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今週の一番『囚人リク』~看守・加藤の有頂天と転落

2013年06月17日 | マンガ
12月第3週:囚人リク(第86房 反撃)
http://www.tsphinx.net/manken/wek1/wek10568.html#768

【漫研】
http://www.tsphinx.net/manken/



※すみません。『今週の一番』の編集/更新が遅れており記事自体が非常に古いです。本人も思い出し思い出し書いています。(チャット自体は毎週やっていますが)

この週、『囚人リク』(作・瀬口忍)の“加藤編”ともいうべきエピソードがクライマックスを迎えています。(↑)画像の得意満面有頂天のポーズをとる看守・加藤がたまりません。この人、もともとはモブキャラ同然の看守だったんですよ。

『囚人リク』は隕石の落下により壊滅的な被害を受けた日本で、無実の罪に問われて極楽島刑務所へ収監された少年・栗田 陸の『物語』。とりあえず刑務所からの脱獄を目指しているようです。仲の良かった警官を殺害したと、リクを罪に陥れたのは現警視総監の鬼道院であり、彼の殺人現場をリクは目撃しています。警視総監に復讐を果たすとしたら、その距離は絶望的に遠いです。

それでこのエピソード、元々は脱獄計画のため外との接触の多い炊場班にもぐりこんだリクとレノマが、実験のためドラム缶の中にスコップを入れて外に出せるかどうかを探った事に端を発します。スコップ事態は監獄島の外に出せたのですが、後で業者がそれを持って来て、何者かがスコップを忍ばせて、かつ代わりのスコップを用意して数を合わせた……という事態に発展します。
そこから色々あってリクとレノマが捉えられ、看守たちの拷問を受ける事になるのですが、ここで突然ハッスル仕出したのが看守の加藤、非常に痛そうなカッタ―で爪を剥ぐ拷問を嬉々として行い、リクやレノマを精神的に追い詰めて、彼らが一体何を企んでいるのか(ほとんど脱獄計画だろうと見破っているのですが)白状させようとします。
その執念には鬼気迫るものがあって、そのモチベーションは一体どこから来るんだという気になってくる。



(↑画面左)元はこんな感じの描きの、“モブ”っぽい看守がですよ?そして、クライマックスで、この勝利を確信したドヤ顔決めポーズですよ。~リクたちに濡れ衣を着せようとしているんですけどね。~連載読んでいた誰もが「もう、このエピソードは加藤のモノ」と思った事と思います。
連載というのは、こういう具合に変に成長したりするモブがいたりするから『面白い』ですよね。そして有頂天の加藤が陥落してしまう画がまた素晴らしいのですが、そっちはここには貼らないでおきましょう(笑)機会があったら読んでみて下さい。
囚人リク 10 (少年チャンピオン・コミックス)
瀬口 忍
秋田書店



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