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【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

召しませ薔薇を~その3

2012-05-31 17:32:57 | 趣味の器(壺)~その他

【薔薇の蕾のお皿】

【同じく薔薇の刺繍の袋に収納】


【こちらは既に紹介済みですね】


「あんたがあの子の9つのお誕生日に
送って下すったあの小さなピンクの
薔薇の蕾 が付いているお人形の
お茶道具ね、1つも壊れていないのよ・・・」
                【「炉辺荘のアン」 第1章】

スーザンが 薔薇の蕾 が輪になって付いている
リラの美しい青いお皿を出してくれたけれども。
そのお皿はこの間のリラの誕生日に
レイチェル・リンドおばさんが送ってくれたもので、
普通は日曜日にしか使う事を許されなかった。
                   【「炉辺荘のアン」 第36章】


   晴天が続きます。ただ昨日と違って今日は夏日。
  尤も、明日から6月ですものね。当然と言えば当然ですけれど。

   それにしても、今年は本当に目まぐるしい気候の変動です。
  とは言え、相変わらず今日も湿度はほとんどありません。
  お陰様で、気温の割に過ごし易い毎日を送っています。
  



   さて、『アンの世界』 では、
  すっかりお馴染みの薔薇の蕾のお皿。

   別に薔薇の蕾に拘る必要など
  さらさらありませんが、例に洩れず、
  薔薇の蕾は私も大好きです。

   しかしながら巷には薔薇の蕾は
  ほとんど見当たりません。

   それこそ、開いた薔薇は、
  数多くあるのですけれど。

   でも私の大好きな香蘭社製の
  お皿は、その希少な薔薇の蕾を
  描いたものなのです。
  それも繊細で美しい・・。

   一部は既に紹介済みですが、
  今回、しまい失っていたお皿が
  出て来ました。しかもピンクの薔薇。

   それも、こんな所に・・
  という場所から。身近な死角です。
  大切なお皿ですもの、ごく身近に置いていて当然ですね。






   薔薇のカフェカーテンも掛け替えました。薔薇グッズに囲まれていい気分。
  折角ですので、今日はこのまま薔薇尽くしのお茶タイムと致しましょう。

   幸い、好物のちんすこうが、今日生協から届いたばかり。
  生花の薔薇もまだまだ咲いていますので、
  もう暫く薔薇色の日々? が続きそうです。   

食卓に咲かせる花

2012-04-08 19:17:57 | 趣味の器(壺)~その他

【九谷焼の小皿 & 漆塗りの茶托】




【香蘭社大鉢】







食卓にはアンの秘蔵の皿が並び、
白と紫のアイリスが異国風の美しさを添えて
食卓は見事だった。                
                【「炉辺荘のアン」 第15章】


   

   

   “朝から太陽” の快晴で迎えた今日。
  起床時は今日も真冬の気温です。

   ただ日中は、それが嘘のようにぐんぐんと気温を上げました。
  従って朝と日中の気温差は相当なもの。

   今に始まった事ではありませんが、
  今年は激しいジグザグ気温となっています。








   
   


   さて、今日の写真。
  今日は日中こそ良い天気で、いかにも春爛漫という陽気でしたが、
  さすが夕方になると、ヒンヤリして来ました。

   でも、今日のように春らしい日は土物の器ではなく、
  こんな花柄の磁器もたまにはいいですね。
  見ているだけで心、浮き浮き。

   先日来からお伝えしていますように、
  今私は納戸や押入れ整理の真っ最中。

   その甲斐? もあって出るわ、出るわ・・。
  今日もその例に洩れず、完全に記憶にない物まで出現。

   その 「九谷焼」 の小皿は、ぽってりとした手触りで、
  磁器とは思えない、土の温かさを感じます。

   そう言えば、これと同じ感触・・「薩摩焼」 の小皿にも。
  こんなお皿、大好きですのに、今まで何をしていたのでしょう。

   それに 【先日】 の記事でも記しましたが、
  九谷焼は今、土のピンチですものね。大切に使わなければ・・と思います。
  九谷焼は他にワイングラスも。ただ無地なのですよね。金の縁どり。

