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玄倉川の岸辺

悪行に報いがあるとは限りませんが、愚行の報いから逃れるのは難しいようです

根津医師による「代理出産」アンケート

2007年09月14日 | 代理出産問題
いわゆる「代理出産」(私は寄生出産と呼びたい)の問題について批判を続けておられるblueskyblueさんからコメントを頂いた。せっかくなので記事として返信させていただくことにする。

玄倉川の岸辺 代理出産=「寄生出産」 コメント欄
根津医師から届いたとんでもない代理出産アンケート (blueskyblue) 2007-09-14 10:49:20

根津医師から、代理出産に関するとんでもない内容のアンケートが届きました。
詳細は拙ブログに全文を掲載しましたが、これでもなお代理出産したいという人間がいるとしたら異常と言う他ありません。
補償は考えているが、具体的には何も補償策を出さず、代理出産する側が脳内で補完しろということでした。
爺婆が死んでたり、代理出産に家族も文句を言わず、経済的にも豊かであり、出産にまつわるトラブルを家族はサポートしてくれて、挙げ句代理出産して死んだら家族は納得する。
こんな前提なのですが、もはや狂っているとしか思えませんでした。困難な出産を経験した母親として言わせてもらえば、女性を産む機械扱いしているのはまさに代理出産をさせる子宮のない女性、向井亜紀、そして根津医師らの代理出産を推進する人間すべてです。吐き気がします。


根津医師によるアンケートの内容はblueskyblueさんのブログでご覧ください。

 ぶるうすかい blueskyblue の向井亜紀マダム保健室 - 根津医師からの、代理出産に関する異常なアンケート


以下はblueskyblueさんへの返信。

blueskyblueさんこんにちは。
「アンケート」の内容はいかにも根津医師らしいなと思いました。都合の良い仮定で「希望」と「善意」を煽り、結果としてうまく行かなくてもがむしゃらに突き進む。「どんな形であれ女性が子供を産む(産ませる)こと=幸福」という確信というか宗教的情熱に近いものを感じます。

想像したくもないことですが、現実に不幸な事件が起きないと世間は「代理出産」の恐ろしさに気が付かないかもしれません。
少なくとも、ほとんどの人が「代理出産をする人」という言葉を聞いて依頼者(受精卵提供者)のことしか思い浮かばないあいだは無理です。
物理的事実として依頼者は出産しません、死のリスクを冒して出産するのはあくまでも子宮ドナーです。第一の当事者は依頼者ではなく「代理母」なのです。

第三者が「代理出産」の是非について考えるとき

  社会的影響      =4割
  ドナーの安全と幸福 =4割
  依頼者の欲望充足  =2割

くらいの割合であれば冷静でバランスが取れていると思えます。
残念ながら現在の世論多数派(「代理出産」容認派)の感覚では

  依頼者の欲望充足  =7割
  社会的影響      =2割
  ドナーの安全と幸福 =1割

みたいですが。

いくらなんでも根津医師の望むような都合のいい制度ができるとは思えません。その点は楽観視していますが「根津教」の広がりあるいはカルト化を憂慮します。それこそ女性の多様な生き方、幸福のあり方を否定するものです。

「代理出産」希望者の再現ドラマ

2007年05月22日 | 代理出産問題
四月に記者会見を開き「代理母ボランティア」を募集した30代女性とその母親の再現ドラマを見た。

 新報道プレミアA  母さん私の子産んで…代理出産に挑んだ母娘

以下に書くのはあくまでも再現ドラマの感想である。
モデルとなった女性たち、自分たちの子供に恵まれない不幸な(あるいは「自分たちは不幸だという思いに取り付かれた」)人たちを批判したくはない。
テレビの再現ドラマでは視聴者の感情を短い時間で刺激するため、複雑な人間性をステロタイプなキャラクターとして描くことがよくある。たぶん過剰演出や細かな事実の違いもあることだろう。
繰り返すが、これから書く感想・批判はあくまでも「ドラマ内のキャラクター」「ドラマで描かれた物語」に対してのものだ。


長々しい前置きはこれくらいにしよう。
率直な感想をひとことで言えば「グロテスク」だった。その他には
「お涙頂戴」
「自己憐憫におぼれている」
「欲望に取り付かれている」
「登場人物全員の倫理観がおかしい」
「依頼者母娘に必要なのは生殖補助医療よりカウンセリング」
「生まれる(手に入れる)前から子供に精神的依存している」
「母親が『代理母』になるための大変な肉体的負担を間近で見ていながら、見知らぬ他人に『無償ボランティア』を呼びかける身勝手さ」
「妄執に取り付かれた女たちを一喝できる男(肉体的性別ではなく精神的な意味で)はいなかったのか」
「ドラマは『溺れるものは藁をもつかむ、その藁こそ代理出産なのだ』と伝えたいようだが、彼らが溺れているのは容易に足のつく浅瀬なのに」
といったところ。

見ていて一番げんなりしたのは、「子供を持たないと女として認められていないような引け目を感じる」という主人公のモノローグ。いやそれは違うだろう。きつい言い方をすれば被害妄想、せいぜい穏やかに言って自己欺瞞だ。
古い考え方を持った人たちがいまだに「子供を作らない(作れない)女は価値がない」と考えていることは事実だ。実際にそのような心無い批判をされたことがあったのかもしれない。もしそうなら心から同情する。
だが、現代日本の良識・常識・社会的価値観として「子供を作らない(作れない)女は価値がない」という考え方が広く認められているかと言えばもちろんそんなことはない。厚生労働大臣の失言が世を挙げて批判されたのはついこの間のことだ。「結婚しない・子供を作らないのは女性の多様な生き方のひとつ」というのが現代日本の標準的価値観である。

もちろん現代における普通の価値観が唯一絶対というわけではない。
古い価値観、エキゾチックな価値観、未来的な価値観を持つのは個人の自由だ。
だが、自分自身で古い価値観に固執しながら「社会が古い価値観を押し付ける」「自分は被害者だ」と主張しても説得力がない。
彼女が傷つき不幸な原因は「自縄自縛」「精神的自傷」によるものがほとんどであり、社会の責任と呼べるのはせいぜい2割だろう。劣等感・欠落感の原因を社会に押し付けるのは説得力がないだけでなく、好むと好まざるとにかかわらず様々な生き方をしている男女を後ろから撃つような裏切りとさえ感じてしまう。
ドラマを見ていて「それなら愛する人と出会えない、結婚できない、もちろん子供を持つ見込みなどない中年男は生きている意味がないのかな」とつい自嘲まじりの皮肉をつぶやいてしまった。

ドラマに対しては嫌悪感しか感じなかったが、モデルとなった人たちに含むところはない。
「代理出産」という方法(私は「寄生出産」と呼ぶ)には反対するが、だからといって「代理出産」希望者たちが不幸になるのを望みはしない。
彼女たち(彼ら)が「自分たちの遺伝子を受け継いだ子供」を作ることへの執着から離れて、穏やかな生活と幸福が得られることを願う。

「代理出産」賛成派の意見 その1

2007年04月17日 | 代理出産問題
15日の記事に続いて「代理出産」(寄生出産)について掲示板に寄せられた匿名意見を紹介する。

ZERO 代理出産について、皆さんの御意見を聞かせてください。

ご意見: 私は代理出産・・・賛成です 私も出来ないかもと言われていたのに今は2児のママです もし本当に授からなかったら私も代理出産を望んでいたと思います 愛する人の赤ちゃん、愛する人に赤ちゃんを抱かせてあげたいと願うのは誰でも思うこと 代理出産のことを議論してるのは赤ちゃんを産むことが出来ない男の人 そんな人たちに女の気持ちが分かってたまるか 赤ちゃんはパパとママにとって宝なんです 今、がんばって体外受精に挑んでる人、その望みすらない人に宝物の赤ちゃんを抱かせてあげてほしい 先生が言ったとおり人間として考えてほしい 赤ちゃんは手の中に夢や希望を握ってやってくるのですから
<秋田県 女性 35歳>


ご意見: わたしは2児の母ですが、代理出産に賛成です。少子化・高齢出産といろいろな問題がありこのような事態が起きています。法律的なことやまだまだ大きな山はたくさんありますが、今何かをやらなければ日本の女性を助けることはできないと思います。10年後・20年後の日本はどうなるのでしょうか?
<愛知県 女性 29歳>


