ずっとこの頃自炊に淫しているという状態で際限なく本を解体してはスキャナーにかけている。テレビを見るときも本を解体しているかスキャナーにかけている。考えてみるとこれではこれ以後人生の終わりまで家では自炊ばかりしていて本を自炊したものも含めてほとんど読まずに死んでいくことになりかねない。そこであえて意識的に時間を作り他のこともすることにした。それで今日の午後はブログの作成。
昔は図書館みたいな家を作って住むのが夢だった。でも退職して家を作ったが母親もいるのでそんなわけにはいかずタマホームに頼んだこともあり普通の家だ。大きくはなく奇抜でもないがユニークで洒落た外装で退職した下級公務員の家としては上出来と満足しているが将来は内装等で本棚を作る改装も考えた。当面は据え付けの本棚の代わりに天井まで天板を伸ばして固定するシーリーング方式の本棚を20本ぐらい組み立て幾つかの部屋や廊下に置いた。
でも今はほとんどの本棚を撤去することを夢見ている。つまり幾つかの図鑑などの他はすべて電子書籍化して物体としては存在しなくなるのだ。もちろん立派な装丁で内容も深くまた希少な本もある。市場に出せば高く売れるかも知れない。でも全然惜しくない。マルクス経済学者なら社会的総関係の結果としてもその本という商品に価値が人の意識をこえて客観的に存在しているだろう。でも僕にとっては僕と本の内容との関係でしか価値は存在しない。読まれないまま形をとどめて何十万円という値がつく本は僕にとっては無価値だが、電子化して読みやすくなって読むことの出来た本は価値が計り知れない。ウーム、オーストリア経済学的だな、陽明学的でもある。
さて毎年この時期には確定申告のことを書いている。主として自分のための備忘録だがひょっとしたら他の人にも参考になるかも知れないので毎年書いている。それで今年も書こう。
木曜日つまり2月14日に税務署に確定申告書を出しに行った。毎年言っているように還付申告は確定申告期間以前でも出せるので14日にした。実をいうと13日午前中に作成してその日の午後までに持っていくつもりだったのだが、インターネットの国税庁のホームページを利用しての作成がうまくいかない。ホームページの案内によりうまくいかないときの処置をして見ても変わりない。去年は問題なく出来たのにどうしたことだと思っていたらパソコンのインターネット画面の下の方にいつもでてくる四角い囲いのなかに「ntaの何とかをストップしているが『一回だけ許可する』とか『ずっと許可する』」と出ているではないか。去年富士通のテレビ機能つきデスクトップパソコンに変えたので去年の今頃にはなかったパソコン側の機能のせいだ。ntaは国税庁の英語の略語と思われるので早速『ずっと許可する』をクリックしたら正常に動いた。この富士通のパソコンはこの他にも立ち上げるときに「F-Launcher」なるものが出てくる。いずれも有益な機能があるのだろうが僕にとっては立ち上がりを遅くしているだけにしか思えない。え?「説明書を読めばいい」って。ところがそうしたことができないのが僕の性質。とにかく行動するという志があってあとは行動の中で学んでいくのだ。陽明学的でもありオーストリア経済学的でもあるな。
話は飛んだがともかくも予定の13日より1日遅れで確定申告を名古屋北税務署に持っていったが、アレ?と思うことがあった。税務署の垂れ幕には「確定申告は2月13日から3月15日」と書いてある。一ケ月が確定申告の期間だと思っていたので3月15日が期限なら始まりは2月16日となる。今年の2月16日は土曜日つまり休庁日なので次の開庁日の月曜日の18日か直前の開庁日の15日の金曜日になるはずなのに。なんで13日かと思っていた。ところが家に帰ってニュースを見ると確定申告18日からという。国税庁のホームページをみても18日からだ。名古屋国税局のホームページをみてもわからない。ひょっとしたら13日から確定申告の相談はするが書類を受け付けるのは18日以降で、相談で受け取ったものは18日まであづかりにして18日に受け取ったことにするのかな?
