導入して間もない生後6ヶ月令の去勢牛の睾丸が異常に腫れているたため、無去勢の子牛と勘違いして、導入先の担当者に連絡を取ったところ、去勢は確実に行ったとの返事であったため、それならと腫れた睾丸を調べた結果が、写真の通りであった。
この施設では今でも挫滅去勢ではなく、観血去勢を実施していて、化膿箇所を詳細に調べたところ、メスを入れる場所が睾丸の下端から若干上部であった。
そのために術後の漿液が睾丸の底部に残ってしまったらしい。
切開箇所が塞がらず漿液が暫く残っていれば、当然腐敗し化膿に至る。
観血去勢後、抗生剤を使用するケースもあると聞くが、去勢を手順通り行えば、ヨウチンなどの消毒薬を塗布するだけで問題はないはずである。
観血去勢時の切開箇所は睾丸の先端であるべしが鉄則である。
この子牛の化膿処置は、胸と下ケン部の辺りに縦に1本のロープをそれぞれ巻いて、そのロープの両端を前後に引くことで、子牛は楽に横たわり、前後肢をロープで固定したところで、獣医師の出番であった。
鎮静剤を打って、暫くして睾丸を握りしめ、加圧すると写真のように白濁した膿が飛び出してきた。
ほぼ出し切ったところで、内部を生理食塩水で洗い流し、抗生剤を内部に満遍なく注入して終わった。
鎮静剤の効果を解除するための注射をすると、何事もなかったかのように群中に戻ったが、化膿が酷かったため、暫くは要治療とのことであった。
子牛には2度も大変辛い思いをさせてしまった。
この施設では今でも挫滅去勢ではなく、観血去勢を実施していて、化膿箇所を詳細に調べたところ、メスを入れる場所が睾丸の下端から若干上部であった。
そのために術後の漿液が睾丸の底部に残ってしまったらしい。
切開箇所が塞がらず漿液が暫く残っていれば、当然腐敗し化膿に至る。
観血去勢後、抗生剤を使用するケースもあると聞くが、去勢を手順通り行えば、ヨウチンなどの消毒薬を塗布するだけで問題はないはずである。
観血去勢時の切開箇所は睾丸の先端であるべしが鉄則である。
この子牛の化膿処置は、胸と下ケン部の辺りに縦に1本のロープをそれぞれ巻いて、そのロープの両端を前後に引くことで、子牛は楽に横たわり、前後肢をロープで固定したところで、獣医師の出番であった。
鎮静剤を打って、暫くして睾丸を握りしめ、加圧すると写真のように白濁した膿が飛び出してきた。
ほぼ出し切ったところで、内部を生理食塩水で洗い流し、抗生剤を内部に満遍なく注入して終わった。
鎮静剤の効果を解除するための注射をすると、何事もなかったかのように群中に戻ったが、化膿が酷かったため、暫くは要治療とのことであった。
子牛には2度も大変辛い思いをさせてしまった。
個人的にも、観血のほうが術後の痛みも少なく、写真のようなトラブルもないので良いと思います。獣医でないと出来ないという欠点がありますが。。。