ご意見: お互いが条件くりあしたら、認めてあげるべき、子供、うめないからでも、生みたいひともいると、おもいます、病気、ふくめて、
<北海道 男性 24歳>


ご意見: 母親が娘の為に代理出産・・というニュースを聞いたとき、本当にゾッとしました。
私には娘がいますが、もし娘が子供を産めなかったら私が代理出産しないといけないのでしょうか?そんな事が当然の社会になってしまったら何て怖ろしい事だろうと思います。
娘は可愛いし一生懸命育ててきました。娘の幸せはいつも願っています。でも、もし将来子供を産めない身体であったら、それは娘の運命として我慢して欲しい。世の中には我慢しなくてはいけない事など沢山あります。又子供を持つ事以外にも素晴らしいことは沢山あります。
ようやく子育ても終わり仕事に集中できる年代になって孫を産まないといけないとなったら仕事もできなくなります。それは女にとって余りにも大きな痛手です。
そういう選択をされた方を批判する気はありませんが、経済的にも恵まれた一部の人達しかできない選択なのではありませんか?そして、もし代理出産した孫に障害があったら誰が責任を取るのでしょう?
<東京都 女性 49歳>


ご意見: 「代理出産」賛否両論あると思います。でも私は「賛成」したい。私自身何も出来ないけど、体外受精を頑張っているお母さん。子供好きで自分の子供ほしくても、訳あって子宮を無くしてしまったお母さん頑張って下さい。
<東海地方 女性 34歳>


ご意見: 私は代理出産は賛成です。生みたくてもうめない人をたくさん知ってます。
中絶した人もたくさんしってます。
サイトやホームページで知り合いました。
私も10代で中絶しました。それが原因で不妊症になりました。
「今回は…」と思って生理がきてガックリ。そんな生活いやになります。男側は100%にちかいくらい女性のせいにします。それがどれほど辛いかわかりますか?周りは「中絶するから」と言われて。まちがったことをして反省して母親になりたいんです。
<静岡県 女性 25歳>


ご意見: 一概に賛成とは言えませんο
将来的に、子どもに出生をどう伝えるのか‥親権問題に発展した場合、誰が親権を獲得できるのかなど、課題がたくさんありすぎるからο
まずは法的にしっかり、土台を固めなきゃならないと思うο
<福島 女性 18歳>


ご意見: 代理出産は 悪い事ではないと思う 少子化の日本では 産めない人 産みたくても出来ない人 沢山居ると思いますが…
子供が欲しくても出来ない人達には 残酷だと思う子供達も居ると思います 虐待を受けて死んでイク子が居るなら 代理出産で 一杯一杯幸福に暮らせる子供達が居るはずです
<新潟県 女性 28歳>


ご意見: 代理出産に賛成です。
この世の中には子供が欲しくても産めない人がたくさんいます。しかし代理を頼む以上、最後まで責任をとってもらいたいです。
<栃木県 女性 17歳歳>


ご意見: 赤ちゃんが欲しい人にとっては、最後の手段ですよね。そこまで強く新しい命を望んでいるなら、きっときちんと子供を愛せると思うけれど、韓国のような状況になるのはとても危険だと思いました。命を軽く見すぎています。神の領域に人間が着手する事に対する倫理問題ょり、母や父になる者が命を気軽にキャンセル出来るって事がおかしいと思います。もっと大きな問題にしてぃぃと思います。私はまだ狭い見識しか持っていませんが、これからこう言った事について勉強していこうと思いました。
<長野 女性 18歳歳>


ご意見: 「女性の最後の手段」
子供がどうしてもほしい。だけどどうしてもできない。だから誰かに産んでほしい。少子化のこのご時世、それが当たり前の現代が今そこにある。迫ってきている。 ただ、産んでからの問題・リスクが重大なテーマであり、子供が本当の親はどっちか悩む事は絶対に避けられないであろう。そこからまたいじめ問題も起こるかもしれない。
<茨城県 女性 25歳>


ご意見: 結論から言いますと、私は代理母による出産はあっても良いのではないかと思います。
勿論、倫理的な問題など色々難しい面もありますが、もし私が不妊に悩み、また代理出産を依頼出来るほどの余裕があれば、代理出産という選択をしてしまうかもしれません。
男性には解らない問題かもしれませんが、「あなたは子供を作ることが出来ません」と言われ、「はい。そうですか」とあっさり納得する女性はいないと思います。
本当に難しい問題だとは思いますが、代理出産の良し悪しを議論する前に、なぜ代理出産というものが生まれたのか、その背景を深く理解することも大切だと思います。
<北海道 女性 28歳>


ご意見: 代理出産には、賛成です。子供が欲しいと思っても出来ない人は、たくさんいるので日本でも認めてもらいたいと思います。
<高知県 女性 36歳>


ご意見: 世の中では代理出産について…いろいろな意見がありますが、私は『大賛成』です。理由があって…自分の体から子供を産む事が出来ない女性の悲しみを考えて、代理出産を許してあげて欲しいです。日本は、少子化を問題化していますが…問題化するなら、代理出産を許可して子供を産めない人に優しい法律を作って欲しいです。
<宮崎県 女性 18歳歳>


ご意見: 代理出産・・・
産めない人達にとっては
救いのような物だろう。
でも子供たちからしたら
そうなんだろう。
複雑な気持ちで一杯になる・・・
<兵庫県 女性 15歳>


ご意見: 人の命を預かる行為。みんな生きる為に、愛される為にこの世に生まれてくるはずなのに。本当に子供がほしい人。自分の子供を抱き締めたい人なら『代理母』という手段としてなら分かる。ただ命を預かる意味を本当に知っている人はどれくらいいるのだろう?
<山形県 女性 24歳>


ご意見: 私は代理出産に賛成です。心から本当に子供が欲しくても授かる事が出来ない人が沢山いて、なぜその辛さを知らない他人が反対するのかが理解出来ません。自分で産む事が出来ない人の気持ちは、どれ程辛くて悲しくて悔しくて遣り切れないか。考えると胸が締め付けられる思いです。私には現在三人子供がいます。でも、一人目の妊娠から出産まではお腹の子が無事に育ち生まれて来てくれるか、常に緊張していました。それは二度流産の経験があったからです。一度はごく初期のけいりゅう流産(子宮内で胎児が死亡したまま留まっている状態)。二度目は三ヶ月の終わり頃に前置胎盤が原因の急な大出血で入院し、40日間出血が止まらないながらもお腹の中で赤ちゃんは頑張ってくれましたが、五ヵ月の初めに陣痛が来て破水までしてしまい流産に至りました。数時間前までお腹の中で動いていた小さな赤ちゃん…子宮の外で生きられるまでには成長していなかった為、助けてあげる事は出来ませんでした。その子達の事は10年以上経った今でも度々思い出し涙が溢れます。ただ悲しむのではなく、守ってあげられなかった事が悔やまれてならないのです。私は死ぬまでこの思いを心に持ち続けるでしょう。無事に三人もの子供に恵まれてもこの状態です。簡単な事でない事は、三度の出産の経験で解っています。大変だし危険を伴う事も解った上で、日本でも認められるなら私もお手伝いしたいと思います。
<群馬県 女性 34歳>


ご意見: 『代理出産』私は大賛成!
産みたくても産めない人の気持ち、考えた事がありますか?

今の世の中、お腹を痛めて産んだ我が子を、自らの手で殺し、
各地方の児童福祉施設等の手でも、食い止める事が出来なかったり…。

矛盾してます。少子化だの何だのと言ってるのに、子供が欲しいと願う人達が『代理出産』をしたいと願えばNOと言う。
代理母も、依頼する夫婦も、互いの苦労や痛みが分かった上での『契約』なはず。
ただ、法外に高額な金銭が絡むことには、不安を覚えます。
ちゃんとしたルールに則って行われれば問題はないはずです。
日本国の『矛盾』が『少子化』を悪化させる前に、もっと考えてほしいです。
<東京都葛飾区 女性 34歳>


ご意見: 反対。
私がもしその子供だったら、本当のお母さんと一緒に住みたいと思う。
離れていてもたった1人の母親と父親だから。
<北海道 女性 15歳歳>


ご意見: <できちゃった婚>とかすぐ言うけれど、簡単に言い過ぎ。子供が出来るのは奇跡に近いものだと思うから。だから代理をお願いしてまで子供が欲しい人は理解出来る。お金に困っているからと言う人も中にはいてる。それはそれでいいと思う。 与える代わりに与えられるのだから。 でも中絶の事実を今聞いて悲しくなりました 子供はこの人って選んで産まれてきてるのかもしれない。
親がどんな親であろうと。離婚しました子供はもう要りません、って。物じゃないのだから。ちゃんと国が認めて、代理制度を設け、施設を作るべき。
その際にはもちろん面接など厳しくチェックすること。
公にすることでもっと幸せな出産が出来るのでは? 費用もどんな世帯でも手が届くようにまさに思います。が世界がまだ認められてないので難しいかと思いますが
<奈良 女性 26歳>