   そして 「香蘭社」 の器。
  大好きな薔薇柄ではありませんが、相変わらずの格調の高さです。
  上品さと繊細さを併(あわ)せ持つ器は他に類を見ません。

   そうそう、しまい失っていた、
  同じ香蘭社のケーキ皿が見つかりました。嬉しくて。
  そう、ピンクの蕾の薔薇のお皿。




   ただ、やはり先日、取り敢えず・・
  と思ってしまって置いた桜柄の碗、
  今持って出て来ません。

   こんな季節物は今しか
  使えませんのに。

   こちらは、ふと見上げた黄昏の空。
  何もない空にス~ッと、
  ただ一筋の雲。刹那の空でした。

和(漆&花鳥)に、ほろり

2012-04-05 18:01:38 | 趣味の器(壺)~その他

【季節の花鳥が描かれた 「伊万里焼」 のワイングラス】
 


【漆塗りのトレー】







ジェーンの特別の 戦利品
真ん中に白い鳥が飛んでいる青い皿であった。
これからはこのお皿で
3度3度の食事をしようとジェーンは思った。
それから胡桃くるみの台に載り、
黄金の砂の入っている
古い砂時計も面白かった。                     
                 【「丘の家のジェーン」 18.】


   



   起床時こそ寒く感じられましたが、その後、暖かくなりました。
  太陽は出たり入ったり。午後になって少々、不安定な天候に。

   つい先程、ゴロンと雷も。
  僅か一鳴りでしたが、どうやら一雨来そうです。

   ・・・ここまで記した所で、やおら暗くなり強い雨と雷も。
  慌ててPCを閉じ、今、再び開いた所です。











   



   さて、相も変わらず私は部屋の片付けに追われています。
  とは言うものの、しまい込んで忘れている物も数多し。

   物珍しくもあり、一つ一つ手に取って
  思わず感慨に耽(ふけ)ったり。
  そんなこんなで思った程、整理は捗(はかど)りません。

   そんな中、今回の戦利品?
  伊万里焼のワイングラス(1、2枚目写真)と、
  漆塗りのトレー(3枚目)でしょうか・・。
  これで3度3度、ワインを頂くと致しましょう。

   五角形の方は以前にも紹介済みですね。
  竹で編んだものに漆塗りされています。

   そうそう、会津塗りのお皿(2枚目)も。
  色はチョコレート色です。

   実は、今日はつい先日見つけたばかり、
  今の季節にぴったりの、桜柄の碗を・・と思っていたのです。

   ところが取り敢えずここに・・と思い、
  しまった場所に見当たりません。
  尤も、最近はこんな事ばかりですけれど。

   ワイングラスもそうですが、
  トレーも手が込んでいますね。日本の職人技を思います。

五感で味わう器の癒やし

2012-03-28 16:51:51 | 趣味の器(壺)~その他







祖母の箱を開けるのはたいそう面白かった。
中には美しい硝子製品や
瀬戸物類が入っていた。
祖母の物であった白と金の正餐せいさん用食器類一式、
脚の細い台付きコップ、あらゆる種類の
風雅な美しい皿などがあった。
それに銀製品もあった!              
                  【「丘の家のジェーン」 18.】


   

   起床時には昨日の名残りとも言うべき、
  太陽燦々(さんさん)でしたが、その後は霞の掛かった春独特の天気に。

   そして曇り空と段階を踏み・・。
  “やはり天気予報通りだわ・・” ~なんて納得したものです。

   でもその後、パ~ッと太陽が出て回復。
  暫く小康状態を保っていたのですが、やはりいけません。

   午後になりますと俄かに暗くなり、何と季節外れの雷も。
  おまけに風も出て来て荒れ模様・・と思ったのも束の間、太陽と青空。
  何とも変わりやすい天気になっています。【今(16時50分現在)は安定】





