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【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

薔薇の蕾への憧憬

2013-08-24 16:03:26 | 趣味の器(壺)~その他









あんたがあの子の九つのお誕生日に
送って下すったあの小さなピンクの
薔薇の蕾 が付いている
お人形のお茶道具ね、
一つも壊れていないのよ・・・・・
               【 「炉辺荘のアン」 第1章】





   久し振りの雨となりました。何日振りの雨でしょう。
  ざっとブログを遡れば、今月5日(夜)以来です。

   当然、湿度は高いのですが、
  連日の猛暑からはちょっとだけ解放されました。

   そのせいという訳でもないのでしょうが、
  今日は虫の演奏会が朝からしきり。

   蝉はすっかり影を潜めてしまいましたが、
  こちらは思わず聞き惚れてしまいます。









   

   
   さて長い事、迷い子になっており、ずっと探していた、
  ピンクの薔薇の蕾のお皿が、やっと出て来ました。(二枚目写真)

   『アンの世界』 では上記のように、
  「薔薇の蕾のお皿」 が大人気。

   と言いますか・・薔薇の蕾のお皿しか登場しません。
  薔薇の絵柄は世に多いけれど、開花した薔薇ばかりですものね。

   ところが大好きな香蘭社製には、唯一、薔薇の蕾が描かれています。   
  元々、大のお気に入りだったものですから嬉しくて。

   これでケーキ皿(写真奥側) と珈琲カップ、
  共に揃って一安心。ちょっとした拘(こだわ)りです。

   おまけに香蘭社の繊細で華奢な薔薇の蕾は、
  又々、アンを連想して。次回のお茶タイムが楽しみです。  

小さな魔法~日々の食卓

2013-01-14 18:35:18 | 趣味の器(壺)~その他








「あたしも憂鬱で失意の最中にあるのよ」
と、ステラは寝椅子に身を投げ出した。
「何もかもする張り合いがなくなったの・・・」
(中略)
「ステラ、そういう気分になるのは
頭の疲れとお天気のせいなのよ・・・」                  
                 【「アンの愛情」 第35章】



   こちらは雨の 「成人の日」 となりました。
  今日は全国的に大荒れの天候とか。

   それでも昨日の天気予報からは、“ひょっとして雪・・?”
  ~なんて思ったものですからザーザー降りの雨に少々、拍子抜け。
  そして思いの外、暖かい朝となりました。

   しかしながら暖かい・・と思ったのも一時的なもの。
  日射しがないという事は、冬の真っ只中の今の季節は、
  どうやら致命的なようです。

   となれば・・今日は、私の中の仮想暖炉(ストーブ)
  の前から離れられそうにもありません。




   それにしても、気が付けば雨はやんでいて。(午後1時頃)
  一体、いつ頃やんだのか定かではありませんけれど。

   とは言え、雨はやんだものの、こんな日は何となく憂鬱。
  何をするでもなく、ボ~ッとしていましたら思わずウトウト・・。

   30分ばかり眠ってしまったようです。
  それなのに小腹だけは空いて。

   幸い生協より届いた、半焼冷凍のデンマークパンがあります。
  ホットドックに。中は、もちもち、外はパリパリ。
  シンプルですが、なかなか美味です。

   これって、『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』 の
  新メニューに加えようかしら・・? ~なんて。

   日々の食卓ですが、今日も蝋燭を灯して。
  この灯りの魔法は欠かせません。

   焔は今日は火屋(ホヤ)で隠していますが、
  灯り取りの窓からチラチラ見える焔も雰囲気が。
  疲れた心が癒されます。

私と漆器の幸せな時間

2012-10-15 17:03:18 | 趣味の器(壺)~その他









「18世紀の初め頃、僕の曽祖父そうそふは、
王党派で、カナダへ来た時にはこの
砂時計 だけしか持っていなかったんだよ――
それと、それから 古い銅のやかん とね。
はてな ―― そら、そこにあった。
また磨く物が増えたよ、ジェーン。
それから青と白の縞模様の
瀬戸物の鉢 もあるよ。
母がこの中でサラダを混ぜ合わせたものだ」
                 【「丘の家のジェーン」 18.】


   

   

