salt&pepper days 

ともすれば、子どもとの時間に埋もれそうな日々。でもやりたいことは他にもいっぱい。刺激を求めて悪あがき中。

言葉は刃、そして愛情

2010-12-23 01:42:47 | 出来事
ずいぶん更新が滞ってしまいました。

ここ3ヶ月ほど、仕事で打ちのめされ
心身ともに落ちてたり
家でもバタバタすることがあり
何度か更新しようとしたんだけど
思いっきりひとりよがりな内容になってしまったので
そういうのはすべてボツ。

やっとふつうに書けるかなあ。

と思ったら、もう年末じゃん。


ここ数ヶ月のこと、
言葉で仕事してるくせに
その言葉で、ずいぶん失敗してしまった。


そこから得た教訓を、今年のまとめとして。


作詞の仕事でお世話になっていた事務所との
専属契約をやめて
新しい環境で書くぞ、と思っていた際、
これからどうするか、迷っていたときに
アドバイスいただいていた作家さんとトラブル。

ずいぶん怒らせてしまったようで
これでもか、というほど全否定されて
ここ最近ないくらい、落ちました。

そして教訓。

「世の中には乗っていい挑発と、乗ってはいけない挑発がある」


私の言葉が足りないと
「作詞をする人が、ちゃんと伝えられないのはおかしい」といわれ
あれこれ誤解を解こうと説明すればするほどこじれ
「あなたは業界で確固たる地位のある人間(本人談)に
ものを言っているんだよ」
と、口を封じられる。
そんなだから、ダメなんだと
あれやこれや、前のことまで持ち出して
ヒステリックに人格全否定。
愛のムチ、だと思っていたら
マジな攻撃だった、と
もっと早く気づけ、自分。

私の距離の取り方もまずかったし
相手の言うことを素直に受け入れない
失礼な態度があったのは認めます。
その点は、謝りました。


あれこれ言われても、食らえついていくくらいの
打たれ強さが仕事する上で必要だと
常日頃思っていたけれど
冷静になれば、相手の言葉にカッとなって
他人に理解してもらう必要ないことまで
説明してわかってもらおうとしてしまった。

相手はべつに、挑発するつもりではなかっただろうけれど
私が勝手に乗っかってしまった。


乗っていい挑発も、あると思うんです。

その程度言われてつぶれるくらいじゃ
ダメだよね、っていう本気度を試される類のもの。

でも今回は、そこを見極められなかった。

ずいぶん落ちて、自分を責めて
でも卑屈になるほど、自分は間違ったことを
言っていない、とも思ったり
(こういうのが、相手にしてみればカンに触るんですね)
もう詞を書くのも離れたい、くらい思ったけれど
最終的に浮上するきっかけは、詞を書いたこと。

専属契約は結ばないと伝えたけれど
前の事務所がコンペに声をかけてくれた。
3曲中、1曲採用。
世の中に広く流れる曲ではないけれど
音源を聞いて、「この曲に詞を書きたい」と思った。

職業に貴賎なし、というように
真剣に作っている作品にも、貴賎はないと
今回の一連の騒動(?)で思った。
メジャーな作品をある程度書いていないと
プロとは認めないと、散々いわれたけれど
そうなんだろうか。
メジャーかどうかという点は
作品の優劣に関係ない、そんな単純じゃないと
いまの音楽業界を見て思う。

しょせんその程度のレベル、
その程度の気持ちでやってる、と思われても
それは他人の思うこと。
私はどんなマイナーな作品のコンペでも
手は抜いてこなかった。

誰かの言葉にイラついて、あおられて
浮き足立ってしまう、というのは
もうやめたい。

そして、いろいろ言われたからといって
相手のことを悪く言うのもやめたい。

嫌っても、何かいいことあるとは思えない。
とらわれ続けて、苦しいだけ。

言葉で仕事をしてきたし
これからもしていくつもりだからこそ。

編集者一年生のときに、大先輩から言われたこと。

「言葉は人を傷つける刃にもなる」


そして、人生の大先輩から言われたこと。

「言葉は、愛情だよ」


・・・まだまだ未熟です。

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