牛コラム

肥育牛と美味しい牛肉のはなし

牛の角の長さは左右同じ

2008-03-20 18:33:44 | 牛の角
牛の角の形は、まさに千差万別である。角の形を見るだけで、その成長過程が様々に伺われる。本来、牛の角の伸び方には、左右で若干の変形が見られるが同じ長さで成長する。牛の角の角質(サヤ)は、伸び始めて1年未満(写真1)のものと、その後、牛が成畜になったものでは、異質のものと変わる。
若い牛の角は、黒くて細かい縦縞があり、ぬれ布などで長時間湿せば、若干柔らかくなる。牛が成長して10cm程度伸びてくると、次第に硬質の角質に変化する(写真2から写真3)。
硬くなった角を磨くと光沢が出る。
上の写真の右の角は、その軟質なサヤが抜け落ちたもので、この場合は、出血によるダメージなどで除角同様に正常な成長が止まったものである。
今後この角が正常に均等に矯正することはないが、均等なだけが格好いいとは言い得ない。

写真3



写真2


写真1