皇位継承問題について考えると憂鬱になるのでなるべく避けていたのだが、事ここに至っては逃げているわけにもいかない気がする。
女性天皇容認の方向強まる 皇位継承順位に2案
私は世間では少数派の男系維持論者である。
神話と伝説によれば2665年、歴史的にも千数百年のあいだ続いてきた男系による「万世一系」の物語をいま生きている人間の都合で断ち切ることを不遜だと思う。別に「男」系だから価値があるというのではなく、もし皇室の血統が女系であれば「女系を守れ」と主張しているだろう。太古より一筋に続く血統が皇室に尊厳を与え、尊厳ある皇室こそが日本の歴史を貫く芯である。
私はリベラルを自称しているが、こと皇室問題に限ればガチガチの保守派だ。「男女平等」だの「国民の理解」だのしゃらくさい限りであって、皇室は超然として古来の伝統を守り続けていただきたいと願っている。
とはいえ、現代の民主主義・大衆社会では私の願うような形での皇室の存続は難しそうだ。おそらく国民の9割がたは男系と女系の区別も知らず、「愛子さまが天皇になればいいじゃない」と気軽に考えている。保守派が「正しい」皇室観を急速に広めるのは困難だろう。大衆は半径5メートルの日常性にどっぷりと漬かり、神武天皇以来の皇統とか天壌無窮の神勅といった浮世離れした概念にロマンを感じるのは私のような変わり者くらい。これも美智子さま御成婚以来の「皇室の世俗化・タレント化」の避けがたい帰結というべきか。私は天皇皇后両陛下のお人柄を敬愛するが、それとは別に「平民を皇室に入れる危険性」を説いた当時の保守派の意見にも一理あったと思わざるを得ない。
私にとっては2600年のあいだ男系により続いてきた「皇統」こそが崇敬の対象であって、現在生きておられる皇族の方々のお人柄や国民の人気といったものは極論すればどうでも良いことである。仮に天皇陛下や皇族のお人柄がすぐれず国民から人気がなかったとしても、皇統さえ未来の日本に引き継げればきっと大丈夫だという確信がある。しかし、国民のほとんどは皇統を意識せず現在の皇室のかたがたのことしか考えていないらしい。
悠久の伝統を考えるとき思い出すことがある。
延暦寺には最澄の開山以来いちども絶やされたことのない「不滅の法灯」が存在する。
実はこの法灯、信長の焼き討ちのさい一度消えてしまったのだが、山形の立石寺に分灯されていた法灯を分けることにより再び「最澄のともした灯」を復活させている。これこそが伝統を守る文化であり古人の知恵というものだ。
「現在の皇族に男子がいなくなったから、2600年の歴史を切り捨てて女系を容認する」という「皇室典範に関する有識者会議」の考えかたは、途絶えた法灯をそこらへんの火打石を使って付けるようなものだ。そんなことをすれば「開山以来受け継がれた法灯」という神秘性を失いほとんど無価値になる。皇統の灯りは旧皇族という分灯を種にして古代から未来に続く火をともし続けるべきである。
「思うて学ばざれば則ち殆し」の記事が私の考え方とほとんど同じで非常に共感させられた。皇位継承問題に関心をお持ちの方も、そうでない方もぜひお読みください。
●女系天皇に反対します
●おまえらホントに有識者か?
●女系天皇反対に、心強い動き
●天皇の正統性
女性天皇容認の方向強まる 皇位継承順位に2案
政府の「皇室典範に関する有識者会議」(座長・吉川弘之元東大学長)の第12回会合が29日午後、首相官邸で開かれ、現行の「男系男子」維持のため、旧皇族の復帰や養子によって継承資格者を拡大する方法は制度上、問題があることを確認した。これにより11月をめどにまとめる最終報告で女性天皇や女系天皇が容認される方向が強まった。
私は世間では少数派の男系維持論者である。
神話と伝説によれば2665年、歴史的にも千数百年のあいだ続いてきた男系による「万世一系」の物語をいま生きている人間の都合で断ち切ることを不遜だと思う。別に「男」系だから価値があるというのではなく、もし皇室の血統が女系であれば「女系を守れ」と主張しているだろう。太古より一筋に続く血統が皇室に尊厳を与え、尊厳ある皇室こそが日本の歴史を貫く芯である。
私はリベラルを自称しているが、こと皇室問題に限ればガチガチの保守派だ。「男女平等」だの「国民の理解」だのしゃらくさい限りであって、皇室は超然として古来の伝統を守り続けていただきたいと願っている。
