牛コラム

肥育牛と美味しい牛肉のはなし

子牛登記

2009-06-12 20:59:33 | 牛の改良



全国和牛登録協会が発行する子牛登記により黒毛和種は、生時や血統や生産者などのデータが記録され、成長の段階で、登録検査或いは肥育牛として出荷時の該牛を証明する基本的な証書である。
導入牛のそれらのデータをパソコンへインプットする時にふと思いついたことがある。
通常、子牛の産次を知るには、子牛競り市用の出荷牛名簿に標記してある。
当名簿を他所に置いた時などは、子牛登記の左端の欄にある「問い合わせ番号」の末尾の数字を調べることで産次が判明すると思いこんでいた。
ところが、末尾に30の45のという数字が記入されているために、産次の特定が出来ないケースがある。
そこで、そのことなら私こそが専門とされる御仁に、電話で確かめたところ、その末尾の数字は産子数であって、必ずしも産次数ではないことが理解できた次第である。
ET用などの卵採取して生産された産子数が含まれていることになる。
その末尾の数字の意味するは理解できたが、子牛登記では産次数は不明のままである。
そこで、産地毎の子牛登記を調べてみた結果、同協会鹿児島県支部が発行する子牛登記には、最終行(欄外)に生時体重、産次、在胎日数が明示されていることがわかった。
しかし、生時体重だけは、生産者が子牛が計量と体重を申告しない限り明示できていない。また宮崎県は、産次数と4代祖の種雄牛を明示している。
これらの2県について、さすが日本一の生産県だけあって、関係者の取り組みとその意欲が感じられる。
同じ子牛登記でありながら、その取り組みに差があることは、子牛登記を利用する立場からは、些か不都合を感じている。
同登記の黒枠の中は、全国統一(和牛登録必携:通称赤本に明記)されているが、欄外は各支部の裁量のようである。
少なくとも、日本全国で飼養され生産されている黒毛和種であるからには、地方色など不要で、全国的に枠外も同一の証明書として発行されることを切望している次第である。



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1 コメント

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なるほど。 (Piyo)
2009-06-13 19:31:48
(^_^;)/

やはりまだまだ勉強不足だと実感。
“問合わせ番号”の意味を考えた事すらなかったです。
こちらの地域では、
枠外に印刷された情報は下記の通りです。
・近交係数
・産次
・個体耳標
・期待育種価
期待育種価に関しては最近始められたもので、
セリ名簿には枝重/ロース/
脂肪交雑の3つを記載しています。
以前宮崎から繁殖素牛を導入した時には近交係数が記載されていなかった様に思います。

さて、
裏面の通信欄ですが、
繁殖農家さんの希望する情報をどの様に記入すべきかを是非とも教えて頂きたいと思っています。

今日はセリの初日でした。
期待育種価ABAAAA
育種価資格本原
近交係数3.33
産次11
265日296㎏
体交は十分も深みがなく脚長で尾枕はなし。
安平母牛も県有のぱっとしない勝の息牛。
♂の平均前後の微妙な値段でした。

f^_^;
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