ご意見: 軽々しく、希望してはいけないもの。
人の命に関わることだから。

経済的なことなど、色々、個人で理由はあるだろうが、軽々しく、希望してはいけないものである。

もしも、何かしらの理由で、中絶しなくてはならなくなった場合、その赤ちゃんの気持ちも考えるべきである。
誰のお金で中絶する、なんてこと関係ない。
赤ちゃんも人間である。
犠牲者?何を言っているのか、わからない。
加害者の間違いだろう。
少々、辛口な意見かもしれないが、赤ちゃんを中絶するということは、殺すことと同じなのだから。
依頼する方も、よく考えて、依頼することだ。
依頼したのに、離婚するとは、どういうことだ。「もう関係ない」なんていう言葉は論外だ。人の命を、そんな軽々しく依頼したのか。

私は、代理母に賛成しない。
代理母などしなくても、養子を取るなど、方法は他にもあるだろう。
子供の命を、もっと真剣に考えて欲しいと思う。
<福岡県 女性 15歳>


ご意見: 命は大切だけど、自分が生きていくために1人の子供が死ぬっていうことも考えないといけないと思う。
無意味に殺される子供。1つの命を捨てる。代理出産は依頼者は子供が生まれ望ましいかもしれないけど、依頼者の都合により 命が消える。命はビジネスじゃないと思う。
<三重 女性 12歳>   (引用者注 おそらく人工授精に多い「多胎による減胎手術」のことと思われる)

「その2」へ続く

「代理出産」賛成派の意見 その2

2007年04月17日 | 代理出産問題
「その1」より続く

ご意見: 以前『代理出産』についての街角アンケートをテレビのニュースで見ました。その中のある方が「自分で産めばいいじゃない」という発言をされてました。ひどく心が痛みました。自分で出産できないからこういう問題に直面しているのに…。
代理出産は女性が子供を産む最後の手段。
子供が欲しいという切実な想い。子供に愛情をたくさん注ぎ育てたいという夫婦の願い。
何がいけないのでしょうか?
< 女性 19歳>


ご意見: 代理出産はダメなことではないと思います!むしろ大切にすべきものだと思います。子供が欲しくないという人が多くなる中で子供が欲しいという人を保護していくべきだと思います。条件付きでいいので、日本でも早くみとめるべきだとおもいます。
<岐阜県 男性 18歳>


ご意見: 反対、こどもがほしい気持ちは分かるが、自然にまかすべきだと重います。養子とかで、がまんするべきだと思う。
子供を産む事の意味、と母になる事の意味をよく考えてみれば、分かると思う。
<大阪府 女性 58歳>


ご意見: 世界には子供がほしくても何らかの理由で妊娠できない人がたくさんいます。なので代理出産はあっていいと思います。
しかしその反面で、出産した後に子供を育てない親が増えているのも事実です。そんな親がいる中で代理出産をするとなると怖くて仕方がありません。
<新潟 女性 15歳>


ご意見: ゎたしゎまだ未成年だけど子供を産めない人がぃる中で代理出産にゎ賛成です☆
日本ゎなぜそれを認めないのかがゎからない
少子化っていわれてる中で子供が少ない少ないいってぉきながら認めないなんてありぇない
自分も子供が産めないとか子供の産めない妻がぃたらの事を考えてほしい
<秋田県 女性 17歳歳>


ご意見: 新しい命が産まれてくるのにだめなん?
好き勝手に自分の子供殺す親とかより断然良い事してるやろ!
代理出産する人わ子供が欲しくてもできない人!!
自分の子供を殺す奴わそうゆう人達の事考えた事あんの?
子供も殺されるために産まれてきたんちゃうねん!
授かった子供やねん!
自分で産めない人の気持ち考えたら?
なんでアカンの?
代理出産であろうがその子に対する愛情わかわらんねん!
反対とかゆうやつ黙って!
好きで子供産まれへん身体になってんちゃうねん!
産んだ事のある奴にわ分からんねんから口だすな(怒)
しょうみ、難しい事わ分からんけど、あたしわ反対するやつが分からん!
<大阪 女性 19歳>


ご意見: 子供が欲しくても子供ができず苦しんでいる人がいる一方で、妊娠したら中絶をすればいいと平気でお腹に宿った子供の命を奪う人がいる現実。自分の結婚や子供について考えることの少ない私ですが、子供が欲しくてもできない人たちの悲しみや苦しみ、悔しさから救うひとつの道としての代理出産には賛成です。子供ができずに苦しんでいる人たちは多いと思います。日本はそういう人たちに対する理解や解決策、法などが遅れていると思います。
<千葉県 女性 25歳>


ご意見: とても難しい事だと思う。私は今年、初めて出産を経験しました。命を産み育てることはすばらしいことだと感じました。
個人的には賛成。でも今の日本の法では問題が山積みだと思う。
もっと当事者の立場に立った法を…少子化を止めるための策をもっと議論するべき。子供を産み育てやすい社会を望みます。
<三重県 女性 28歳歳>


ご意見: 私は、代理出産にお互い(依頼する側、される側)が納得できるなら、とても賛成しています。
理由は二つ
ひとつは、私の母が養子だったのですが、祖父祖母はとても母を愛して育てた姿を私は見て育ちました。私もとても愛されました。
母の、血のつながった家族とは親戚ぐらいの関係です。(ここに至るまでには時間がかかりましたが)こういう関係になれるのならば、問題ないと思います。
もうひとつは、私は結婚していますが、なかなか子供が出来ません。
理由も色々あるのですが・・・・
大好きな主人の、子供は欲しいです。
来年本格的に病院で、不妊治療しようと思います。
私の体は、この先何年時間がかかるか、ワカラナイからです。そして、もし自分で無理なら代理出産の選択肢は正直考えています。主人のDNAは残したいと思いますし。
<兵庫県 女性 25歳>


ご意見: 本当に子どもが欲しいのにできない人にとってスゴく良い事だと思う。代理出産を頼むくらい子どもを欲しがっている人ならその子をちゃんと育てられると思う。
<栃木 女性 18歳>


ご意見: 代理出産は賛成でも反対でもない。ただそれで生まれてきた子が幸せであればいい。虐待等がなければ…
<鹿児島 男性 24歳>


ご意見: この問題で、私には何時も思う事があります。親になりたい。その気持ちは分からなくはないです。でも、私には何だか[代理出産]で生まれてくる子供の人権が蔑ろになっている気がします。親になった人がどれほどの愛情を注いだとしても、その子が将来、自分の出生を知ったときにどう感じるのか。どう思うのか。そしてその時に何を伝えるのか。その点を自分がその立場だったらと深く、考えて欲しい。道義面・是非や戸籍云々よりも、もっと考える事だと思う。誕生してくる命にも感情・意志があります。何よりその事を第一に考える事を忘れないで欲しい。
< 女性 歳>


ご意見: 淋しいと思う。代理だから、自分の子じゃないし、苦しいのを我慢して産んだ子は自分の子じゃないなんて。
<東京都 女性 15歳>


ご意見: 子供がほしくても産めない人、世の中にはたくさん居ると思います。だから代理出産は悪い事でわない!!いっぱいいっぱい愛情を注いであげて下さい。
<茨城県 女性 15歳歳>


ご意見: 私は賛成です。子どもを生みたくても生めない人だっているのだから…。
<徳島県 女性 15歳>


ご意見: 私は助産士を目指しています。命の誕生に立ち会う最高の仕事だと思っています。
その中で代理出産をする人もいると思います。代理という他人の赤ちゃんをお腹の中で育てるのはとても勇気がいることだと思います。でもそれが代理を頼んだ両親の最後の希望だったんだと思います。自分達の赤ちゃんに会える最後の希望を私は応援したいとおもいます。
<広島県 女性 16才歳>


ご意見: 代理出産ってなんですか?
大体分かるのですが、子供を産むのを代理していいものですか。その子供がかわいそうな気がします。
<三重県 女性 9歳>


ご意見: なんで代理出産ってアカンコトをしてるのじゃあないからいいんじゃあないかなぁって思う(=^・^=)そうやって差別するのは悪いっと思う
<大阪府 女性 16歳>