とはいえ、現代の民主主義・大衆社会では私の願うような形での皇室の存続は難しそうだ。おそらく国民の9割がたは男系と女系の区別も知らず、「愛子さまが天皇になればいいじゃない」と気軽に考えている。保守派が「正しい」皇室観を急速に広めるのは困難だろう。大衆は半径5メートルの日常性にどっぷりと漬かり、神武天皇以来の皇統とか天壌無窮の神勅といった浮世離れした概念にロマンを感じるのは私のような変わり者くらい。これも美智子さま御成婚以来の「皇室の世俗化・タレント化」の避けがたい帰結というべきか。私は天皇皇后両陛下のお人柄を敬愛するが、それとは別に「平民を皇室に入れる危険性」を説いた当時の保守派の意見にも一理あったと思わざるを得ない。
私にとっては2600年のあいだ男系により続いてきた「皇統」こそが崇敬の対象であって、現在生きておられる皇族の方々のお人柄や国民の人気といったものは極論すればどうでも良いことである。仮に天皇陛下や皇族のお人柄がすぐれず国民から人気がなかったとしても、皇統さえ未来の日本に引き継げればきっと大丈夫だという確信がある。しかし、国民のほとんどは皇統を意識せず現在の皇室のかたがたのことしか考えていないらしい。
悠久の伝統を考えるとき思い出すことがある。
延暦寺には最澄の開山以来いちども絶やされたことのない「不滅の法灯」が存在する。
実はこの法灯、信長の焼き討ちのさい一度消えてしまったのだが、山形の立石寺に分灯されていた法灯を分けることにより再び「最澄のともした灯」を復活させている。これこそが伝統を守る文化であり古人の知恵というものだ。
「現在の皇族に男子がいなくなったから、2600年の歴史を切り捨てて女系を容認する」という「皇室典範に関する有識者会議」の考えかたは、途絶えた法灯をそこらへんの火打石を使って付けるようなものだ。そんなことをすれば「開山以来受け継がれた法灯」という神秘性を失いほとんど無価値になる。皇統の灯りは旧皇族という分灯を種にして古代から未来に続く火をともし続けるべきである。
「思うて学ばざれば則ち殆し」の記事が私の考え方とほとんど同じで非常に共感させられた。皇位継承問題に関心をお持ちの方も、そうでない方もぜひお読みください。
●女系天皇に反対します
●おまえらホントに有識者か?
●女系天皇反対に、心強い動き
●天皇の正統性
戦争する為の物語だよ。
100歳以上生きた天皇が何人いるか調べたら判るよ。
宮内庁が必死で、古墳を管理している理由を考えても
判るのが普通だよな。
まぁ、文系のアホどもは、教科書が真実かどうか疑う知能も無いのが悲しい・・・・
それにしても、このような経歴を調べもせずに極左だとかいう「ガセネタ」を流す愚かな人がいたとして、それを簡単に真に受けて恥ずかしげもなくネット上に流す人達の顔がみたい。極右サンということでしょうかね。
しかし歴史的に千数百年の伝統があり、それを現在まで継承してきたことを知った今、現代人が現代の常識に合わせて変えるのは反対です。
そもそも有識者であれ政治家であれ、触れることのできないレベルの問題だと思います。
ただ、今のままでは将来必ず現実を突きつけられるわけで、なんらかの対策はしなければならない。一番自然でいいのは愛子様に弟ができることなんですけど
ね。
思うに、万世一系を保持するために一番の敵は、断片的にしか物をみようとしない大多数の国民かもしれないですね。劇場形政治、ホリエモン選挙出馬、応援、自民大勝、逮捕、etcここまでは現社会で起きていることなのでしょうがない感じがしますが、この事案についてはしょうがないでは済まされないことだと強く感じます。
大部分の国民にそれを知ってもらうのはおそらく無理でしょう。であれば現実路線として、会議のメンバーを一部変える又は増やすか、政治家(議連)のみなさんに頑張ってもらうしかないんでしょうね。
方にも手紙を出しました。けしからんことに旧皇族(私にとっては
皇族方です)の排除をたくらむ輩がいますね。
許せないです。
女性相続にしてしまったときの婿殿にくらべればはるかに
由緒ある方々ですよね。
しかも、建前上は「民間人」であっても、皇室とは親戚づきあい
をされていますし、墓地も一緒ですし、ロボットおじさんは
なんと頓珍漢なことを考えるものだなと思います。
そもそも賀陽宮殿下にあっては、外務省の要職についておられまして、
皇太子殿下のお相手を決定する際に小和田家がOKなのに、
賀陽宮家が外に置かれるということになってしまうと、とても
おかしなことになるんじゃないでしょうかね?
