牛コラム

肥育牛と美味しい牛肉のはなし

子牛を顔で選べば

2008-03-27 19:22:59 | 牛の顔
家畜市場から導入した生後9ヵ月の去勢(睾丸機能を停止させた雄)子牛達である。
昨日の話内容から、肥育した場合、どちらが体重が大きくなるかは、どなたが見ても一目瞭然であろう。
左の牛は面長で、右は顔幅がある。然したる病気もせずに順調に発育して肥育されれば、生後30ヵ月になれば右は凡そ850kg以上、左は750kg前後が予測できる。
ただし、肉質の善し悪しまでは予測不能であるが、血統書により両親の肉質に関する遺伝情報などを勘案して凡そ50%程度は予測できる。
残りの50%は、肥育の手法にかかっている。
肉質が同等と予測して、枝肉重量を予測すると、導入価格は右を55万円とするならば、左は42~43万円でないと経営的にはあわない算段となる。