セレンディピティ日記

読んでいる本、見たドラマなどからちょっと脱線して思いついたことを記録します。

金庸原作「連城訣」のDVD

2006-08-07 21:51:06 | 文化
もう1週間ぐらい経つけどアマゾンドットコムで予約していた金庸原作の「連城訣」のDVDが届いたので連日見ていた。金庸とは香港の小説家で武侠小説といわれる江湖つまり民間渡世の武術の達人が主人公の中国の時代小説の大家。存命だがもう20年以上前に書くことをやめている。僕はそのファンで、日本で翻訳出版されているものはすべて読んだ。40冊以上になるはず。DVDも原作に忠実なテレビシリーズをDVD化した「笑傲江湖」「射英雄伝」「天龍八部」も持っているし、その他金庸小説を原作としたDVDやビデオもいくつか手に入れて見た。
しかし、この「連城訣」の主人公の狄雲はひどい目にあわされたものだ。金庸の小説には同じく罠にかかってひどい試練にさらされる主人公が何人もいる。「笑傲江湖」の令狐冲は師父から破門され愛する妹弟子は他の男を愛しはじめた。「天龍八部」の喬峯は江湖の武術会の最高の名士の地位から敵国人の子で武術の師と養親を殺したという濡れ衣で江湖中から命をねらわれた。でも令狐冲は少林寺や武当派という名流の長老からは評価されている上に五山派の中の恒山派という尼さんの武術集団のトップに迎えられ、地位としては師父と同格になり、愛する人もできた。喬峯は遼国で王と友人になり高官になった。ようするに捨てる神あれば拾う神あり。しかし狄雲は無実の罪での牢にいれられて肩の骨に穴をあけられてからだの自由を奪われる。牢を抜け出したあとも、邪悪なチベット僧と間違えられ足の骨を折られてしまう。もちろん最後は悪人を倒すのだが。


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