ご意見: 私は賛成です。
また新しい命が
生まれるからです。
少子化社会の世の中
何故代理出産が
いけないのか
理解できません。
<福岡 女性 15歳>


ご意見: 悪いことなのかな?
だめなことなのかな?
産みたい!って言う人がいるのに
それを制限するのはおかしい。
それほど産みたい人がいるのなら
とても、愛情深いお母さんになりますよ!
<秋田県 女性 14歳>


ご意見: 子宮の摘出手術などやった人に対しては、選択の一つだと思う。
<東京都 女性 38歳>


ご意見: 望まれない子供が生まれ、虐待され、殺され…
心から望んで産みたい人に子供がない。
一昔前で考えれば、信じがたい方法なのかもしれませんが、自分ではなく、子供のことを考えれば、そこまで切に願って生まれてくる子供は誰よりも幸せだと思うのは私だけでしょうか。
だって、愛されて育てられてきた自分でさえ、もしかしたら、たまたま生まれてきてしまったうちの一人かもしれないから。
<東京都 女性 26歳>


ご意見: 私は、すごく良いことだと思います!!大切に育ててくれるのなら代理母出産は良いと思います。お金がたくさん必要で大変だとは思いますが簡単に代理母出産を出来るのだったら大切に育てるのは無理じゃないですか?生半可な気持ちで代理母出産は出来ないと思います。だから代理母出産に私は賛成です!でも、お金が全てとは限りません。代理母出産とは全く違いますが里親制度など他の方法もあるじゃないですか?だから、お金がある人にしか出来ないことだから反対!という意見には納得できません!偉そうに書き込みをしてしまって申し訳ありませんでした!でも、私の気持ちとして受けとめてくれると嬉しいです。長々と失礼しました。
<岐阜県 女性 15歳>


ご意見: 私は、やや賛成です。今少子高齢化で高齢者を支える人がいないからです。いずれ年金生活をするようになる自分自身のことを考えた意見です
<高知県 男性 21歳>


ご意見: 私は代理出産は反対も賛成もしません。訳あって子供が産めない人は辛いだろうし。だからといって自分が産めなくなっても代理出産はやらないと思う。結局養子って形になったらなんか自分の子供って感じがしない気がするので。こう思うのは自分が子供産んだからかもしれないですが。
<東京都 女性 23才歳>


ご意見: 別に何が悪いのかがわからない

親は出産したから親になるのではなく、長い時間をかけて育てていくことで親になるのだと思います

なので代理出産でも全然かまわないと思います
<熊本 女性 18歳歳>


ご意見: 代理出産、私は容認派です。
だって女性なら誰だって子供が欲しい・・・と思うでしょう?
それを望んでもどうしても出来ないことも現実には起こっているのです。

すべてOKではなく、ある程度のガイドラインを作って法律で許すべきものじゃないのでしょうか?
<福島県 女性 27歳>


ご意見: 私は代理出産を認めたいと思います。未婚の私には最初 友人に子供が授からないと相談されても、いつか授かるからって答えていました。原因が不妊であり、数年後 子宮筋腫や子宮癌で産めなくなった友人‥ 彼女の家族からの期待や、長男の嫁として 後継ぎが欲しいと思います。日本では認定されない代理出産。妊娠が母体にも負担がかかると聞きます。お金の為に請け負うと思われるかも知れないけど 他人の為でも可愛い赤ちゃんの誕生を助ける行為があってもいいと思います。この先 高齢出産や 不妊治療の効かなかった時には やってみる価値があると思います。身内だっていいじゃない。親友の頼みだったら 私で出来るのだったら 助けてあげたい。そう感じてます。
<東京都豊島区 女性 44歳歳>

引用元はアドレスからみて日本テレビの番組「NEWS ZERO」の掲示板らしいが、ウェブサイトからの入り口が見つからない。Googleで「代理母 賛成」と検索すると15番目に並ぶが、もしかしたら隠しページかもしれない。

この掲示板(?)に集まった「代理出産」賛成意見を読んでどう思われたろう。
私は正直なところ背筋が寒くなった。
ほとんど誰も
 「生まれてくる子供」
 「代理母を引き受ける(引き受けざるを得なくなる)女性」
の心理・健康・環境を心配していない!
ただ一人、栃木県の17歳女性が「代理を頼む以上、最後まで責任をとってもらいたいです。」と書いているくらい。
こんなことがありうるのか。信じられない、いや、信じたくない。
賛成派の中では「子供を望んでも産むことが出来ない女性」への同情が99%を占め、「生まれてくる子供」「代理母を引き受ける(引き受けざるを得なくなる)女性」への配慮は1%も存在していないようである。これではまさに「産む機械」の利用そのものだ。

気軽に(本心はどうか知らないが、文面は気軽そのものだ)「代理出産に賛成」と主張する人たちに問いたい。

あなたが出産可能な女性なら、自分で「代理母」を引き受けるのか。
それ以外の人たちは、自分の家族・友人・大事に思う人が「代理母」をやる(やらされる)とき反対しないのか。
もし妊娠中の事故で障害が残ったり死んでしまっても「命を賭ける価値がある」と納得できるのか。

リスクとコストを考えない情緒的な「代理出産」賛成論はあまりにも愚かしく危険だ。

参考ブログ
nOsilog ~Notes Of Small Island Blog~:代理出産の世論形成を危惧する

ID:ktL3v1/80 の意見

2007年04月15日 | 代理出産問題
1979年にノーベル医学賞を受賞した偉大な三文SF作家キルゴア・トラウトが「人生に必要なことはすべて2ちゃんねるで学んだ」と語っていたような気がするが、実にまったくもって正しい洞察といえる。
以下は「代理出産」(私はむしろ「寄生出産」と呼びたい)について賢明なる2ちゃんねらーが語った言葉である。


32 名前:名無しさん@七周年[sage] 投稿日:2007/04/14(土) 00:21:05 ID:ktL3v1/80
  とりあえず、代理母買わせろという連中はメンヘル気味なのは
  向井や根津や今回の記者会見見てよくわかった。

  自己実現に子供を利用させてはいけない。子供は道具じゃない。
  彼らに必要なのは精神科医かカウンセラーだと思う。

145 名前:名無しさん@七周年[sage] 投稿日:2007/04/14(土) 01:39:38 ID:ktL3v1/80
  障害児なら根津が引き取るってことは
  代理母依頼した連中は涙ながらに
  「障害児なんか要らないんです」と声高に訴えた、ってことになるな。

  この人らはこれから貸し腹女をずらりと並べて
  健康で障害のない子供を産める女かどうか品定めすんだろ?
  生まれた子が障害児だったら捨てるんだろ?
  普通に鬼畜だな。

  なんでこいつらは結婚する時に「まともに子作りできるかどうか」の品定めをしなかったんだ?
  もし品定めされてたら、結婚すらできなかったはずだ。
  自分がされたら困ることを何故赤の他人にやって平気なんだ。下劣だよ。




184 名前:名無しさん@七周年[] 投稿日:2007/04/14(土) 02:07:13 ID:2livd65bO
  だいたい
  借り腹のなかで異常が確認されたらどうするんだ?
  遺伝子の責任?
  腹の責任

188 名前:名無しさん@七周年[sage] 投稿日:2007/04/14(土) 02:10:20 ID:ktL3v1/80
  >>184
  どっちにしても、責任というか負担強いられるのは代理母と子供。
  子供はその命で償わされる。
  依頼者側は「また子供を作りそこねた私たち夫婦かわいそう」と泣いて次の女を探すだけ。
  痛くも痒くもないわな。ああ、卵子取り出す時のホルモン注射がつらいってか。
  代理母も毎日打ってるんだけどね、ホルモン注射。




293 名前:名無しさん@七周年[] 投稿日:2007/04/14(土) 15:56:30 ID:hWeJugg70
  自分の遺伝子を残したいと思うのは生物学的本能。
  全ての生物(バクテリアから人間にいたるまで)は、自分の遺伝子を残すために生きていると言っても過言ではない。

305 名前:名無しさん@七周年[sage] 投稿日:2007/04/14(土) 16:03:54 ID:ktL3v1/80
  >>293
  もし本能を最優先するならば、
  自分の遺伝子を残せない不妊の遺伝子は淘汰されるのが自然の摂理ってもんです。
  本能に従うなら、乳母になって遺伝的に近い兄弟や親戚の子育てに協力するか、
  そのまま死ぬか、ってのが自然ですな。
  とにかく、不妊遺伝子なんて残しちゃいけないってことになるんですよ。本能ならばね。

  つまり、「本能だから」なんてただの言い訳に過ぎんのですわ。
  だから社会的に申しますと、自分の体ならいくらでも切り裂いて結構。
  不妊でも、自分達の体を使う分にはいくらでも欲望しても結構なわけです。
  但し夫婦以外の赤の他人の体を使うのは社会的に許されませんね。
  女の体は道具ではない。機械ではないから。


