筆者の本棚には、60年以降に発行された畜産書の数々が並んでいる。頁を捲れば紙が劣化して破れそうな本もいくつかあり、全国和牛登録協会編「最新の和牛」(50年出版)などがそうである。
当然ながら、その当時の最新技術は、今時のような多頭化に至っていない頃の技術であり、内容に歴史的な経緯が伺われる。
しかしながら、必要もないのにそれらに目を通すことがままある。
それは、技術と言うよりも、その当時からの和牛に関する様々な変遷に遭遇できることと、当時の牛作りの信念如きが伝わり、牛作りの初心に戻れるからでもある。
60年頃は、和牛の使用目的が役用牛から肉用牛へと変更され、牛肉生産が産業として普及し始めた頃であり、当時の専門家達の意気込みがこれらの書籍から伝わってくる。
全国和牛登録協会初代会長でもあった故羽部義孝博士は、和牛改良に携わる関係者にその基本理念を標語にして周知徹底した。
「信用は登録の生命なり」「牛つくり 草つくり 人つくり」は余りにも有名である。
諸々の技術は当然のことながら日進月歩の如く進歩する中で、この標語は、いつの時代にも共通の理念が生きている。
先達の優れた教訓である。
f^_^;
うろ覚えでの書き込み失礼しました。
さて、
1日に2度の津波警報という事で全国的にニュースになった様ですね。
午前中の地震の時は、
哺乳子牛房の中に5頭の子牛達と一緒に。
牛舎の揺れを感じたものの、
子牛達はうとうとしたりのんびりと反芻したりだったので、
彼らの野生の勘(?)を信じていました。
自分が牛飼いをするにあたって常に座右の銘としているのは、
「牛を学べ
牛に学べ」です。
自分で考えてた言葉のつもりですが、
実はどこかで見かけたのを勘違いしているのかもしれませんね。
あと、
「牛優先主義」は、
往年の名騎手・岡部さんの「馬優先主義」からパクらせてもらいましたが、
これも気に入っています。
(^^ゞ