ともかく13日から始まっていたとしても確定申告の受け付け会場は名古屋北税務署ではなく別の会場だったので税務署は駐車場もすいていた。そして提出だけとして税務署の3階で受け付けてもらった。
さて昨年までと違う今年の僕の確定申告の特長は配当所得の申告方法を考えなくても結果として住民税は必ずかかってくるということである。去年までなら確定申告の配当所得の仕方で所得税の還付は多くなっても住民税が課税になり国民保険料も多くなって結局は損ということがあった。ところが今年の場合は24年中通して共済年金の支給があったため配当所得の有無にかかわらす住民税は課税になるのだ。共済年金は一昨年からだが一昨年は年の途中からなので所得としてはゼロだった。
それでも配当所得の源泉所得税や配当控除や住民税のそれらを細かく計算すれば最も有利な申告方法が出てくるかも知れないが、今年からはそんな面倒な計算はしないで所得を総申告することにした。それが僕の僕なりのリバタリアニズムなのだ。リバタリアンと思われる橘玲(たちばな・あきら)さんは「橘玲の世界は損得勘定」なんて言っている。また僕は源泉徴収制度に賛成だが多くのリバタリアンは反対みたいだ。とすると僕はリバタリアンでないのか?でも僕にすれば損得勘定に囚われすぎると自由じゃあなくなる気がする。金銭にも囚われない僕は仏教的リバタリアンと名乗った方がいいのか?それとも「野に咲く花」の教えの信奉者だからキリスト教的リバタリアンなのか?まあハッキリいえるのは陽明学徒にしてオーストリア経済学徒でありたいということだ。
それで総申告すると決めた僕は、共済年金と株式配当と投資信託配当の他に生命保険会社からの拠出型企業年金(雑所得)と生命保険の据え置き金の利息(雑所得)と生命保険の無事故給付金(一時所得)までのせた。
拠出型企業年金は昨年から月5万円ぐらいを3ケ月ごとにまとめてくれる。ただ支払った保険料が必要経費になるので所得になるのはそう多くない。
生命保険の据え置き金の利子というのは満期になった生命の据え置き金が60万円ぐらいあったがお金に困ったとき生命保険会社のカードを使ってコンビニにある自動支払機で引き出していた。もう無くなったが何とかなったのはいつもの通り。例えば5万円引き出すと後で生命保険から通知がきて5万円引き出したそのうち50円は据え置き金にたいする利息なので雑所得になると書いてあった。それが何回もあるが利息の合計は989円で千円に満たないがそれでも申告した。
生命保険の無事故給付金は2万5千円あったがこれも申告するにはしたが一時金なので控除額50万円以下なので所得としては0円。税務署の人は「正直な人」と思うか、それとも「無駄に仕事を増やしやがって」と思うかな。
ところで今年の特長はまた別の点でもある。24年の投資信託の配当所得が23年よりもかなり少ないことだ。毎月分配型だから口座に振り込まれる分配金は変わらない。いや源泉徴収税が引かれないことが多いから口座に入るお金はすこし多い。つまり24年は元金の取り崩しの特別分配金が多いから配当所得に当たらないものが多かったわけだ。これは総所得だけで無く他の面でも影響した。
母親は僕と同じ投資信託を持っている。だから昨年の10月ごろ共済組合から翌年の共済年金の扶養申告を求められた時扶養無しで申告した。所得が38万円以上あると被扶養者にできないからだ。もちろん投資信託は確定申告しなくてもよいし確定申告しなければ源泉徴収税で課税関係が終了するので所得が無いのと同じで被扶養者にできる。でもそうなると僕は扶養控除がつくが母親は還付されたかも知れない税金がもらえなくなる。とすると他の人の権利を侵害して自己の利益を図るというリバタリアンにとっては許し難い行為となる。
そんなわけで母親を被扶養者にできないものと思っていた。ところが投資信託は昨年24年では元本崩しの特別分配金(所得でないから非課税)が大多数で利益からの分配金はほんのわずかだった。これだと母親の投資信託に自動販売機手数料と国民年金(所得としては0円)を足しても38万円には満たない。かくして僕は母親の還付確定申告書と母親を同居老親という高い金額の被扶養者にした自分の還付確定申告書をつくり同時に税務署へ提出した。
ちなみに僕の持っている投資信託はブラジル・ボンド・オープンとニッセイアジア好配当株式ファンドだが昨年はひどい成績だった。とくにブラジル・ボンド・オープンは投資雑誌に名目の利回りと実質の利回りの差が大きいものの第一にあげられていた。毎月の分配金は10000口で120円だから1年で1440円。10000口を10000円で買った人は14.4%の利回りになる。それが表面の利回り。でも元本が減っているので本当の利回りはマイナスとのことだ。ブラジル・ボンド・オープンは基準価格が去年は8000円を下回ったこともある。でも12月ごろから上向いて今は9500円ぐらいになっている。では今現在僕は儲かっているのだろうか?それが分かりやすいようで分かりにくい、いや分かりにくいようで分かりやすいのかもしれない。証券会社は3ケ月毎に報告書をくれる。