313 名前:名無しさん@七周年[] 投稿日:2007/04/14(土) 16:07:09 ID:hWeJugg70
  >>305
  遺伝子レベルで不妊ならあなたの言う通りかもね。
  でも例えば向井さんのように、子宮癌で後天的に不妊になった場合は別だと思うが。

324 名前:名無しさん@七周年[sage] 投稿日:2007/04/14(土) 16:14:03 ID:ktL3v1/80
  >>313
  托卵は人間の本能じゃないですよ。
  ま、つまり本能なんて言い訳です。
  なんにしても、自分の欲望を本能と言い訳し、
  代理母になる女たちを「産めるかどうか」で品定めし、
  子供も「障害がないかどうか」で品定め、なんて反社会的過ぎますね。許されないでしょう。


326 名前:名無しさん@七周年[] 投稿日:2007/04/14(土) 16:15:51 ID:bQWmPXJH0
  >>313
  >遺伝子レベルで不妊ならあなたの言う通りかもね。
  >でも例えば向井さんのように、子宮癌で後天的に不妊になった場合は別だと思うが。

  そうとも言いきれない。子宮ガンになりやすい遺伝子を持った個体はいるだろうし
  医療が発達していなかった時代なら、子宮ガンになりやすい個体は排除されてきた
  代理出産を認めることで、子宮ガンになりやすい遺伝子を持った個体が生存し
  子孫を残しやすくなれば、それは遺伝子レベルでの異常の問題と言えなくもない

  そもそも、致死性の遺伝子の発現には胎児の段階で作用するものから
  壮年・老人になって発症するものまで多様。なんらかの遺伝子異常を抱えた個体は、
  自然状態では淘汰されてきた

343 名前:名無しさん@七周年[] 投稿日:2007/04/14(土) 16:27:19 ID:BOmzZ6uA0
  >>326
  子宮を失う癌は必ずしも先天的な遺伝子には左右されない。
  子宮頸癌の原因はHPVって性感染ウィルスが関係している場合もあって、
  女性は無症候性の感染が多いから結構な数のキャリアーがいるらしい。
  これが元で子宮を失う人が増えれば世論も変わるかもしれない。
  因みに向井亜紀は子宮頸癌で子宮を失っている。

349 名前:名無しさん@七周年[sage] 投稿日:2007/04/14(土) 16:31:24 ID:ktL3v1/80
  >>343
  むしろ子宮ガン検診をもっと普及推進した方がいいと思うがね。
  内膜症の段階で早期発見すりゃガンにならずに済むし子供だって産める。
  向井は25歳だかの時に検査に引っかかったが「恥ずかしいから」「医者がむかつくから」と
  検査に行かず10年間放置、その後妊娠した時にガンが発覚した。
  それとも何か、検査はせずガンを増やしてどんどん子宮を摘出しろとか言うか?




280 名前:名無しさん@七周年[] 投稿日:2007/04/14(土) 15:46:56 ID:JjvWEi5W0
  ボランティアじゃなく金銭的な報酬があるなら
  まだ出産経験がないけど、応募したい。


302 名前:名無しさん@七周年[sage] 投稿日:2007/04/14(土) 16:02:24 ID:THAUHD44O
   >>280
  本気でそう思ってるの?代理出産後に、再び妊娠できる
  可能性は無いかもしれないのに…

306 名前:名無しさん@七周年[] 投稿日:2007/04/14(土) 16:03:54 ID:JjvWEi5W0
  >>302
  思ってるよ。自分の子供は欲しくないけど、出産はしてみたい。


318 名前:名無しさん@七周年[sage] 投稿日:2007/04/14(土) 16:09:58 ID:ktL3v1/80
  >>306
  あのね、稼動実験も済んでない機械は用無しなんだって。
  さっさとその辺の男と結婚して、まともなガキを産めるという証明済ませてから来やがれってさ。
  まあ子供産みたいだけなら、適当にその辺の男とヤって子供は捨てたらいいんじゃないの。
  金のためなら子供も捨てる、それができるなら簡単なことでしょう。

  ま、代理母に応募するのはそういう鬼畜がほとんどだろうね。
  人を人とも思わない、子供の人格なんて認めない、そういう連中でしょう。
  代理母依頼者も代理母も。


328 名前:名無しさん@七周年[sage] 投稿日:2007/04/14(土) 16:18:01 ID:THAUHD44O
  >>306
  先進国の医学が発達してるとはいえ、100%は無いんだよ
  最悪、あんた自身が死ぬ事も考えられるんだよ。いくら若い
  といえども。

315 名前:名無しさん@七周年[] 投稿日:2007/04/14(土) 16:08:39 ID:YRGO8b2jO
  >>280
  ちなみにいくらなら引き受けるの?
  妊娠出産で体をおかしくした人をみてるから、私はやめたほうがいいと思う

347 名前:名無しさん@七周年[] 投稿日:2007/04/14(土) 16:28:54 ID:JjvWEi5W0
  >>315
  妊娠期間を日給1万円として、それちょっとプラス(臨月の休業補償)で350万くらいかな。
  定期検診やらの実費は別途ね。

  >>318
  自分は無排卵月経だから妊娠できないし、結婚するつもりもないから。
  子宮は機能するとおもうから、受精卵が着床すれば子供は育つはず。

   >>328
  胎児が腹から取り出せるほど育った後なら、自分は別に死んでもいいよ。


359 名前:名無しさん@七周年[sage] 投稿日:2007/04/14(土) 16:36:05 ID:ktL3v1/80
  >>347
  子供が不憫なので、死ぬならさっさと一人でどうぞ。
  やっぱ代理母依頼する人も代理母やりたい人もメンヘラばっかりか。
  他人のことなんか欠片も考えられないんだな。自分、自分、自分だ。



330 名前:名無しさん@七周年[sage] 投稿日:2007/04/14(土) 16:18:56 ID:ktL3v1/80
  先天的だろうが病気だろうが事故だろうが、
  その人たちが「子供を産める」という基準で品定めされていたら
  彼らは結婚すらできなかったはずですよ。
  なのに、その「結婚すらできないはず」の不妊の夫婦たちが
  女をずらりと並べて「健康で障害のない子供を産めるかどうか」の基準で品評会。
  彼らは何も疑問に思わないんでしょうか。



402 名前:名無しさん@七周年[sage] 投稿日:2007/04/14(土) 17:01:49 ID:ktL3v1/80
  遺伝子残したいだけで夫婦以外の女性を買っていいならばもう
  もう結婚制度も戸籍も何も要らなくなるんじゃないの。
  遺伝子残したいけど卵子も精子も採取できない、ならクローンもOKになるし。
  遺伝子残したいけど子育てはしたくない、妊娠してみたいけど子供は要らない、
  それも結構、許されちゃう。子供はどんどん捨てればよろしい。
  子供に人格なんか認めなくてOK。やれやれ。

  多胎による障害が見つかったとかいうスレが立ってたけど
  妊娠はまだまだ未知の領域なんだね。
  赤の他人の胎盤で育つ受精卵にこれから先何か障害が見つかる可能性もあるな。




407 名前:名無しさん@七周年[] 投稿日:2007/04/14(土) 17:05:00 ID:rSTI4iPk0
  柳沢を叩いていた奴に限って
  女性を産む機会にしようとしてるこの件を叩いていない矛盾

412 名前:名無しさん@七周年[sage] 投稿日:2007/04/14(土) 17:09:24 ID:0EOUwhhH0
  >>407
  女は「男」に産めと言われると反発したくなるけど、
  この場合は産めない「女」を助ける行為だからなんでしょうね。

  事実として産む機械なのかどうかが問題なのではなく、
  どの性に言われたかが彼女らの癪に障ったのでしょう。




399 名前:名無しさん@七周年[] 投稿日:2007/04/14(土) 16:59:49 ID:fpzf0B7mO
  だ、代理父は?代理父は募集してないの?

