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肥育牛が育成期から仕上げ期になって、配合飼料の摂取量が10kg以上になり順調に増体し始めた頃に、問題となるのが、ルーメンアシドーシスである。
配合飼料を多量摂取することで、ルーメン内のPHが酸性になることはよく知られている。
このような状態を放置することで、とくに夏場の食欲の減退やルーメンアシドーシスを罹患するケースが多々ある。
その結果、肝膿瘍や蹄葉炎に至ることも知られている。
このような結果にならないためには、濃厚飼料と粗飼料の摂取バランスが良好であれば、問題はないが、育成時から粗飼料の食い込みが少ない牛はルーメン内のPH調整を行うことで、かかる疾患を予防できる。
当センターで今夏から導入しているのが写真にある商品名アルカリックスで、鉱塩様のブロックになっており、内容は重曹がメーンとなっている。
写真下の白っぽいのがそのブロックである。
重曹は弱アルカリであり、牛が舐めることでルーメン内を中和する効果があることから、アシドーシスを予防できる。
ただ、難点は鉱塩のように常時舐めてくれない。
舐めるのは、何らかの体不調を感じたときに舐めているようである。
導入後8ヶ月経った頃から鉱塩と並べて置いておくことにしている。
写真下の同ブロックは、同時に異なるマスに置いたものであるが、よく舐めるマスと舐めないマスがあり、牛らが勝手にPH調整を行っているようである。
オレンジ色は鉱塩である。
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相手は牛(産業動物)です。牛はこの資材を任意で口にするでしょう。これでは正しいデータは非常に取りにくい方法だと思われます。正しいデータを期待するためには、あくまでも強制給与=配合飼料に混合=が必要と感じました。