
素牛購入は、手慣れないとなかなか成果が上がりにくい。
市場名簿を手に、セリ開始前までに一通りランク付けしなければならない。
予め、事前に送られてくる名簿で、性別、日齢、期待育種価、産次、血統、母牛の実績、瑕疵等の表示項目、生産者の実績などをチェックしておき、当日は、子牛の健康状態や発育栄養度、問題があれば牛の性格等を寸時にチェックすることになる。
事前調査の内、難しいのが血統評価である。
血統の組み合わせを理解し、その組み合わせに最もあった肥育法を行うことが基本であろう。
鳥取系や島根系であれば、増体系であるために、増体能力を効率よく高める肥育法を取るべきであろう。
一方但馬系であれば、肉質系で増体能力は今一であり、それに適した肥育法を取らねばならない。
子牛市場に出てくる子牛の血統は、その全てが異なる。
一般的には、両親、母の父、祖母の父までは名簿に記録されているので、それらを参考にするしかない。
血統的に理想的な組み合わせであっても、枝肉にした場合の評価が狙ったとおりに行くとは限らない。
むしろはずれることの方が多い。
ただ、血統上で3代祖が、鳥取系、但馬系、島根系がほぼ均等していれば無難である。
同一の血統であっても、肥育成績が一定することは稀である。
その様な条件下で、それぞれの特徴を持つ系統を均等に交配することは、発育や強健性、増体や肉質能力を安定して引き出せる要素がある。
血統が偏っていれば、それらを念頭に肥育法を考慮しなければならない。
勝忠平×平茂勝×第20平茂 この様な組み合わせを見ることがある。
若干兵庫系は見られるが大部分は鳥取系である。
増体系を意図して交配されていればよいが、畜主および人工受精師が交配で生まれる子牛が改良や肥育結果にプラスになることを意識しながら人工授精して貰いたいものである。
未経産ということもあり子供が大きくならないようにと考えすぎたのと誕生日が来たらすぐ種をつけてましたね
繁殖も難しいっス
牛飼いの楽しみのひとつてして、
種村けを挙げる事が出来るのでは、
と思っています。
基本的には但馬系を含む三元か戻し交配で、
近交係数が高くならない様な種村けを心がけています。
それ程多くない種の中からあれこれ考えるのは案外楽しいもの。
その際参考にするのは過去の実績で、
生まれ落ちはどうだったか、
セリではいくらで売れたか…。
以前も書き込んだのですが、
本当はここで枝肉の成績を反映させたいなぁ、
と、
いつも思っています。
今日の種村けは北福波という県有牛を付けました。
分娩後48日の育児放棄しかけたコで、
福栄/平茂勝/紋次郎という血統構成。
気高ハーフも考えましたが、
やはり無難なところで藤良系を。
授精師さんが来るまで北仁とどちらにするか迷ってました。
北福波は県有牛で一番期待されている種雄牛、
是非とも大成して欲しいと思っています。
(^^ゞ