408 名前:名無しさん@七周年[sage] 投稿日:2007/04/14(土) 17:06:28 ID:ktL3v1/80
  >>399
  精子バンクというのがあるが、優秀な人でないと買ってもらえんよ。
  買う側もある程度優秀な女性でないと斡旋してもらえないそうだ。
  生まれた子がボンクラだったら会社の評判が悪くなるからなんだってさ。

  ちなみに慶応医学部で昔やってた精子提供プログラムで生まれた子たちが
  今結婚適齢期に差し掛かってるんだが、
  近親相姦を恐れて提供者を探そうとしたり、恋愛ができなかったりする人もいるとか。
  当時精子を提供した医学部学生も、精子提供で生まれた子と自分の子が交際しないかどうか
  ひやひやしてるそうだ。



544 名前:名無しさん@七周年[sage] 投稿日:2007/04/14(土) 18:46:53 ID:ktL3v1/80
  >>527
  > 代理母出産で生まれた子供のほうが虐待をうける確率もかなり低いだろうし

  なんでこんなことわかる?
  むしろ、自己中で自分の欲望を我慢できない人間なんだから
  子供が思い通りにならなければ虐待する可能性が高い、とも言える。
  何しろ、障害児は中絶か捨てるかするんだよ。
  虐待どころの話じゃないw




552 名前:名無しさん@七周年[] 投稿日:2007/04/14(土) 18:50:58 ID:8dgfnSut0
  >>541
  障害者差別に繋がるというのは、生まれる前に障害者の可能性のある子は
  人工的に中絶してしまうから問題なのだが。

  あなたがもしも本当に障害者なのだとしたら、
  このような生まれてくる前に、障害を持った子供を人工的に
  中絶することがまかり通るような世の中になったら、
  あなた自身、この世に生まれてくることができなかった可能性があるのだが。

  これは命の選別にはならないのか?

  代理母出産への反対意見の一つに障害者差別を助長するという意見がある。
  - 妊娠時の羊水染色体検査が義務づけられており、障害がみつかった場合は
  強制的に中絶させられることが多い。また、障害児が生まれた場合、依頼者が
  受け取りを拒否する事件も起きている。さらに、成功率向上の必要もあって、
  受精卵を子宮に戻す前に、問題のある受精卵を排除するための着床前診断が
  行われている場合もある。

564 名前:名無しさん@七周年[sage] 投稿日:2007/04/14(土) 18:58:19 ID:ktL3v1/80
  >>552読んで思ったんだが
  もし代理母が妊娠した子供が先天的に不妊なのが判明したら、
  依頼者は「中絶しろ」って言うのだろうか?
  生まれた時に不妊だと判明したら、捨てるのだろうか。
  根津は「障害児なら引き取る」、って公言してるんだから
  依頼者夫婦は障害児は要らない、と言ってるんだよね。
  さあどうするんだろう。
  中絶を選んだ場合、彼ら依頼者も死ぬべきということになる。不妊なんだから。
  それとも「この子が大きくなった時に子供用に不妊じゃない子を産める代理母を買ってあげようね」なんて
  夫婦でニコニコと話し合ったりするんだろうか。



念のため断っておくが、ID:ktL3v1/80は私ではない。
とても納得のいく書き込みばかりなのでスレッドから抽出して転載させてもらった。
どこのどなたか存じませんが、ID:ktL3v1/80さん、ありがとうございます。

代理出産=「寄生出産」

2007年04月13日 | 代理出産問題
格闘家とタレント夫婦の訴訟報道をきっかけに、いわゆる「代理出産」への認知が広がっている。いや、私自身も最高裁判決の前にはほとんど関心を持っていなかった。だが、彼女たちがまるで悲劇の主人公のように自己陶酔した表情で話しているのを見て「これはおかしいぞ」と思い、いろいろと調べていくうちに「代理出産」には到底見逃すことのできない重大な問題が山積してことに気付かされた。

「産む機械」を肯定する世論
「代理母」報道の偽善、あるいは認知の歪み
グロテスクな未来

だが、なぜかマスコミは「代理出産」の暗い面を伝えようとせず、(認める方向で)「法律を整備せよ」という声ばかり聞こえてくる。それに影響されたのか、あるいは逆にマスコミが遠慮したのか、世間の反応もおおむね「代理出産」に好意的なようだ。(代理出産(代理母)による法律関係~NHK世論調査「「認めるべきだ」が56%
これはおかしい。
政治家が人口統計を説明するときの比喩として「産む機械」という言葉を使い、ほとんど世論の総がかりで「女性蔑視だ!」と叩かれたのはほんの2ヶ月前のことである。まさか忘れたわけではあるまい。それなのに、女性の肉体をまさに産む機械として使用する「代理出産」の問題点をほとんど誰も指摘しない。なぜだ。
これはおかしい、変だ、あまりにも異常だ!

「代理出産」という言葉そのものが行われる行為に比べてあまりにも軽すぎるように思う。
日常生活で使われる「代理」という言葉は重さよりも軽さを感じさせることが多い。学校で先生が出席をとるとき代理答弁(代弁)したり、車を買うとき必要な書類をディーラーに代理申請してもらったり。どちらかというと「簡単、便利、あとくされなし」というイメージだ。
だが「代理出産」は全く違う。出産前の準備や出産後のケアを含めれば、一年以上のあいだ一人の女性に重い肉体的・精神的負担を強いることになる。順調に出産できても母親(妊婦)の骨や歯が弱くなる、体力が落ちるという話はよく聞く。
もし妊娠中に、あるいは出産時に事故があれば妊婦が重い障害を負ったり死亡することもある。間違っても簡単なことではない。

うまい例えではないが、一般的な「代理」を「誰かの借金の保証人になる」ことだとすれば、「代理出産」は「連帯保証人になる」ようなものだ。ただの保証人なら重い責任を負わされることはないが、うかつに「連帯保証人」になれば財産のすべてを失うことになりかねない。

[豆知識] 単なる「保証人」と「連帯保証人」とはどう違う? - 法、納得!どっとこむ

もし「連帯保証人と保証人は大して違いありませんよ」とごまかして連帯保証人になることを勧める奴がいたらそいつは詐欺師だ。そして、現在のマスコミが「代理出産」について行っている報道はそれと大差ない。


私が「代理出産」の現実の重み、異常さ、非倫理性とグロテスクさにふさわしいと思うのは「寄生出産」だ。
GoogleでもYahoo!でもgooでも検索にヒットしないのでたぶん新造語になるが構いはしない。
代理出産とは「自分たちの受精卵を第三者の体内で成育させること」だ。このようなやりかたが他の生物で見られたときは「寄生」と呼ばれる。

3-3. 寄生バチのくらし方(膜翅目細腰亜目の生活1)

人間の代理出産の場合は自分と同じ種の間で行われるけれど、「受精卵を第三者の体内で育てる」という本質において違いはない。寄生する側は自分たちの肉体への危険を冒すことなく子孫を手に入れ、宿主は体力を(健康を、命を)削って自分と遺伝子のつながりのない子供を産む。あるいは、いろいろな事情でやむを得ず産まされる。
これを「寄生」と呼ばずして何と呼べばいいのか。

私はいわゆる「代理出産」の問題点、非倫理性が周知されるまで「寄生出産」という言葉を使うつもりだ。
同様に、
 「代理出産」の依頼者たちは「寄生親」
 「代理出産」を行う医師・コーディネーターは「寄生幇助者」
 「代理母」は「宿主」と呼ぶことにする。

マスコミのインタビューや世論調査で気軽に「代理出産を認めてもいい」「代理出産をやってみたい」と答える人たちは、「代理出産」とは女性の肉体を「産む機械」として利用することであり、人間への寄生によって生殖を行うことだと理解し、覚悟しているのだろうか。
私にはわからない。
そうでないことを心から願っている。

グロテスクな未来

2007年04月12日 | 代理出産問題
ニュースで向井亜紀氏と高田延彦氏の記者会見を見た。

…わけがわからない。彼らはいったいどういうつもりなんだろう。

asahi.com:代理出産の向井亜紀さん夫妻が会見 日本国籍取得を断念
 タレントの向井亜紀さん(42)が11日、米国人に代理出産してもらった双子の男児(3)との法律上の親子関係を認めなかった3月の最高裁決定の後、初めて記者会見をした。決定について「正直がっかり」と悔しさをにじませた。男児らの出生届を出すことを断念し、日本国籍は取得せずに米国籍のまま育てていくことを明らかにした。

 会見には、夫の元プロレスラー、高田延彦さん(45)も同席した。

 最高裁決定後、東京法務局から「2週間以内に男児の出生届を出さないと、今後日本国籍を与える機会はない」との連絡があり、11日が期限とされたという。

 しかし、向井さん側は出生届を出さなかった。法務局が、届け出の父親欄に高田さん、母親欄に代理出産した米国人女性を記入するよう指示してきたからだ。

 指示に従って「母親」とすれば、訴えられる可能性がある。代理出産契約で、米国人女性には男児の親としての権利義務を一切負わせないよう取り決めているためだ。

 また、最高裁決定の補足意見で、法的な親子関係を成立させるための選択肢として勧められた「特別養子縁組」をするには、子の「実の親」の同意が原則必要になり、やはり契約が壁となる。「高いハードルを感じている」と嘆いた。