【「たち吉」 の漆塗りの皿・有田 「林九郎窯」 の絵皿】


【茶托 & 皿】


   さて、今私は断捨離を実行しつつ、模様替えの真っ最中です。
  しかしながら世の常で、なかなか進みません。

   中には買った事すら、頂いた事すら忘れている物もあって、
  時には懐かしさに浸ったり。思わぬ時間がかかってしまうのです。

   それにしても、この間から大分捨てたつもりですが、
  相変わらず “何を捨てたの・・?” という感じ。

   そんな時見つけた、3年前の新聞記事。
  奇しくも同様の記事(エッセー)ではありませんか。

   そこには、 
  『「捨てる技術」 ではなく 「残す技術」 を磨こう!』 とあります。

   そうなんですよね。捨てようと思うから捨てられない。
  これは捨てられないと思えば、捨てる物が自ずから見えて来ます。
  発想の転換。

   そんなこんなで。
  写真は、押入れの中から見つけた漆器類です。
  茶托とお皿(2種類)。ただ、たち吉を除いてどこの塗物か分かりません。

   最近の私は、食器棚から食器を取り出す時、
  ついつい漆器を選んでいる事に気付きます。
  以前の私でしたら、普段使いするのは勿体ないと敬遠していましたのに。

   木の持つ独特の温かさとでも言うのでしょうか・・
  何だかほっとするのです。
  今の季節は、特に大好きな土物よりも手に取る回数が増えて。

   それもその筈、木地のしっかりした塗物には保温性があるそうですね。
  体温のような温もりと人肌の感触。五感で味わう漆器の癒やしなのですね。

職人技が咲かせる花

2012-03-19 18:18:00 | 趣味の器(壺)~その他

【九谷焼】


【銅の壺】


【九谷焼】


この部屋で1番嫌なのは だ――
何とも腹の立つような着色石版画である。
いつか全部壁の方へ裏返して
しまった事があった。
すると勿論ルースおばさんは入って来て――
おばさんは決して戸をノックしない。
「エムリー、なぜ をいじくったの」
                【「エミリーはのぼる」 第7章】


   こちらは、やっと日射しが戻りました。
  “朝から太陽” も久し振りの気分です。となりますと・・。

   庭の 「匂い菫」、ここに来て一気に増えた気がします。
  こんな時思うのは、よりにもよって1番寒い時に、
  他に先駆けて、たった1輪だけ咲いた菫。

   今なら仲間と一緒に楽しいでしょうに。
  1輪だけの先見隊だったのかも知れませんね。




   今、私は部屋の模様替え・・
  整理をせっせとしています。

   今日の引用文の如く、
  気に入らない絵を掛け替えたり、
  壺を移動したり。処分したり。

   遅ればせながら、
  「断舎離」 を実行しようかと。

   でも、“あら、こんな物が・・
  あんなものが・・” と物珍しく
  一向に捗(はかど)りません。

   壺も土物(無地)がほとんどと
  思っていたものですが、絵付けの
  物も結構、あるではありませんか・・。

   白薔薇や椿は別カテゴリーの
  背景で、さり気なく? 
  登場済みですが、もう1度。

   おまけに今年の干支、
  辰年に因んだ、龍の絵付けの壺も。

   思いの外、九谷焼が多くてびっくりしているのですが、
  この 「九谷焼」、今ピンチなのだそうですね。

   九谷焼の原料となる陶石の鉱脈が枯渇の危機を迎えているのだとか。
  現在の九谷焼の生産量は、最盛期だった1970年代の1割程度と言います。

   それでなくても日本の焼物の窯元自体が(売れなくて)
  軒並みピンチだと言いますのに。(関連記事は 【こちら】

   日本の文化の危機。
  せいぜい料理を作り、器に盛って食文化を楽しみましょう。
  ~なんて。「断捨離」 と矛盾していますね。どうしましょう・・?

シックな大人顔

2012-03-15 19:10:08 | 趣味の器(壺)~その他











太陽が所在を明らかにしたのは・・・(中略)
地平を覆う薄墨色の雲の隙間すきまから、
丁度第二の鉄塔の辺りに、洋紅色 の、
夕日 のようなメランコリックな日の出が
瞥見べっけんされたのである。
     【三島由紀夫著 「天人五衰」~「豊饒の海」 第4巻】













   早朝こそ、こんな夕日のような・・
  今日こそ、洋紅色の太陽と形容した、
  三島由紀夫の小説さながらの
  日の出となりました。

   尤も、その太陽は笠を被り、
  その笠こそ洋紅色。

   そして薄墨色の空ではなく薄紫色。
  こんな空があるのですね。

   笠を被った太陽にも関わらず、
  日中は、大層良いお天気に。
  そして暖かくなりました。

   そう言えば現金なのが鉢植えの 「三色すみれ」 や 「ヴィオラ」 たち。
  寒い冬の間は、小さく縮こまっていたものが、
  ここに来て大きく膨らんで来て。

   どうやら “春” のスイッチが入ったようです。
  勿論、甘い香りの 「匂い菫」 も続々開花。

   さて、本題の今日の写真は、ズラリ並んだ小さな器たち。(1、2枚目)
  1輪挿しあり、ぐい呑みあり様々です。(棚のマーガレットの絵は自筆)

   焼物も九谷、立杭、萩・・はたまた洋物も。
  メキシコとスペインだったかしら・・?

