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『機動戦士ガンダムSEED』~そのテーマは4クールでも間に合わないか?

2013年08月16日 | アニメ


『機動戦士ガンダムSEED』(2002年)録直し。第1話だけ逃してしまいましたが。僕は、この『物語』の後半、第三勢力になるところがすごく嫌で、わりと『SEED』評を挙げる時には、そこに触れて批判していました(汗)
本来、僕は思想的な批判と作品評は分けて話しているつもりなんですが……それでも自分を振り返って見ると、『SEED』に関してはかなり思想的な嫌悪感が先立っていたと思います(反省)。それくらい嫌なんですよ。戦争をどうやって止める?という問いに「両軍攻撃する」みたいな結論を出すのは。多分、『ガンダム00』のソレスタルビーイングに対しても似たような事をしゃべると思う(汗)
しっかり世界征服して、自分らが“法”であるという根拠を持ったらいいと思うんですけどね。それをしたら“悪”になっちゃうから、“悪”は引き受けないで“無法”をはたらいているんです。卑っ怯な!(笑)

しかし、改めて観てみると“主人公グループ”が、第三勢力化する流れがわりとしっかり描かれている事と、第三勢力化している期間は自分の記憶イメージに残っている時間より、ずっと局所的な事が分って、これだけ「さらっ」としているならバランスとしてありだな…という印象に変わりました。

それとラクスはやっぱり変な人だなあ…とか、フレイはあそこで死ぬにしても、もう少しじっくり変化を描いて欲しかったなあとか思いますね。4クールをして描くものが収まりきっていない感があります。これは『SEEDディスティニー』で、もう一度やるというより、『SEED』のプロット、構造のままで、キャラも設定も増やさず掘り下げるのがよい気がします。
ラクスは多分、収まりきらないしわ寄せが来ているのではないでしょうか。元々、不思議かつ便利な子なので、説明不足でも許されてしまうんですよね。

戦争をテーマにしたアニメで、なぜ戦争になるのか?なぜ戦争は続くのか?を「なんか軍需産業やら政治家やら、偉い人が戦争したがってて、庶民は戦争したくないんだ」か、あるいは「だってエクソダスしてきたから」みたいな“寓話”を超えた描きを見せるアニメが少ない中で『SEED』は、悪くないアプローチを見せていたと思います。
しかし、それを本当にやろうとすると4クール超えても足りないくらいなんですねえ……そういう事か。

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3 コメント

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Unknown (Unknown)
2014-06-06 13:03:36
そうかなぁ
個人的はSEEDのような戦争で軍需産業云々は荒唐無稽にしかみえなかったw
ああいう世界かどう転ぶかわからないような殲滅戦に突入してるような戦争は軍需産業はやらない、どうころぶかわからないから、というかSEEDの世界の連中はアホかと

というか冷戦状態の緊張で兵器更新はやいとか、地域紛争に適度に首つっこんで兵器の更新がおきるとか世界情勢が適度に不安定で長期的戦略をたてられる状態が一番良い



むしSEEDの世界みたいに地球とプラントあわせて億単位の人間が死んでる状態で、どっちかの種がいなくなるまでみたいなむちゃくちゃな戦争してるなら
それによる怨恨や恐怖で、引くに引けないみたいな状態のほうが説得力がある


一見現実にありそうな設定つかうけど、リアリティがないのがガンダムだしねぇ





Unknown (LD)
2014-06-07 19:33:41
> 個人的はSEEDのような戦争で軍需産業云々は荒唐無稽にしかみえなかったw

僕自身の文章としては『SEED』が軍需産業云々の戦争を描いているという意図はなくって、むしろあれは人種差別か相互不理解によって引き起こされる戦争…という感じでしたね。
Unknown (無題)
2014-06-10 17:38:01
戦争で軍需産業が云々って言ってたのはデュランダルがロゴス討伐を正当化するための発言だったからあまり関係ないんですよね。

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