 男児は米国人として外国人登録し、この春から幼稚園に通い始めている。このため、具体的には、特別養子縁組のうち外国人を養子とする「国際特別養子縁組」が考えられる。この場合、米国法上は実の親の向井さん夫妻が「同意者」になり、同時に申請者にもなるという不自然な形をとって申し立てることを余儀なくされる。

 「最高裁が特別養子縁組を認める余地はあると言った以上、申し立ては通るのではないか」とみる裁判官もいるが、家裁が認めるかどうかは、申し立ててみないとわからない。

 補足意見について、向井さんは「調べてみると、大雑把な提言だった」と落胆を隠さない。特別養子縁組の期限は、向井さんの場合、双子の男児が8歳になるまでだ。

 向井さんは「時間と労力をかけたのに得るものが少ない『社会科見学』だった」と裁判を振り返り、「代理出産に関する立法にあたっては、経験者の意思を聞いてほしい」と話した。


彼らが子供たちの戸籍取得にどれほどこだわっているのか全然わからない。
こだわってないのなら、最初から出生届を出す必要がない。
本当に必要だと信じるのなら、代理母を説得して、それがかなわなければ訴えられる覚悟で特別養子縁組に向けて突き進めばいい。
だが、向井氏と高田氏はそのどちらも選ばなかった。結局のところ覚悟も考えもなく行き当たりばったりの行動をしていただけとしか思えない。

高田夫妻のことはともかく、マスコミの生ぬるく甘ったるい報道姿勢は謎だ。
柳沢厚労相の「産む機械」失言にあれほどいきりたったマスコミ・フェミニスト・左翼・野党が代理出産について微温的なのはなぜだろう。高田夫妻への個人攻撃は控えるべきだが、一般論としての代理出産について「依頼する側」の論理・意見・感情ばかりを取り上げて「依頼を引き受ける側」の事情・負担・リスクを無視するのは全くおかしい。
契約社員問題を報道するのに「派遣会社」「派遣先」の声ばかりを聞いて契約社員自身の苦しい状況を伝えなければ欠陥報道だろう。
依頼する側と引き受ける側が逆の場合を想像してみればいい。「アメリカ人の金持ち夫婦が貧しい日本人女性に代理出産を依頼した」場合に、果たしてどれほどの日本人が美談と思うだろうか。

美辞麗句を剥ぎ取れば、代理出産とは社会的・経済的強者が弱い立場の女性を「産む機械」として利用することに他ならない。
私はそんなグロテスクな未来を決して望まない。

「代理母」報道の偽善、あるいは認知の歪み

2007年03月27日 | 代理出産問題
子供のころ初めて読んだ「大人向けの本」は星新一のショートショートだった。
そのころからずっとSF小説を読みSF映画・アニメを見続けている。
マニアとか筋金入りとはとても言えないが、長年のSFファンとしてたいていの「非人間的」「非常識」「非倫理的」なアイデアには驚かない。
たとえばロバート・J・ソウヤーのネアンデルタール三部作では「ホモ・サピエンス・サピエンス(人類)が滅び、ホモ・ネアンデルターレンシス(ネアンデルタール人)が高度な文明を築いた並行世界」の姿が描かれているが、その世界はずいぶん非人間的だ。

ブックレビュー:《ネアンデルタール・パララックス》 シリーズ

ソウヤーの描くネアンデルタール世界には戦争はなく、犯罪はほとんど起きず、技術は進歩し、人口は抑制され環境問題も存在しない。
これだけだと理想的な世界のようだが、その代償として
  「宗教が存在しない」
  「すべての成人は腕に電子装置を移植し行動履歴が記録される」
  「犯罪を犯したものとその家族には断種処置が施される」

という条件がある。
「宗教の存在価値を否定」「プライバシー侵害」「優生学の社会的応用」どれも現実の世界では「人権を損なう・非常識な・非倫理的な」アイデアだが、SFの架空世界なら「むしろネアンデルタール社会のほうが合理的かも」と想像して楽しむことができる。

代理母とか、その延長線上にある人工子宮についても、それがSF的アイデアであれば驚きはしない。
代理母は「家畜人ヤプー」(未読)で描かれているそうだし、人工子宮は「すばらしい新世界」「断絶への航海」でおなじみだ。
だから未来の選択肢として「代理母という方法を認めるかどうか議論する」のをタブーにするつもりはない。

だが、先日の最高裁判決をきっかけに噴き出た「現実に行われているのだから、代理母を法的に認めるのが当然」と言いたげなマスコミ論調や一部世論にはたじろぐ。引く。空恐ろしくなる。「『アイデア』と『現実』の区別がわかってるのか?」と問い詰めたくなる。
核燃料加工施設で職員がウラン溶液をバケツで移して臨界事故が起きたことがある。
   東海村JCO臨界事故 - Wikipedia
「代理母が行われている現実にあわせて法律を作れ」という発想は「バケツ移送の現実に合わせてマニュアルを書き換えろ」と似てはいないか。

柳沢厚労相の「産む機械」発言にマスコミ・野党・世論が大騒ぎし「人として許せない」と激怒したのはほんの2ヶ月前のことだ。
そのとき私は「柳沢氏が『女性は産む機械だ、それで何が悪い』と開き直ったならともかく、当人が失言と認め謝罪したのに許さないのはおかしい」と書いたし、今もその考えは変わらない。人口統計を説明するとき人間機械論を比喩として用いても倫理的問題が生じるとは思わない。

単なる比喩(失言)にさえあれほど怒りを煮えたぎらせた「良心的な」人たちが、現実のアメリカ人女性を「産む機械」として利用したT夫妻の事例に疑問を感じないらしいのは理解に苦しむ。彼らはあの時いったい何に怒っていたのだろう。「産む機械」という言葉を発することさえ許せないなら、誰かがそれを現実に実行するのは論外のはずだ。言葉遣いには異常なほど潔癖なのに「『産む機械』を利用して開き直った」T夫妻の現実に優しい目を向けるのは不思議だ。「産む機械」という言葉さえ使わなければ、遺伝子エゴイズムを「善意」と「愛」のオブラートで包めば、女性を人工子宮の替わりに利用してもいいのか?

私自身は「代理母」を肯定はしないが絶対的に否定するつもりもない。
クローン人間とかデザイナー・ベイビーと同程度に「人類にとって可能な選択」だろう。50年後にはあたりまえになっているかもしれない。
利益と不利益が充分に議論され、社会が「代理母とは一人の女性を『産む機械』として利用することだ」という認識とともに受け入れるなら筋が通る。その決定に賛成票を投じるつもりはないけれど。
しかし現在のマスコミ論調はそうではない。「産む機械」という言葉には強い拒否反応を表したのに、「女性を産む機械として利用すること」を問題視していない。

それが意図的な偽善、狡猾な二枚舌ならまだマシだ。現実認識を失っていない。
だが彼らは自分たちの二重基準を認識さえしてないようだ。精神病的な認知の歪みを思わせる。
自分の手がしていることを自分の頭が認識していないようなチグハグさ、不気味さ。
おかしい、絶対に変だ。


代理母関係リンク

代理母出産 - Wikipedia

大野和基ホームページ
  向井亜紀の代理母
  あなたの子供、私が生んであげます。代理母 ~アメリカ人の代理母から日本人夫婦のこどもが誕生
  複数対象取材の難しさ-「代理母」リポートの場合(前編)
  複数対象取材の難しさ-「代理母」リポートの場合(後編)
  代理母インタビューの真実
  「美談」ではすまない代理出産ビジネスの実態 向井亜紀の代理母が語った「報酬」と「自己破産」


備忘録です。あしからず (向井亜紀ブログにみる)ブログにおける情報操作
                (向井亜紀ブログにみる)ブログにおける情報操作 その2
                代理母の問題点 (必読)
ぶるうすかい blueskyblue の保健室:「出産は高リスク 250人に1人「死ぬ寸前」経験」
Cafe雑賀 ~ マスターの独り言 ~:代理出産は生命への冒涜か
tomozo:代理出産
キリの歯ぎしり  ~隣の芝生は青かった~ : 「代理母」問題と、どうしても子供が欲しい!・・・って 、どうよ
勝手にあれこれ:不受理確定
仙台・宮城の田舎税理士岩松正記(;´ロ`)の日記:特別扱いしないのは当然
プリティー ドッグ ~はこだて生活~ 産む機械じゃなくて良かった
いくばくかの・・・・:女性は生む機械
今日の一言 法律のくすりやさん:「産む機械」 発言は認めないが、行為は認める不思議な人々
tak shonai's "Today's Crack" (今日の一撃): 「産む機械」 というビジネス
nv倉庫 - 機械は血の通った生命を産み出せるのか。


