牛コラム

肥育牛と美味しい牛肉のはなし

牛の鼻の役割

2008-03-29 16:35:19 | 牛の鼻と口
牛の鼻は角ほどインパクトはないが、顔の中では存在感がある。
鼻は呼吸器官の最前線である。人と同じように、息をし、いびきをかき、鼻水やハナを垂らす。牛によっては、人同様大いびきをかくのもいる。
ただ人は夜に寝る習慣があるが、肥育牛は朝餌を食べて、水を飲み、反芻が終わると11時過ぎから16時頃までうつらうつらと寝起きを繰り返す。夕方の餌が終わるとまた同様に反芻などをし、朝まで寝起きを繰り返す。
よく寝る子はよく育つの諺通り、元気でよく食べる牛ほどよく寝て大きく育つ。
こんな訳で、牛は昼間から大いびきをかき、時には隣の畜舎からでも聞こえるくらい派手な奴もいる。こんな牛は、鼻に何らかの疾患があるためだ。
人では呼吸時の空気の出入りで軟口蓋を振動させるため、鼻の孔や唇まで振動していびきとなるらしいが、牛の場合も同様で、鼻とその孔のでかさから想像すれば、当然肥満牛であるから、いびきとてスケールが大きくて当たり前かもしれない。