セレンディピティ日記

読んでいる本、見たドラマなどからちょっと脱線して思いついたことを記録します。

高速逆進する巨大惑星

2009-11-05 18:33:36 | 文化
新聞などのニュースで「おや?」と思うことがある。きっと素人の僕には知らない合理的な理由があって専門家や事情通には納得しやすいことなのだろう。

その一つがいま夕刊で読んだばかりの国立天文台が発表した「恒星の自転に逆行する惑星」の記事だ。地球から約1000光年離れた惑星で、恒星の自転と逆方向に恒星の周りを公転している惑星が見つかったそうだ。わが太陽系では地球も含めてすべての惑星が太陽の自転と同じ方向に公転しているから、ニュースになるの。しかし僕が「おや?」と思ったのは「約2.2日で1周している」との記述だ。この惑星は木星の約1.4倍の大きさ。恒星は太陽の約1.8倍の直径があるそうだ。する普通に(すなわち素人的に)考えて、かなりの直径と円周の軌道を走っていると思われる。だって質量が大きいもの同士は近づきすぎると重力で引きつけられて衝突するのではないかと思うのだけど。ところがなんと「約2.2日で1周している」というではないか。ちなみにわが太陽系の木星は太陽の周りを11.86155年で回っている。2.2日とはものすごく速く回っているのではないか。ひょっとしたら光速に近くなるのではないのかと思う。ただ逆に2.2日という速い速度というのは強い遠心力があるので、ずっと小さい半径つまり恒星との距離でも重力に対抗できるエネルギーがあるということで、公転軌道もずっと小さい可能性もある。

まったくの天文学も物理学も素人(とはゆうものの玄人の学問分野があるわけではないが)の素朴な感想だ。ただ「王様は裸」と真実をいったのは子供という例もあるから素人の言うことがあっていることもある。むかし「神の手」を持つというアマチュア考古学者が次々と古い年代の遺跡を発見していったということがあった。僕はその時、「次々とより古い年代が発見されるが違う場所だ。同じ場所なら深く掘り進むからより古い地層でと理解できる。しかし違う場所で一直線により古い時代の未発見されるのは不自然だ」と思った。その後それらの発掘はインチキだと判明して考古学上の一大スキャンダルとなった。まあそんなわけで素人の感覚こそ正しいこともある。