日本の法律に代理母出産についての規定がないため、代理母出産の法整備について議論が起こっています。 あなたは、代理母出産をどう思いますか?
現実が先行 生殖医療 :読売新聞
[代理母出産]向井亜紀出生届認められず リアルタイム世論調査@インターネット リアヨロ

「産む機械」を肯定する世論

2007年03月25日 | 代理出産問題
マスコミの伝える(作り出す)「世論」「国民感情」とは不思議なものだ。私にはよく分からないことが多い。

向井亜紀さんの双子男児、出生届受理を認めず…最高裁 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
 タレントの向井亜紀さん(42)夫妻が米国の女性に代理出産を依頼して生まれた双子の男児(3)について、夫妻を両親とする出生届けを東京都品川区が受理しなかったことの是非が問われた裁判で、最高裁第2小法廷は23日、受理を区に命じた東京高裁決定を破棄し、出生届受理は認められないとする決定をした。

代理出産の向井さん「ベスト尽くした」…TVで : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
 代理出産を巡る最高裁決定で、双子の男児(3)との母子関係を認められなかったタレントの向井亜紀さん(42)は24日午前、朝日放送(大阪)のテレビ番組にレギュラー出演し、他の出演者から激励の言葉をかけられると、「ベストは尽くしましたので」と語った。

 司会者の男性が、双子の名前を愛称で呼びつつ「これからも頑張って」などと声をかけると、向井さんは感慨深げな表情を浮かべ、「はい」と答えた。

どうやら彼らが選んだ「代理出産」という方法についてマスコミは温かな眼差しを向けているようだ。
なぜなのだろう。私にはわからない。
高田氏と向井氏、そして関係者を誹謗するつもりはないけれど、正直に言って私は彼らの選択に共感することはできないし、世間の心優しい人たちのように応援する気にもなれない。「代理母」とはすなわちボランティアの女性を「産む機械」として利用する倫理的に問題のある方法と思うからだ。

T夫妻(個人攻撃を避けたいので以下は仮名とする)が「自分たちの遺伝子を受け継いだ子供を持ちたい」と願う気持はよくわかる。自分だって愛する女性と一生を共に過ごす決意を固めたら子供がほしくなることだろう。
だが、いくら不妊に悩んだからといって、日本の法律で認められない「代理母」という方法を選ぶ気持はわからない。
「天漢日乗」さんが「マスコミたらい回し」シリーズ記事で取り上げているように、現代の病院においても妊娠中のアクシデントで命を落とす危険性はゼロではない。「代理母」とはまさに命がけのボランティアだ。
Wikipediaの分類による「サロゲートマザー」であればまだしも理解しやすい。

代理母出産 - Wikipedia
Traditional Surrogacy … 夫の精子(もしくは精子バンク)を使用して代理母が人工授精を行い、出産する。代理母。サロゲートマザー。
この場合は代理母の遺伝子が子供に引き継がれるのであり、自分の血を分けた子供を生むことになる。生物的あるいはドーキンス的意味において出産のリスクを冒す価値がある。
だがT夫妻の選んだのは「自分たちの精子と卵子を結合した受精卵を第三者の子宮で育てる」方法だ。まさに借り腹である。仮に将来「人工子宮」が開発されたとしてそれを利用するのと何も変らない。まさに女性を「産む機械」として利用している。

柳沢厚生労働大臣が人口統計を説明するのに「生む機械の数は限られている」という例えを用いたとき「人として(女性として)許せない」と怒ったブロガーは多かった。
まさに女性を「産む機械」扱いする代理母という方法について、さぞかし彼らは違和感を抱いていることだろう。…と想像してブログ検索してみた。

[産む機械 許せない]の検索結果 - goo ブログ

奇妙なことに、柳沢大臣の(取り消して謝罪した)失言に激怒したブロガーのほとんどが、代理母という方法について特別な関心を持たず疑問を感じていないようだ。

私の感覚では、柳沢「産む機械」失言は「ただの言葉遣いの過ち」である。
「産む機械」という概念を肯定し広める社会的影響があったとも思えない。
むしろ、マスコミと野党、女性団体の総攻撃を見て「『産む機械』などという言葉、いや発想そのものが現代日本では許されないのだな」と思い知らせる教育的効果のほうが高かったろう。

だが、T夫妻の事例では現実の女性がまさに「産む機械」として利用されたのである。
「代理母」という不妊医療を周知させ肯定的に印象付ける影響は大きい。
なにしろ、多くのマスコミが心情的にT夫妻に寄り添った報道をし同情と共感をかき立てている。
「T夫妻がかわいそう」「判決は間違っている」「自分たちがT夫妻と同じことをしても認められるはず」という考えかたが数百万人規模で増加したとしても不思議はない。


こちらのブログの春霞氏は「柳沢発言全否定」「代理母肯定」の立場を取っておられる。

Because It's There 柳沢伯夫厚生労働相「「女性は子ども産む機械」と発言~この本音発言の問題性は何か?

春霞氏は柳沢大臣の失言について「国側の本音では、代理母だけでなく、女性全てを子供を産む道具・機械であると扱っているのです。代理出産など存在する遥か前から女性はもうずっと長いこと子供を生む道具として扱われてきたのであり、依然として今も「子供を産む道具」扱いは変わらないのです。」と(私から見れば過剰に)悪意を読み取っておられる。

Because It's There 向井・高田夫妻の代理出産、出生届不受理決定~最高裁平成19年3月23日決定

それと対照的に代理出産について「代理出産はもはや技術的には問題視するほどのことではありません。また、臓器移植を例に出すまでもなく、海外で実施することは珍しいことではなく、外国で判決を得れば外国判決の承認の問題になるだけです。手続き的にどこがきわどいのか、とても理解できません。」と技術的・倫理的・法律的な問題点を(私から見れば極端に)軽視しておられる。

正直に言って春霞氏の倫理的基準がどこにあるのかよくわからない。柳沢失言への厳しさとT夫妻(「代理母」不妊治療)への全肯定がひどくアンバランスに感じられる。私自身の感覚だと「産む機械」失言が不道徳なら「代理母」による不妊医療はエゴイズムそのものであり、「代理母」を認めるのであれば政治家が「産む機械」という言葉を発することを認めないと筋が通らない。
たとえば私は脳死による臓器移植を認める立場だ。ドナーカードも所持している。
もし政治家が「移植を待ち望んでいる患者は多いが、提供される臓器は少ない。『臓器資源』の不足は大きな問題だ」と発言したとして、「人間をモノ扱いしやがって!」と激怒することはない。臓器移植を認めた時点で死後のモノ扱いをある程度認めているからだ。

私は今のところこのように考えている。
「政治家が例えとして『産む機械』という言葉を使うのは不道徳ではないが、政治的に不適切」
「現実の女性を『産む機械』として扱わなければ成り立たない不妊医療(代理母)に賛成できない」
「自分たちの遺伝子を残したいというエゴのため第三者を『産む機械』として利用するのは倫理的問題がある」

第三者のボランティアに命がけの出産リスクを強いてまで残さなければならない遺伝子があるとは思わない。
たとえノーベル賞受賞者でも、オリンピック金メダリストであっても。
だが、私のような意見は少数派らしい。

代理出産「母子」認めず 現実が先行 生殖医療 : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
 代理出産には、夫婦の精子と卵子を結合した受精卵を移植して出産してもらう「借り腹」と、夫の精子を妻以外の第三者の卵子に結合させて産んでもらう「代理母」の2種類がある。

 「代理母」により生まれた子供が実子かどうかが争われたケースで大阪高裁は05年5月、公序良俗に反するとして認めず、最高裁も実質的な判断をしないまま高裁決定を支持した。

 一方、向井さんの場合は「借り腹」で、遺伝上の父母が一致するため、違和感を持つ人が少ない。厚労省が03年に約4000人を対象に行った調査では、夫婦の受精卵による「借り腹」の場合、44%が「条件付きで認めて良い」と回答、「認められない」の24%を上回った。

「借り腹」を認めるということは、ボランティアの(あるいは報酬目当ての)女性を「産む機械」として利用するということだ。
「認めて良い」と答えた人はそのことをどれほど理解しているのか疑問に思う。