   好きで集めた物ですが、最近、少々扱いに困っています。
  小さい物ですので、箱に入れてしまって置けばかさばらないのですが、
  それもつまらなくて。

   出せば出したで、ごちゃごちゃと並んでサマになりません。
  写真のような棚があればいいのですが、この2つのみ。

   でも素朴な器は、野の花なども似合いそうですね。
  そのままでもいいですが、頑張って使う事に致しましょう。
  小さいのに、シックな大人顔をしている器たちに敬意を表して。

“焼物” の不思議空間 ~ その2

2012-02-26 16:35:18 | 趣味の器(壺)~その他




   雨は降っていないものの、重い空で明けました。
  寒さは、意外にありません。昨日とほぼ同じくらい。
  あの一時の寒さに比べれば、寧ろ暖かいと言っていいでしょう。

   南の窓のカーテン越しに射し込む、光の一筋、二筋。
  重かった空も、少しずつ少しずつ・・回復しているようです。



                                 【横から】
   さて、今日も昨日の続きです。
  冒頭の写真は、もうお馴染みの
  茶系、土物の壺です。

   丸いのが信楽焼で他は備前焼。
  2枚目以降は私にしては珍しい、
  ブルー系の洋風の壺です。

   写真では、ちょっと暗くて
  分かりにくいのですが、
  2枚目に至っては、濃紺地にブルーの
  花柄模様で実はイタリア製。

   イタリアと言えば、
  それこそ色鮮やかで、
  トロピカルな壺を想像しますが、
  こんな色合いの物もあるのですね。

   どこか日本的で気に入っています。
  一方、こちらの壺。 

   実は、コバルトブルーなのです。
  紺色に見えますが・・。

   この色こそ、イタリアの海のよう
  ですからこちらも・・? 
  と思いがちですが日本製。面白いですね。

   ところで、焼物の産地の苦境は既に記しましたが、
  連日お伝えしている焼物研究家のロバート・イエリン。
  氏は言います。

   「窯元を訪ねて作品を見せて貰ったけれど、とっくり ばかり。
  それはいい物であるが、売れる物を作らないと
  作家も生活出来なくなっている」
~と。そして・・。

   「今の日本人は、あまりにも 簡単、便利 を求めている」 とも。
  そして氏は次のように訴えています。ここでも 当たり前

   当たり前がいかに貴重なものか・・。
  つい最近、私達は身に沁みて分かった筈ですのに。
  何事も失ってからでは遅いですものね。何だか耳が痛いです。



“焼物” の不思議空間

2012-02-25 16:28:26 | 趣味の器(壺)~その他







狭いチョコレート色の棚には造花を一杯挿した
花瓶が載っていたが、その造花は20年も
前から造花として存在していたものである。
世の中にこれほど醜悪な、感じの悪いものが
あろうとは信じられないほどだった。
「この部屋はよそよそしい ――
私にいて貰いたくないのだ ――
ここでは決して私は くつろげないわ
                【「エミリーはのぼる」 第六章】


   またもや雨となりました。
  とは言え、起床時は冷たい雨ではありません。

   今の処、それ程の寒さは感じませんが、
  この雨は寒気を伴ってやって来たといいますから、
  今晩辺りからぐっと冷え込むのでしょうね。

   紛れもなく春は、迫っていますが、
  なかなか一気に・・とは行かないようですね。
  これからも紆余曲折があるのでしょう。




   さて、陶芸産業の衰退を記したのは、
  つい昨日の事ですが、漆工芸も
  同様の現象なのだそうですね。

   という事は、日本の伝統工芸の
  危機ではありませんか。

   所謂、陶器の器は
  日本料理ならではのものですものね。

   機能性だけを重視すれば、
  大皿1枚で足りる訳ですから。

   「焼物は、
  目に見えるポエム」

  ~とはアメリカ人のロバート・イエリン。

   日本の焼物に魅せられた、
  焼物研究家ですが、
  その外国の方が日本の伝統産業の
  行く末を憂えていらっしゃいます。

   そう言えば近くの病院。
  今は知りませんが、その病院は、
  病院食の器が全て有田焼でした。

   何でも院長先生の奥様が有田焼に凝っていらして、
  その奥様のアイデア・・と耳にした事があります。素晴らしいですね。

   ふと、学校給食に使えば・・  
  ~無機質な食器より余程いいと思ったのですが・・。
  焼物の産地や、その特性を教えたりもして。

   尤も、取り扱い方、コスト、等など・・
  様々な反対意見は、必至(ひっし)でしょうけれど。

   ところで、既に何度か記していますが、器と並んで大好きなのが壺。
  そこにあるだけで心、和みます。
  丸い物、四角い物、細長い物、大小様々な物。

   人の手になる温もりと、その質感。不思議に落ち着くのです。
  上記の引用文ではありませんが、何より寛げる事が1番ですものね。

   その壺、大きな物は傘立てやテーブルに。
  中小の物も花瓶にするだけでなく結構、普段使いを。
  そうそう右斜め上の壺には、無造作にスーパーの袋などを入れています。

