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小倉。

博多方には、数年前に良く行っていた。

数年前までは、韓国に出張するのに、博多まで新幹線でわざわざ移動し、韓国釜山まで、高速船ビートル2世号に乗っていた。

しかし前の晩に1泊するだけなので、あまり博多の繁華街を歩いた覚えはないが。

 

今回ひょっとすると初めて<小倉>に降りたのかもしれない。

小倉下車の目的は、<小倉リハビリテーション病院>を訪問するためであり、また特別養護老人ホーム<もみじ苑>を訪問するためでもあった。

<小倉リハビリテーション病院>は、韓国の昌原市のヒヨン医療福祉財団のヒヨン病院におじゃました時に、その理事長である金様から教えていただいた。

小倉からJRで2駅。あとはタクシー。方向音痴の小生にとって、初めての場所はタクシーに限る。

副事務長から、現場を見せていただきながら病院の概要を、うかがった。

聞いていた通り、病院らしくない。

リハビリテーション専門なので、数か月後には患者さんには自宅復帰してもらう。自宅復帰の前に、まず外泊をしてもらい、復帰が可能かどうかの確認をする。

医者、看護師、リハビリテーション専門職員から見れば、病棟は一目で全てが分かった方が良く<できるだけ可視化されることが望まれる>。

しかし、患者さんからすれば、例え数か月と言えども、そこは<生活の場>である。

4人で一部屋の相部屋であるが、トイレはど真ん中に作られ、洗面台は2か所に用意される。

準個室機能が確保されている。

コンクリートの打ちっぱなしは他の分野では珍しくないが、病室のポストモダンは珍しいのでは。

一通り案内していただいた後、部屋に戻ると、院長先生が持っておられた。

ヒヨン病院に院長先生の写真が掲げてあり、それはそれは威厳のある雰囲気。

目の前にいらっしゃる院長先生、やはり威厳があり、オーラがある。

 

でも実際は、すこぶる優しくお話しなさる院長先生であった。

<リハビリテーション病院の生活化>が何故必要なのか、

リハビリテーションスペースにも要所要所に目隠しの機能を持つ仕掛けがしてあるのか、

何故霊安室が重要であるのかなど長時間にわたり、私のために熱心にお話しされた。

 

長い時間をかけて、小倉まで来た甲斐があった!

とても充実した1日目であった。

 

 

 

 

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