   昨日と違って今朝は、何もない空で明けました。
  秋晴れです。週明けの朝は、とっても静か。

   その静寂を破るかのように聞こえて来た1匹の虫の音(ね)。
  「チ、チチッ、チ、チチッ・・・」 そう言えば・・。

   毎夜の如く開かれていた、夜を徹しての盛大な宴が、
  いつの間にか寂しくなっている事に気付きます。

   虫の宴が始まるのも終わるのも、
  ある日を境に突然というのではなく、
  徐々に、少しずつ・・自然に人は慣らされて行く・・。

   それは自然の移ろいであり、
  自然現象ですから当然ですね。

   でも、それらがもし意図的に行なわれたものだったとしたら・・。
  由々しき問題ではないでしょうか。

   例えば文科省では日本語から敬語を廃止する方向で動いているそうです。
  それも少しずつ、少しずつ・・。

   しかも、「敬語を使う人間は単に自分を飾りたいだけ・・」
  ~などと変な指導(誘導?)をしていると言いますから驚きます。

   道理で最近、インタビューなどでも当の本人が、
  「・・して下さって」と言っていても字幕には、
  「・・してくれて」 と出ていますものね。

   尤も、ある新聞社などでは既に皇室などに対しても
  敬語使いをやめていますけれど。

   堂々と宣言してやめるならまだしも
  姑息な手段はやめて頂きたいものです。
  今の民主党政権にも言えますけれど。

   あら、あら・・。
  虫の音からあらぬ方向に話が逸(そ)れてしまいました。
  「想像の余地」 が多過ぎるのも困りものですね。










 
【籃胎(らんたい)漆器】

   
   


   さて、遅ればせながら今日の写真。
  九州は、久留米の伝統工芸品 「籃胎(らんたい)漆器」 です。

   青竹に十数回、漆で塗り固め、更に朴炭、鹿角粉で研磨し、
  普通の漆器には到底及ばない堅牢さと優雅さを誇っています。

   この竹製の漆器は 【以前】 にもアップしていますが、
  生憎、どちらの物か分かりません。

   今日の籃胎漆器は飴色ですが、
  以前の物はより赤い色をしています。

   足付きのこちらの籠には、普段は果物などを入れていますが、
  今日は、今年のハイビスカスのポプリを。

   薄紫色は 「木槿(ムクゲ)」 の花びらです。
  尤も、ハイビスカスと同じ 「葵(アオイ)科」 ですね。

包まれる時代の香り

2012-09-30 16:32:58 | 趣味の器(壺)~その他










「・・・それを話したかったので
今日来て欲しいって 電話 した訳なの。
そう言えば、アヴォンリーに 電話
あるなんて本当と思えないわね。
この懐かしい、のんびりした昔風の土地に、
電話 なんかあまり当世風で、近代的で、
似合わない感じだわ」                  
                 【「アンの夢の家」 第1章】


   

   
   雨こそ降っていないものの、
  いつ降り出してもおかしくないような、そんな空で明けました。

   今日は、「仲秋の名月」 ですね。
  台風の影響で、生憎のお天気となりました。残念。

   今にも降り出しそうな空ながら、
  何とか持ちこたえていた空も午前11時頃から本格的な雨に。
  その後、風もそろそろ吹き始めて来たようです。








   さて、こんな
  荒れ模様の天気の日。

   勿論、こんな日は
  「戸外と室内の優劣」
  悩む必要など
  さらさらありませんから、
  どっぷり室内に浸る事に
  致しましょう。

   となりますと・・。
  今日は大好きな壺に
  囲まれると致しましょうか・・。

   それに先日、取り出して
  意外にも気に入った黒電話も。

   あれから私のお気に入りの
  場所にデンと居座っています。
  それをこちらに持って来て。

   これは・・
  ちょっとした時代屋の女房?
  「想像の余地」 も広がります。

   当世風で近代的と言っている、
  『アンの世界』 の電話機よりも更に時代を経た、この黒電話。

   その電話機に限りない落ち着きと癒しを感じている私って。
  いかに慌ただしい毎日を送っているか・・という事ですね。

和陶器との一期一会

2012-09-23 18:56:36 | 趣味の器(壺)~その他






「ポール、何て大きくなったんでしょう!
この前来た時より、
又、頭半分、伸びていますよ」
「そうなの。
僕、夜のうちに伸びる 藜草あかざそう のように
大きくなるって、リンド のおばさんが言うよ」
とポールはしんから嬉しそうに言った。                    
                【「アンの青春」 第27章】