先取りした春

2012-02-24 16:51:57 | 趣味の器(壺)~その他









それは綺麗に艶出ししたマホガニーの
丸テーブルで、真ん中には花瓶に入れた薔薇が
飾ってあり、真っ白なレースの花瓶敷きが
ピカピカしたテーブルの表面に
しっとりとした感じで載っている。
果物が1皿出ているが、
デザート皿は3枚とも手つかずだ。
飲み残しの 珈琲カップ が3つ ――
          【「A・クリスティー著 「イタリア貴族殺人事件」】








   起床時こそ、
  重い空でしたが、
  午前8時半頃には
  青空が戻って来ました。

   今日も暖かさは継続中です。
  そのせいか、堅く閉ざして
  いた、お隣の梅も、やっと1輪、
  2輪・・の開花を見ました。

   それでも去年よりは
  2週間ばかり遅れているでしょうか・・。
  それだけ今年の冬が寒いという事なのでしょうね。












   さて、今日のように
  日射しが和らぎ、いかにも
  春らしくなって来ますと、
  テーブルコーナーも又、春の
  装いをしたくなりました。

   ここは大好きなレースで。
  でも1ヶ所だけにして
  置きましょう。

   あの屋根裏部屋雰囲気の
  セピア色の部屋は、
  もう暫く今のままで。

   以前は、やたらに
  明るい部屋が好きで、
  窓に拘ったものです。

   しかしながら年齢と共に
  好みは変わるものですね。

   ましてや、
  穴蔵が好きになるなんて。

   折角春色に模様替えしたのですから、
  今日は、ここでお茶を頂く事に
  致しましょう。

   昨日の今日ですのに、
  こんな事でいいのかしら。

   でも、折角丸福のプリンが
  手に入ったものですから。

   ~なんて。早くも言い訳三昧です。
  プリンの入っている、桜の花びらのような器は、「たち吉」 製。

   同じく(たち吉製ではありませんが)
  桜の花びらをイメージした珈琲カップがありますので、
  (桜の季節まで待とうとも思ったのですが)
  思い立ったが吉日とばかりに。(もう1客は若草色のペアカップ)

   ところで最近、陶器が売れないとの新聞記事を目にしました。
  このままでは、伝統ある日本の陶芸産業が
  衰退の一途を辿るばかりとか。

   その1番の原因は、
  家庭で料理を作らなくなった事だと言います。

   コンビニ弁当などの普及で、
  わざわざ器に盛らなくても良くなったのだとか。

   器1つで料理も活きると思うのですが。
  少なくとも紙皿よりは・・。

   一方、去年の震災や、「断舎離」 などの普及もあって、
  最低限の物だけで生活する、メリットのようなものも叫ばれています。
  さしずめ、なかなか物が捨てられない私などは、常に迷う処です。      

うっとりほっこり和空間~食事編

2012-01-13 15:08:55 | 趣味の器(壺)~その他






「今日はお茶はこっちで頂く事にしましょう」
こう言うと先に立って奥のドアから、
彼女の見た事もない、新しい部屋に案内した。
それは派手やかな更紗の布を張った
椅子の置かれている、いかにも心地良げな
部屋で、あちこちに花が飾られ、
日が一杯に射し込んでいた。
                  【A.クリスティー 「娘は娘」】



   こんな風に、
  今朝も日の出を見た空。

   さすがに戸外は、冷蔵庫の中の
  ように冷たいのですが、今日も
  日射しに恵まれ、救われています。

   空気は冷たいものの、風は
  ありませんし、穏やかです。

   寒気もほんの少々ですが、
  今日は緩んだようですね。

   風によって体感温度も随分、
  違うようですね。風と言えば・・。

   こんな時、アン と同様に
  風が大好きな 清少納言
  思います。(因みに紫式部は雨)

   おまけに「冬はつとめて」、  
  つまり冬の早朝が好きと来ています。
  その上・・

   「冬はいみじき寒き。夏は世に知らず暑き」  
  ~が好きと仰言います。何とも豪快な? お方。この元気印、見習いたいものです。




   話が逸(そ)れました。
  私は今日も和空間の中に。

   ここは本来は、お茶テーブル用
  ですが、今日はこちらで
  昼食を頂く事に致しましょう。

   折しも、お隣から
  柿の葉寿司を頂きましたので。

   私も上記の引用文に倣(なら)って・・
  ~という訳です。

   普段の食卓からほんの少し
  場所を移しただけですのに
  雰囲気、ガラッと変わりますね。

   ちょっとしたお客様気分?
  になれますもの。

   そうそう、ミス・ラベンダー
  気分にも。

   柿の葉寿司は 春慶塗 りの器に。
  【扇形のお皿】 も紹介済みですね。信楽焼です。
  同じく南天を挿してある壺も。