それには「取得コスト」と「ご参考価格」という多分現在の価格が書いてある。その差額に口数をかけたものが「ご参考損益」だが、「取得コスト」が毎回違っている。思うにこれは購入時の価格(と手数料)から受け取ってきた分配金を差し引いた金額になっているのではないか?以前の報告書では「取得コスト」が10000円を越していた。そうすることによってネットの評価損益が分かるのだろう。ちなみに1月に届いた報告書では12月28日現在で「取得コスト」は8842円で「ご参考価格」は8659円で10000口あたり183円の差がある。それに10,800,000口/10,000口をかけると-197,640円で報告書の「ご参考損益」と合致する。今日(1/15)の基準価格は9501円だからかなりの利益が出ている可能性がある。
もうひとつのアジア好配当株式ファンドは元々元本か少ないから毎月の分配金も9000円程度なのであてにしていなかったが今年1月の分配金がいつもの25倍だったのはこの前書いたね。
エ?アベノミクスのおかげだって?オイオイこれらの投資信託は海外の経済に左右されるものだぜ。昨年ギリシアやスペインの財政危機に端を発する欧州の経済危機はギリシア国債などをEU共同債に統合することでギリシアのデフォルトを回避したので落ち着いた。その結果EUに輸出していたアジア諸国の経済やアメリカ経済も安定したわけさ。そのため危機を避けて円に避難していたドルやユーロが元に回帰しだしたのさ。だから安部首相の出現だけが円安の原因ではない。これが吉か凶かはわからない。でもユーロ共同債だなんてねえ。リーマンショックのときリスクの高いサブプライムローンを優良なプライムローンと混ぜこぜにして証券化してリスクを判らなくしたのがいけなかったと言ってなかったっけ。教訓と言うのは必要な時にはいつも忘れられるものだね。
ところで今出ているVoiceの3月号のインタビュー記事で投資家のジム・ロジャーズが「日本は金融緩和をただちに止めよ」と言っているね。僕は「金融緩和行け行け」の方だけど認識は同じだ。でもそうした一般論とは別に投資家として日本株を買うそうだ。金融緩和するといつも株価は上がるからだそうだ。それでいつ売るかに興味があるな。
でも日本株を買うのもロジャーズと奇しくも一緒だ。実は2週間ぐらい前に東京海上日動フィナンシャル生命保険から変額個人年金保険が目標の積立金額に達したと連絡がきた。200万円の預けた金額が運用で10%アップの220万円になったのだ。一括で受け取るか2014年1月から5年間の年金で受け取るか聞いてきた。悪性インフレを予想している僕は1年先からの年金なんてトンデモないとすぐ受け取ることにした。
この変額個人年金保険はグッドニュースⅡと言うのだけど、時々報告をくれるが一時は200万円を割り込んだが年末からアレヨアレヨとあがり220万円に達した。これは4年前ぐらいに第三銀行での国債が満期になった時に行員のひとが我が家にきて勧めていったものだ。僕が好んで国債を買っていたのではない。むかし給料の中から母親に渡していた金を母親が地域周りの第三銀行行員に僕の名前で積立預金していたのが満期ごとに形を変えて国債になっていたのだ。母親も自分名義の国債を持っていて再び国債を希望したが高齢で名前が書けないからダメで(本人がいるのにね)定期預金にした。僕は他に持っていっては第三銀行に悪いと思い勧められるままに変額個人年金保険にしたのだ。今は銀行が他社の金融商品も扱のだね。
それで振り込まれた金で買った株がキヤノン500株と花王100株。キヤノンはすでに1500株持っているのでこれで2000株になる。花王は去年の2ケ月ごとの共済年金と3ケ月ごとの企業年金が重なったときに100株買っていた。そのあとお金が足らなくなりそうで苦労したけどね。今回のものと合わせると200株だ。キヤノンは配当がいいが分散投資した方が賢明と思い花王を買い始めた。今回も花王をもっと増やそうと思ったが計算するとこの組み合わせが手持ち金に合致した。
キヤノンも花王もなぜかバブル時から憧れの株であった。むかし小沢一郎氏が自民党の幹事長だったとき「キヤノンなんて政治献金もしないで偉そうなことを言う」と非難したことがあった。僕は「政治と軍事に関わる企業は凶だ。そうするとキヤノンはよい会社だ」と早速買ったのだ。その後、御手洗氏が経団連会長のとき経団連の政治献金を解禁にしてキヤノンは外国人株主が過半数なので政治献金はできないので子会社に政治献金させたときに素早く売って、御手洗氏が経団連会長を辞めたとき買い戻せばもっと大株主になっていたかなと思う。
ちなみに前回の書き込みで「お金は余分にないとやや不安」と嘆いていたのに、金が入るとすぐ株を買ったのは、僕には流動性選好ではなくて流動性選嫌があるみたいだ。流動性選好というのは手元にすぐ使える現金を置きたがる傾向。でも僕は手元にお金があるとナンヤカンヤですぐなくなってしまうので持っていたくない。それより将来末長く配当をくれる株を持った方が良い気がするのだ。
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