『ケアとジェンダーの比較福祉社会学』年内発刊切望中!!『東アジアの高齢者ケア:韓国・台湾のチャレンジ』絶賛販売中!
大学教授キョトンC日々アラカルト便り!!
スウェーデンの病院。。。
昨日、スウェーデン第2の都市、ヨーテボリの病院が新聞記事になっていると、いつもお世話になっているひげ親父様からコメントがあった。
老人ホームや病院が記事になる時には、めでたい記事ではない。
問題提起の記事である。
その記事には、ベッドが満床になったため、看護師を呼び出すための機器が不足し、入院患者に呼び出し用の<鈴>が渡されていると。
私が留学していた1998年当時も、ストックホルムのある病院の廊下に、移動用のベッドに高齢患者が何人も放置?されている写真が掲載された。
スウェーデンでは病院の医師も看護師も数が減少している。あるいは、減らされている。
介護と同様、医療においても、施設(病院)の方が、コストが高くなるので、在宅にシフトしている(シフトさせている)のであろうか。
病院は、県が運営しているので、県の財政的理由から、遊休ベッドをつくるわけにいかず、キャパ一杯に、入院を促しているのであろう。
入院患者の数が昔と変わらず、病院ごとの医療スタッフの数が減らされているとするならば、<不幸な状態>が発生するし、マスコミがそれを記事にすることもあるかと思う。
小生が不可解に思っていることは、スウェーデンでは赤ちゃんが数多くデビューするし、人口増加社会だし、80歳以上の高齢者も益々増加する。
病院の数も、医師、看護師、リハビリテーション専門職の数も減らすべきではないのに、減らす方向に向かっている。
日本のように、過疎地の医療過疎、過密地の医療過密も社会問題だが、最適水準を超えて、医療専門職減らしをすることも社会問題である。
まあ、最適水準の設定が難しいとは思うが、少なくともスウェーデンの一般新聞が、記事にするような段階では、最適水準と言えないであろう。
スウェーデンの高齢者福祉(+医療)を<コキオロス>サイトがある。スウェーデン在住(30年以上)の男性前期高齢者が、10年以上やっている人気サイトである。
<ストックホルムのホームページ>というサイト。
20万以上のカウントであったと記憶している。
そのサイトを確認してみたが、ヨ―テボリの記事については、触れられていない。
そのうち、アップされるかもしれないので、しばらく様子を見てみよう。