました、
  丸い器には今年採れた、
  三色すみれのポプリを入れてみました。

   花と花びらは水さえあれば、十分生きて行けますものね。プ~ンと芳香も・・。
  ふと思ったのですが、浅くて広いお皿でもいいですね。
  
   花筏はないかだ風」 に、風のある所に置けば、ゆらりゆらり漂います。
  何とも風流ですね。