牛コラム

肥育牛と美味しい牛肉のはなし

検査成績報告書

2011-02-06 00:50:22 | 牛の改良

子牛登記書に「検査成績報告書」(写真)が添付された肥育素牛を導入した。
つまり、親子鑑定成績であるが社団法人家畜改良事業団が判定し発行したものである。
導入牛は受精卵移植(ET)で生産された子牛である。
ET子牛が、黒毛和種の子牛登記を取得するには、生産報告後の子牛検査までに全国和牛登録協会が依頼者として同事業団の研究所へ届けられた該牛の毛根を基に親子鑑定を実施し「上記の親子関係に矛盾は認められなかった」と検査結果が記された「検査成績報告書」が必要とされている。
従前は種雄牛の血統が不一致するなどの問題が起きたことから、種雄牛を育成する課程で同様の報告書を取得しなければならないと定められていたが、ET牛の生産が一般的になり、和牛としての登録認定するために種雄牛同様の処置が執られるようになったようである。
ET子牛の場合、上記証明症のほかに、受精卵証明書および移植証明書の提出も科されている。
当方には繁殖部門があり、繁殖雌牛から受精卵を採取保存し、条件が整った雌牛に移植してET子牛を生産しており、これらの生産子牛の親子判定検査が必要となっている。
ちなみに、同検査手数料は1頭9,500円と聞いている。


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