ちょっと、いやみたらしく書いてしまいましたが、私は本当に
天皇家の安泰を願うものです。
またここに参ります。
ご丁寧にもトラックバックにて、お教えくださりありがとうございました
貴エントリ拝読させていただきました
手放しで共感するところです
お礼方々ご挨拶まで
てっく拝
何にせよ、有識者さんたちの言うとおりにしたら、こうなるわけで。
http://sylphys.ddo.jp/upld2nd/news/img-box/img20051028230808.jpg
岩男壽美子 武蔵工業大学教授
・男女共同参画運動に関わっていた人間.ジェンダーフリー論者
緒方貞子
・今問題になっている「人権擁護法案」を熱心に推進
・国連人権委員会日本政府代表として人権擁護法案を日本に持ち込んだ張本人の一人
・町村外相が分担金削減を申し入れた問題に対して中国やロシアを代弁をした
奥田碩 日本経済団体連合会会長
・靖国問題その他で常に中国の意向に添った発言をすることで有名
笹山晴生 東京大学名誉教授
・建国記念日に反対を唱えている日本歴史学協会に所属・超左翼の歴史家
古川貞二郎 前内閣官房副長官
・副官房長時代、北朝鮮との裏交渉段階で安倍晋三官房副長官(当時)を蚊帳の外に置くことに荷担
園部逸夫 元最高裁判所判事
・強烈な政教分離の主張者!(玉串判決に関わる)
吉川弘之 産業技術総合研究所理事長、元東京大学総長
・皇室無視発言「どうってことない」
ご意見に大変共鳴したので、拙ブログで紹介させていただきました。
私は「旧皇族復帰」論者ですが・・
ところで間違えて、別の記事にもトラバしたことをお詫びいたします。他意はないのでお許しください。
実現性はないですが、憲法から天皇条項をはずすのが一番いいと思います。そうすれば『仮に旧皇族復帰が実現しても、すぐに天皇位に就くというのは国民感情が受け入れない』なんて事は無視できます。古から、国民全体が皇室を崇敬し皇統を理解していたことはないのですから。象徴天皇は虚構です。真に天皇制を支持する人々で守り続ければよいと考えます・・・こういう実現性の無い主張こそ虚構ですが。
>rabbitfootさん
メディアは皇室の芸能人化を推進してますから、興味本位の追っかけは止めないでしょうね。
>白い月の鏡さん
正直言って私は半分諦めかけてます。
奇跡が起きるのを願ってはおりますが。
>臣民さん
私には皇位の女系による相続を積極的に推進する人は単なる「皇室ご一家ファン」であって、歴史的存在としての皇室・皇統をないがしろにしているように思えてなりません。
極端な話をすれば、現在の皇室ご一家は太古から未来へ受け継がれる皇統を一時的に預かっているにすぎません。現在の都合で万世一系の遺産を捨てるのは未来への裏切りです。
といっても、まだ決定じゃないんですよね。政府には一層がんばってもらって、変な勢力の妨害に負けずに女系天皇誕生への道を着実に開いてほしいです。
大相撲の土俵は女人禁制というのは男女差別うんぬんでは無いのも同様でしょう。
でも、この説得性を理解できない程度に今の日本の民度は引くのかも? と思うと、ちょっと、、、いやかなり悲しい。
「補助的な公務をなさる一皇族」として、早めに世のプレッシャーを軽減して差し上げるべきかと。
万世一系の伝統あっての皇室ですから、男系が途絶えたらそれは別のものですね。
もし数十年先に女系の方が即位されるなら、そのときは新しく「日本国王」とか「終身大統領」と名乗っていただきたいです。
根源的な理屈で言えば、天皇家男子と物部系女子の間の男子が皇統を継ぐという形が理想なのでしょうが、8世紀以降途絶えた古代日本の姿を蘇らせることなどできませんので、少なくとも8世紀以降の天智系皇族においては連綿と続いているであろう男系相続だけは最後の砦として維持していくべきだと思います。
仮に旧皇族復帰が実現しても、すぐに天皇位に就くというのは国民感情が受け入れないと思われます。養子・あるいは内親王の婿として次代の天皇の父親になるのではないでしょうか。
改正が検討される事でしょうなあ。但し、その
理由を国民に充分説明しなければならない。
天皇象徴制が定着して久しいですのでこの点で
国民は枝葉末節な問題と見られる恐れがあります。
どうも私にも持統天皇のイメージがちらついてなりません。
「万世一系」と聞くと私は「すごいなー、神話と現代が一直線でつながってる」とうれしくなるんですが、「古臭い」「国家神道の亡霊」といったネガティブな印象を受ける人のほうが多いようで残念です。
>佐倉純さん
そうなんです、男系維持は理屈よりも直感とか情念の世界なので、考えの異なる人を説得するのは難しいですね。
困ったことにこれは理屈じゃなかったりしますね。
ここです。
http://homepage1.nifty.com/saran/nihonkuni.htm#tenno
一応「名前」にもURLを貼っておきます。
天皇制については、私も「万世一系」を守ることを第一義として考えるべきと思います。
女系では、まったく別物になってしまいます。
理由は長くなるので、よろしかったら以下をご覧いただけましたら幸いです。
http://homepage1.nifty.com/saran/nihonkuni.htm#tenno