新年あけましておめでとうございます。
みなさま方のご多幸をお祈りします。ただ今年は社会的に大変化が起きるので、それ以後は長いスパンでみてみんなの生活がよくなるはずだが、一時的にひどく困窮する人がでるだろう。総じて変らなければ滅びるというのは何時の時代でも同じことだ。ウーン、公務員というのは受け身的だから変われず困窮するかも。
大変化というのは日本政府の財政破綻のことだよ。ああ、踏込みすぎだと言うのだろ。そりや財政破綻論者でも5年以内という人は多いけど今年と特定する人は少ないからね。社会科学とりわけ経済学的なことは自然科学と違って時期を限定した予測はできないとされている。人々の思惑を通じるからね。偶然な出来事で変化が早まることもあるし本来の基盤がなくなっているのに慣習的に続いていくこともある。
では何故に来年の正月に赤恥をかきかねない予言をするのかというと2つ理由がある。1つは財政破綻の直前に数ヶ月だがリフレ派には至福の時がくるからだ。これはドイツのハイパーインフレの時でも経験している。人が死ぬ直前にドーパミンがでて幸福感を感じるという。それと同じかな。まあその時にリフレ派に大きな顔をされるから予め書いておくのだよ。その時に数ヶ月待てと言っても負け惜しみと思われるからね。
2つ目はピッタリの舞台と役者がそろったものシナリオを書きたくなった。舞台というのは自民党政権、役者は安倍晋三首相だ。何年か前にも安部首相で自民党政権があったって?しかし今回はかっては否定的に思われたことが民主党政権の反動で大手を振って復活しているもの。公共事業と国債の大量発行だ。おお見よ!日の沈む直前の最後の輝きを。
人間って忘れっぽいのかな。バブルは世代が代われば再び膨らみそして破裂する。それと同じようなのが安倍晋三首相の再登場だ。安部氏自身は前の時は病気で辞任したようなことを言っているが本当は国民が見放したのだ。消えた年金問題で安部氏は「最後の一人までつきとめます」と言っていたが既に国民は信じてはいなかった。ちなみに民主党政権下で「消えた年金」の照合作業は終わったが、解明できないものがかなり残った。偽名で勤めていた人や企業や社会保険事務所の思いもよらない仕方の書類の作成誤りもあるので元々「最後の一人まで」は不可能だ。安部氏はどういう根拠であの演説をしたのだろう。事務の中身をよく検討したのだろうか。費用の推計もしていたのだろうか。そんなことはしていないだろう。安部氏は威勢のいいこと、受けそうなことを言ってしまうが深い思慮もそして覚悟もない人なのだ。
前の安部内閣のときの前任者の小泉首相は在任中に中韓両国に非難されながらも靖国神社を参拝した。彼は首相になる前は靖国神社に参拝しなかった。では首相になって参拝したというのは、外国にヤイヤイ言われるので参拝しなかったと思われるのはシャクに触るというへそ曲がりのためだ。ただ右翼にいわれて参拝したというのも嫌だから8日15日ではなく日付をずらした。安部首相はその反対。日ごろから「首相は参拝すべき」と言っていたが、自分が首相になると外交トラブルが嫌で参拝しなかった。まあ賢明な選択なのだから熟慮の結果かなと思われるがそうではない。首相辞任後に「靖国神社に参拝しなかったことが一番の悔いだ」と言っている。熟慮したのなら政治判断として悔いは残らないはずだ。今年の8月15日はどうなるのか興味がある。そういえば選挙中は「島根県の『竹島の日』の行事に政府として参加する」とか「尖閣諸島に公務員を常駐させる」とか言っていたが、選挙が終わると首相指名以前に両方とも取り下げたね。賢明な判断かもしれないが、そうすると安部氏は自分のできないことを言挙げして民主党を媚中とか弱腰とかいって非難していたわけだ。
安部氏の本性をよく表すのは前の首相時に訪米した時に慰安婦問題で米議会が「性の奴隷」決議しようとしているのに反論せずブッシュ大統領に認めて謝罪したことだ。安部氏は認めてきたわけではないと言っている。確かに慰安婦の政府関与の否定論者の発言パターン以上は言っていない。しかし肝心なことは言わないのでブッシュ大統領もアメリカのマスコミも安部氏が認めて謝罪したと受けとった。
否定論者の発言パターンというのは
①何らかの事情で自らの意志でないのに慰安婦になった方に同情する。②慰安婦は民間の売春業者が募集して運営したもので日本政府は募集等に関わっていない。③当時日本では売春は合法であり、諸外国でも同様な国は多かった。④現代の倫理からすれば反省すべき点は多い。
だが、安部氏は①と④だけしか言わなかったので、ブッシュ大統領は当然に日本政府に性の奴隷にされた慰安婦のことを認めて謝罪したと思った。
つまり安部氏は相手をみて気にいられることはベラベラ言うが、気にいられない事は敢えて言わない。そうそう安部内閣の外務大臣と防衛大臣はどちらもハト派だね。行革担当の稲田女史を外務大臣か防衛大臣にすれば面白かったのに。安部氏は関係ないときには威勢のいい事を言うがいざという時は腰が引けるのだなあ。
