今夏は牛舎でのハエの発生が例年の10~20%程度と減少した。
このような現象は開場以来30年間無かったことである。
いつもの年は5月下旬から秋に至るまで3~4回の駆虫を実施していたが、今夏の駆虫作業は皆無であり、労力的にも、家畜や人への薬剤弊害、さらには経費の節減につながるなど、結構な年でもあった。
なぜ今年はハエの発生が減少したかを検証しているが、今夏の例外的な猛暑により、ハエの産卵箇所や幼虫期の成育環境が乾燥するなどにより、順調な増殖が出来なかったのであろうか。
ただ、今夏も5~7月は例年同様の気象環境であったことを考慮に入れれば、必ずしも猛暑だけの原因ではなさそうである。
他に考えられる状況としては、口蹄疫の感染予防との関係である。
4月20日に宮崎中央から肥育素牛28頭が到着し、口蹄疫の発症の情報をもとに、その日の内に炭酸ナトリウム(ソーダ灰)による畜舎内等の消毒を実施したが、このアルカリ性がハエの増殖を阻害したのではないかとも考えられる。
その他にハエの増殖環境を増長することはあっても、減少させる要因は見あたらないからである。
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