半年ほど前に当ブログで取り上げた「アインシュタインの予言」について朝日新聞が記事にしていた。
asahi.com:ネットで流行「アインシュタインの予言」、人違い?
朝日の記事内容は中澤英雄教授が萬晩報に寄稿した文章を要約したものだ。
アルベルト・アインシュタインと日本
アインシュタインと日本 Part 2
アインシュタインと日本 Part 3
「アインシュタインの予言」をGoogleで検索すると約 525 件のヒットがある。「広まっている」というには物足りない数だが、当ブログの記事が検索リストの三番目に並んでいるのはちょっとうれしい。
「アインシュタインの予言」が誰が書いたものなのか、それはわからない。
贋物である可能性は高そうだが、たとえアインシュタイン本人が書いた(言った)ことであっても、私は「アインシュタインの予言」と呼ばれる国粋主義そのものの文章が嫌いなことには変わりない。「尊い国」とか「世界の盟主」なんて大げさで空虚な褒め言葉は悪い冗談としか思えない。
朝日の記事、そして中澤教授の文章を読んだ人が「アインシュタインの予言」に疑問を持ち「そもそもこの文章の内容はどうなんだろう」「これって隣の国の人たちがやっている『ウリナラマンセー』と同じじゃないか」と考えてくれることを望む。
asahi.com:ネットで流行「アインシュタインの予言」、人違い?
アインシュタイン博士が日本をべた褒めしたとされる「アインシュタインの予言」という文章が、ネットや一部の書籍で広まっている。だが実は、博士とはなんの関係もない言葉が孫引きで広まっただけだと、東京大学の中澤英雄教授(ドイツ文学)が主張している。調査でたどり着いたのは、シュタインという法学者の言葉とされていた文章だった。
「神に感謝する。我々に日本という尊い国をつくっておいてくれたことを」といったくだりがあるこの文章は、多少の相違はあるものの、1950年代から軍人や宗教家の書籍で紹介され始め、最近は日本文化を誇る「ちょっといい言葉」としてネットで引用されることも多くなった。
だが出典が常にあいまいで、内容も博士の思想とは相いれないのではと疑問を持った中澤教授が、この言葉のルーツを追ってみた。その結果、アインシュタインの言葉として引用されている例として一番古いのは、56年の書籍であることがわかった。
さらに戦前にさかのぼると、文意がよく似た文章が28(昭和3)年の『日本とは如何なる国ぞ』という本のなかに記されているのが確認できた。著者は、戦時中の日本の国体思想に大きな影響を与え、「八紘一宇」という言葉の提案者である宗教家の田中智学だった。
ただし、この本では予言を語った人物はローレンツ・フォン・シュタインという明治憲法成立にも大きな影響を与えたドイツ人の法学教授だとされていた。
中澤教授は、田中智学がこの言葉を知るもととなったシュタインの講義録などにも当たってみたが、該当する文章を見つけることはできなかったという。
結局、起源はシュタインの言葉でもなく、田中智学が自らの思想をシュタインに寄せて語った文章の可能性が高いと中澤教授は見る。それが孫引きを繰り返されているうちに、どこかで「アイン」がついて、アインシュタインの予言だということにされてしまったらしい。
中澤教授は「海外からみたらアインシュタインをかたってまで自国の自慢をしたいのかと、逆に日本への冷笑にもつながりかねない事態」と心配し、安易な孫引きにくぎを刺している。
朝日の記事内容は中澤英雄教授が萬晩報に寄稿した文章を要約したものだ。
アルベルト・アインシュタインと日本
アインシュタインと日本 Part 2
アインシュタインと日本 Part 3
「アインシュタインの予言」をGoogleで検索すると約 525 件のヒットがある。「広まっている」というには物足りない数だが、当ブログの記事が検索リストの三番目に並んでいるのはちょっとうれしい。
「アインシュタインの予言」が誰が書いたものなのか、それはわからない。
贋物である可能性は高そうだが、たとえアインシュタイン本人が書いた(言った)ことであっても、私は「アインシュタインの予言」と呼ばれる国粋主義そのものの文章が嫌いなことには変わりない。「尊い国」とか「世界の盟主」なんて大げさで空虚な褒め言葉は悪い冗談としか思えない。
朝日の記事、そして中澤教授の文章を読んだ人が「アインシュタインの予言」に疑問を持ち「そもそもこの文章の内容はどうなんだろう」「これって隣の国の人たちがやっている『ウリナラマンセー』と同じじゃないか」と考えてくれることを望む。
そうした精神的に結構ヘトヘトな人の琴線をツンツンするものとして、この「アインシュタインの予言」はよくできていると思いますし、単純な私などは初見が玄倉川さんのエントリでなかったら、舞い上がって2chにコピペ貼りまくってたかもしれません。
示されたグーグル先生の検索結果をざっと見てみると「アインシュタインの予言」は、一般相対性理論で示された様々な法則が後日検証・確認されたという文脈で使われているか、「ありゃアインシュタインが言ったわけじゃないらしいですぜ」という形で使われている場合がほとんどで、国威発揚ツールとしてはあまりうまく機能していないようですね。
みんな結構冷静だなあ…。
もしこの言葉が「アインシュタイン」ではなく「シュタイン博士」の言葉だとしたら、あるいは田中智学の考えたことだとしたら、自分のブログに喜んで引用する人はずっと少なかったでしょう。なんだか権威主義の臭いを感じます。かっこ悪いです。
私が何かの文章を引用するときは「著名人が言った」というブランド価値よりも内容で選びたいと思います。
という印象を受けました。誰かと思ったら、
政党(兼・国家主義右翼団体)『立憲養正會』
を結党した初代総裁の人ですよね?(ちなみに、
同党はいまだに存続しているそうですよ)
権威主義もそうですが、記事にもあるとおり
国粋主義としての視点も確実にあると思います。
なんだか都合の良いこじつけに見えて、
私も実は苦手なんですよね…予言に関しても、
初期から疑ってしまいましたしね(苦笑)。
この記事の真偽がどちらにせよ,気持を緩めることはできませんね.
言葉を一生懸命否定するよう
某国立大学教授に大金を積んで否定工作させたのは
ユダヤ国際金融資本家、ロックフェラー
ロックフェラー財閥の方々ですよ。