   雨で明けた休日の朝。
  この “朝から雨”、
  随分、久し振りのような
  気もします。

   今日の雨は穏やかな雨。
  その雨もお昼前には上がり、
  暗かった室内も
  少しずつ明るくなり・・。

   本当は今日こそ、外で、
  あの藜(アカザ)の下でお茶を
  頂こうと思っていましたのに。

   今年も藜が背丈をぐんぐん伸ばし、今、格好の目隠しとなっていますから。
  【写真は雨粒の宝石を纏(まと)った藜】

   一年草のこの藜、それにしても良く伸びます。
  リンド夫人 の言葉通りですね。

   そうそう、藜の立派な枝。
  藜のそれは、杖にもなる程丈夫と言いますから、
  出来るだけ切らないで、伸びるだけ伸ばしてみよう・・
  ~なんて思っています。




   前置きが長くなりました。
  それにしても、ついこの間まで
  「暑い暑い・・」
  と言っていましたのに、
  駆け足でやって来た秋。

   こうなりますと・・。
  夏の間は控えめだった、
  「花あしらい」 なんて、
  気取ってみたり。

   思い浮かぶのは、
  やはり和陶器。
  今日は少々、趣きを変えて。

   普段は、ほとんど縁のない
  付き出し用の皿と、
  ぐい呑みを花器に見立てて。

   テーブルは勿論、大きな壺。
  我家では、こんな壺が
  ゴロゴロしていますので。

   今、満開の野の花、露草や
  海老草など庭から摘んで来ました。

   折角、出会った器ですものね。
  本来の使い方とは違いますが、使わないよりはいいかと。

   そして雨上がりの午後は、お香でも焚きましょう。
  本来は香の物でも入れる蓋付きの器には、これもお香が入っています。

   立ち昇る青い煙を、ただボ~ッと見つめているだけ。
  こんな、およそ生産性のない怠惰な時間も、オツなものですね。

雅(みやび)を愛した陶工の美意識

2012-08-27 17:18:58 | 趣味の器(壺)~その他



【「薩摩焼」 原良窯(上)・「九谷焼」(下)】


【九谷焼】






「・・・ 私には風のおばさんが静かな静かな
足音で丘を越えて来るのが聞こえるわ。
これからいつも風を人間として
考える事にするわ。
北から吹いて来る時の風は
がみがみ女だし ―― 東から吹く時は
寂しげに何かを求める人だし ――
西からの時は笑っている少女だし ――
今夜のように南から吹いて来るのは
小さな灰色の妖精よ」
              【「エミリーはのぼる」 第12章】


   


   

   朝晩は、ほんのちょっぴりですが、
  “秋” を感じるようになりました。

   今日は少々風が強く、目の前の背丈を伸ばした
  マリーゴールドが右に左に大きく揺れています。
  それでも日中は気温がぐんぐん上がり、今日も猛暑日です。

   そうそう、その風は東南の風。という事は・・。
  真ん中を取って、寂しげに何かを求める
  小さな灰色の妖精? なのでしょうか・・。








【やはり土物が好き 「備前焼」】

 
【「瀬戸焼」 ~ 加藤令吉】


   




   さて、今日私は 「時代屋の女房」? をしています。
  と言いますか、先日来からの押入れの整理を続行中。     

   壺(花瓶)は大好きですから、
  これまでも結構、出したり入れたりしているのですが、
  それでもすっかり忘れている物も。

   おまけに以前には見向きもしなかった、
  絵付きの物に惹かれてしまったり。

   人間って、変わりますものね。
  土物は勿論、変わらず好きですけれど。







【「時代屋」 開店!】

青い壺

2012-08-24 16:27:56 | 趣味の器(壺)~その他

【水色の地に藍の花 「七寳玉釉唐草」 ~ 安藤七宝店


【青磁の壺 (宇野 宗堯) & 飾り皿(有田焼 「今右衛門」】








青い陶器の空 に空が澄んで、
真昼静かに、その郊外の道の辺りの松林に、
松の淡黄の花粉が散る ――       
              【吉屋信子作 「女の教室」】


