牛コラム

肥育牛と美味しい牛肉のはなし

牛の角は意外ともろい

2008-03-19 19:17:58 | 牛の角
外国種をイメージするほど、立派に伸びた角である。この様な角をしたのにロングホーンという外国の牛がいる。この牛は、紛れもなく黒毛和種の去勢牛である。
顔とのバランスは、角の方がやや勝っている。
日本一とも思える角だが、こんな肥育牛の角で飼い主がやられた話は聞かない。
牛の角は、内側に骨のように硬い角質が角の本体部分として伸び、その角質を写真にあるようなサヤが被さっている。角質には、頭部から伸びた角の凡そ中間部まで血管がある。
牛の角は、闘牛などのように牛自身が意識して突き合う場合は、角が折れたり、角のサヤが抜けることはない。
ところが、牛が全く意識していないのに、後方から角を殴るとサヤが容易く抜ける場合がある。5~6cm伸びた若牛の場合は、周りの柵でじゃれている間に、サヤがよく抜けることがある。獣医師によれば、風が吹いただけでサヤが抜けたという報告があるとのことだった。
それにしても、日本人離れしたイケメンと言うが、差詰めこの牛は和牛離れしたイケ去ンかな。