それで他を批判する時は威勢のいい安部首相の真骨頂は2%のインフレターゲットだ。その責任はお札を刷る日本銀行と白川総裁だから当然威勢がよくなる。安部氏が本当にインフレターゲットを理解しているとは思えないが責任は日本銀行に押し付けられるからインフレターゲット論が好きなのだ。それでも景気が良くならなければ安倍首相も責任なしではすまない。そこで見つけたのが元首相の麻生氏だ。麻生氏を副総理と祭り上げ経済政策のチーフにもってこれば経済政策の責任のストレスもなくなりお腹にもいいわけだ。
でも麻生氏は経済政策の手腕があるのか?麻生氏本人はセメント会社のオーナーのせいか公共事業をバンバンやれば景気がよくなる(少なくともセメント会社は)との考えで、インフレターゲットなんて興味ないだろう。しかし国債を大幅に発行してそれを日本銀行が買い上げればお札をドンドン発行することになるのだから安部首相の主張と矛盾はしない。フム、やっぱり役者はそろった。
麻生氏といえばエコポイントだね。それを麻生氏は功績と考えているかもしれない。でもエコポイントが日本のテレビ産業を瀕死にまでしたとも言える。テレビについてはエコポイントよりも地デジの方が大きいかもしれないがエコポイントにも責任がある。だってテレビの売り上げが7分の1になるのだからテレビ産業はひとたまりもない。つまりエコポイントなどで需要を先取りさせると後の需要が一段と減るのだ。猿のエサの朝三暮四は実質変わらないという話だが、製造業は需要の極端な変動は命取りだ。当時家電業界からなぜエコポイント反対の声が出ないか不思議だった。考えられる理由は①自社から疑義の声をあげると役所からにらまれてエコポイントの指定から外されて売れる時のみ仲間外れだが売れない時だけ共通にされる。②自分が社長にある時だけ業績が上がればよい。③後のことは後のこと。外需が良くなるかもしれないし、他社が先に撤退して競争相手が少なくなるかもしれない。
まあこんなところだろう。しかしテレビ業界の惨状はその時に「ノー」と言わなかったテレビ産業の経営者にも責任がある。
前おきが長くなった。では予言を始めよう。
よげんの書。2013ねん、ともだち内かくが日本をほろぼす
2013年7月、昨年末より進行していた円安傾向に拍車がかかり輸出産業か活況を示していた。トヨタなど自動車産業も臨時工を増やすなど雇用状況も改善してきた。実は円安による石油や小麦や輸入飼料の値上げにより各地各業界から悲鳴の声も聞こえ始めたようたが財界の中枢を占めるのは輸出企業なのでその声はかき消されていた。阿部首相はこの時をチャンスとして衆参同時選挙に打って出た。本当なら勝ちすぎた衆議院は解散しにくいが同時選挙にすれば既得権団体の動員力がまし参議院選挙に有利になるという経験則があるうえに、今なら衆議院もあまり減らないか増やしさえできると阿部首相は判断したからただ。そして結果は阿部首相のねらい以上だった。衆議院では自民党単独で3分の2をとり参議院でも自民党単独で過半数、自公で3分の2を取った。
ところが選挙後すぐに物価がさらに急上昇した。あまりの原材料高についていけなくて倒産する企業も続出した。また総じて物価高で国民生活は困窮した。政府はそのうち給料も上がるから今しばらく辛抱をというが、一方で財政難から年金支給の切り下げを検討せざるを得なくなっている。かくして選挙後1か月で阿部内閣の支持率は10%代に急落した。歴史上最大の議会勢力を持ちながらほとんど国民が支持しないという奇妙な状況となった。安倍首相は起死回生のためか破れかぶれなのか憲法改正の発議を計画する。これが国民の怒りに火をつけ祖父の岸首相の安保紛争を思い出させる連日の国会周辺の大デモとなった
こんなとき日本国債に買い手がつかないと予想される事態が起こった。政府は日本銀行に直接買い取りをさせることにしたが日本銀行は既に悪性インフレの懸念があるこの時に国債の直接引き受けをすればハイパーインフレを招きかねないと拒否した。日銀総裁はすでにインフレターゲット論者に代わっているがさすがにこれは受け入れがたい。安倍首相は4月に白川総裁に替わる新総裁を選ぶときにいつものごとく腰がひけて比較的中庸な人間を選んでいた。ここで阿部首相は決断に迫られる。政府のデフォルトを宣言するのか、それとも新法で作った宝刀を抜いて日銀総裁を高橋・三橋・森永の三人の妖僧の誰かに替えるのか。煩悶のあまり安倍首相は大腸炎が再発し倒れる。え!特効薬の新薬はどうしたって?元々安倍首相の大腸炎は心因性だ。新薬は心の原因が除かれた後にはよく効くが副作用がある。その副作用は大腸炎を重くすることだ。この先は全く見えてこない。マヤの暦にも終わりがあるように、この「よげんの書」もここで終わる。ただ言えるのは今年の年末は去年の年末とは全く違った世界になるだろうということだ。
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