   




   起床時は雲、一つない青空。
  しかも雨が降ったようで、キラキラ、キラッ~☆

   雨粒の宝石を纏(まと)った植物達の美しいこと!
  その中でもひと際、目を引く薔薇。

   どんなに暑くても変わりなく凛と咲く姿に、
  どれだけ勇気を貰った事でしょう。

   そんな薔薇でさえ、
  今朝ばかりは満面の笑顔のように見えるのです。
   












【こちらは昨日の壺】



   


   さて、今日の写真。
  「青い壺」 なんて、そのものズバリのタイトルですが、 
  シンプルなそれには、神秘性を感じます。

   そう言えば、同名の小説が有吉佐和子の本にありますね。
  もう一つ、A・クリスティーの小説(短編)には、
  「青い壺の謎」 と言うのも。

   いかにもミステリー性たっぷりですが、
  この短編は、珍しくミステリーではないようですけれど。
  それにしても、青い壺には独特のものがありますね。

   ところで青が好きな事は、再三述べていますが、
  硝子ならまだしも、陶器にはあまりありませんね。

   色もそうですが、ヒンヤリした感触も夏にピッタリです。
  8月も後、1週間。滑り込みセーフと言った処でしょうか・・。

   そうそう今日の引用文の 「青い陶器の空」。
  冒頭の写真のような陶器(実際には七宝)なのかも知れません。

   壺の地色は写真では白に見えますが、実際は水色です。
  この壺を見て大いに納得したという次第です。

烈日の涼空間

2012-07-28 18:01:38 | 趣味の器(壺)~その他








・・・縁には岐阜提灯が吊るしてあった。
狭い庭の垣に、ひょろひょろと絡んで咲いた
夕顔 の花が、闇に白くぽっと咲いて、
もの懐かしい風情を添えている。
「別荘なんかなくっても、
貸家の夕方があれば沢山だね。
夕顔棚の下涼み って言うけれど、
棚はなくとも・・(中略)
あの垣根があれば沢山さ」
浩二はビール泡を盛った洋盃コップを上げながら
こんな事を言った。                  
               【吉屋信子作 「地の果まで」】


   日の出と共にカンカン照りとなった今日。
  じりじりと焼け付くような太陽が1日中。

   ここまで今日は夕立もありません。
  その暑さは最高気温を日々、更新しているかのよう。

   こんな日は、どっぷり和空間に浸りたくなります。
  いつの間にか私の中では 「昭和の夏」 に。

   縁側で折からの風にチリン、チリン・・と微かに揺れる風鈴。
  軒下には今日の引用文の如く、夕顔が・・。(今日は朝顔ではありません)

   今年は植えませんでしたが、闇に浮かぶ仄白い夕顔も風流ですものね。
  「夕顔棚の下涼み」、この言葉も何と詩的なのでしょう。

   いつまでも暮れない夏の黄昏。長い薄暮の時間。
  その縁側に、やおら卓袱台(ちゃぶだい)を持ち出して、
  枝豆なんて片手に、ググッとビールを飲み干すのも壮快でしょう。
  





   そんなこんなで。
  今日は 『アンの世界』 とは
  ガラッと変わった和空間を。

   和の珈琲カップを並べた
  コーナーにちょっとした “和” を。

   尤も恒例の和小物を
  置いただけですが。

   そうそう、そのカップ。
  1段に並べていた物を2段に。

   2段には出来ないと頭から
  思い込んでいましたが、
  何とか高さの違う物で克服。

   これで2倍の収納力となりました。
  何だか随分、得した気分。

   話が逸れました。
  ここには土物の壺なども
  雑多に置いています。

   それでもそこには涼風がス~ッと吹き抜けているような・・。
  これらは夏にはヒンヤリしていて。全然邪魔になりません。
  呼吸しているのですね。   

今、私だけの空間

2012-06-25 16:26:58 | 趣味の器(壺)~その他





雑草 は1本も顔を出す事を許されなかった。
ジェーンは毎朝、早く起きて草取りをした。
(中略)
ランタン丘の朝は他のどこの朝とも
違っているように思われた ――
どこよりも朝らしい朝だった。
草取りをしたり、熊手を使ったり、くわで耕したり、
刈り込んだり、間引いたりしながら、
ジェーンの胸は高鳴っていた。                
                  【「丘の家のジェーン」 17.】


   昨、夜半から降り出した雨は、朝には上がっていました。
  その上、「曇り後、雨」 の今日の天気予報も晴れに。嬉しい誤算。

   お陰様で今年はドクダミ採り、すこぶる順調。
  1本もカビさせる事なく、現在に至っています。

   同時に乾いた傍から飲用。
  こうなりますと、去年以上に消費するスピードは早くなりそうです。



【大輪の花の海】


   ところで昨日は、義妹の家での法事に出掛けて来ました。
  写真は、ほんの一部ですが、相変わらず立派に育てた紫陽花の数々。
  まるで大輪の花の海。しかも庭には草1つ生えていません。

   思わず、今日の引用文を思い出す始末。
  それは鮮烈で、早速家に帰り草取りをしている私がいました。




   さて、そんな昨日。
  お寿司大好き人間の私に、親戚の小父さまから頂いたのは富山名物の鱒(ます)寿司。

   昨日は思いの外(ほか)、疲れてしまって、
  帰宅するなりバタンキュー。今日になって頂く事に。

   鱒寿司と言えば、円形の器に入った物が一般的ですが、
  最近では頂きやすいように、こんな三角形の物もあるのですね。
  
   切り分けるのがめんどうですので、こちらの方が助かります。
  そう言えば本場の鱒寿司は、本当に久し振り。

   義妹の家は典型的な純和風の家ですので、
  私も今日は、すっかりその気に。何分にも感化されやすい私ですので。
  
   となれば、いつもの食卓ではなく、私だけの空間に移動すると致しましょう。
  ここだけは、どんな風にしようと自由自在ですから。

   三角形のお寿司ですので、いつかの 【信楽焼】 の扇のお皿に盛って。
  それはいいのですが・・今日も先日と同じく、やっぱりオレンジ空間ですね。
  “涼” を感じる事の出来る、藍色空間にしたかったのですが・・。   

涼風(すずかぜ)を呼ぶ和空間

2012-06-04 16:16:28 | 趣味の器(壺)~その他







「何て素晴らしい日でしょうね」
アン は深々と息を吸い込んだ。
「こんな日に生きているというだけで
幸せじゃないこと? それを逃すんですもの、
まだ生まれてない人が可哀想になっちゃうわ。
無論、その人たちにだって、
素敵な日は巡って来るでしょうけれど、
でも今日は2度と来ないんですもの」                
                   【「赤毛のアン」 第15章】


   「ホ~ッ、ホケキョツ!」
  朝から鶯(うぐいす)が啼き、
  爽やかな1日となりました。

   昨日が何となくハッキリ
  しないお天気だっただけに、
  一層嬉しくて。
  そう、今日の アン の如く。

   しかしながら薄暮の空に浮かぶ
  お月様は、それはそれで趣きが
  ありましたけれど。

   そう言えば、今日が満月なのですね。
  そして今宵は部分月食も。(写真は昨夕の月)




   さて、こんな日は外でお茶・・と行きたいものですね。
  実は、野暮用で連日外出していて、つい先程、帰宅したばかり。

   今日は、どういう訳か1杯のお茶を “和空間” で頂きたくなりました。
  それに茶道具を外に運ぶのも、何だか億劫ですし。

   それにしても肉眼では、いっぱしの “和” のつもりでいましたのに、
  こうして写真で見ますと、どこか “エスニック” にも。

   1つには、エスニックのランプにあるかも知れませんね。(写真左)
  (一応、テーブルの上の灯油のランプは、「九谷焼」 です)

   おまけに京都で求めた、渋い錆(さび)色の団扇(うちわ)も
  変にオレンジっぽくて。(実際は飴色に近い錆色)
  そう思えば、ざっくりした土物でありながら、湯呑もあちら風です。

   それでもランプは、上に掛けていたベージュのレースを焦げ茶色に変え、
  落ち着きが加わったと気に入っていたのですが・・。

   写真では、ほとんど一緒でガックリです。
  本当に今になって、アララ・・です。

   そうそう、先日も登場の藍の舟形の布。
  お皿代わりにも茶托としても利用出来ます。
  こんな遊び心って、楽しいですね。